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『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』開幕 2012年08月

(2012年08月03日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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シアタークリエで浦井健治 昆 夏美 濱田めぐみ 米倉利紀 出演
『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』開幕



『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』について(公演資料より)

本作はジェイソン・ロバート・ブラウンのブロードウェイ・デビュー作であり、1995年にオフ・ブロードウェイで幕を開けてから、世界中で約700のプロダクションが上演してきました。決して誰でもが歌えるような曲ではない、手強い曲の集まりにもかかわらず、これだけの公演が行われるということは、この作品の持つ力、魅力、普遍性を如実に物語っているでしょう。

そして驚くべきことに、彼は当時、弱冠25歳で、全16曲からなるミュージカル・レビューと題した作品をまとめ上げたのです。

彼の持ち味である、「一度聴いたら頭から離れない魅力的な音楽」「物語を超えた切実な言葉の力」「これまでのミュージカルとは明らかに違う新鮮な感覚」は、本作でも如何なく発揮されています。

また、1995年初演は、デイジー・プリンス(『オペラ座の怪人』などの演出家ハロルド・プリンスの娘)が演出にあたり、出演者の個性を十分に引き出すことに努めました。

その後、この時の成果もあって、父であるハロルド・プリンスが演出を行った『Parade』は、トニー賞作詞・作曲賞受賞という成功につながっていきます。

彼の中からほとばしり出る音楽の素晴らしさ。本作は、彼の作品の中で最も純粋であり、世界各国の人々の心を魅了し続けています。

<MUSIC&STORY(楽曲紹介)>

1.【オープニング:ザ・ニュー・ワールド~新しい世界】(浦井、昆、濱田、米倉)
2.【1492年 スペイン船のデッキの上で】(浦井健治)
3.【たったの一歩】(濱田めぐみ)
4.【何も恐れない】(昆 夏美)
5.【河は流れない】(米倉利紀)
6.【星と月と】(濱田めぐみ)
7.【彼女の涙】(米倉利紀)
8.【スティーム・トレイン/蒸気機関車】(浦井健治)
9.【世界は踊っていた】(米倉利紀)
10.【スラバヤ・サンタ】(濱田めぐみ)
11.【クリスマス・ララバイ】(昆 夏美)
12.【キング・オブ・ザ・ワールド~世界の王者】(浦井健治)
13.【あなたさえいれば】(昆 夏美、米倉利紀)
14.【1775年、旗を縫う人】(濱田めぐみ)
15.【故郷へ】(浦井健治)
16.【この歌を聴いて】(浦井、昆、濱田、米倉)


関連記事

濱田めぐみさんインタビュー

https://enterminal.jp/2012/06/hamada1/

https://enterminal.jp/2012/07/hamada2/


舞台稽古が行われました
(2012年8月1日/写真提供:東宝演劇部)



8月1日、初日公演の前に、シアタークリエで舞台稽古が行われました。
黒い背景に白い柱というシンプルな舞台装置です。
ー新しい世界の扉を開ける14の物語 ーというサブタイトルがついている通り、
4人が色々な人生のひとコマを演じるオムニバス形式と言いますか、コンサートのような作品です。


「M1. オープニング:ザ・ニュー・ワールド~新しい世界~」
(左から:濱田めぐみ・昆 夏美・米倉利紀・浦井健治)


「ザ・ニュー・ワールド~新しい世界」、というオープニングナンバー。
スポットライトに照らされた昆 夏美が歌声を響かせます。
続いて米倉利紀が登場し、「新たな自分を探しに旅立とう」と。
浦井健治、濱田めぐみも出てきて、4人の声があわさったとき、
底知れぬパワーがみなぎり、心が開放されるような感覚になりました。
ある意味、スピリチュアルな歌声と言っても過言ではありません。
鳥肌が立つような体験で、一気にひきこまれました。

その後は、次々と流れるように展開していきます。
その中で登場する人物たちが実にリアル。
思わず、そういう人いるいる!と思ったり、自分と照らし合わせたりしてしまうような
キャラクターなのです。そのあたりがこの作品のポイントになっていると思います。
他人の人生を見て、自分自身を見つめなおす。そして新たなエネルギーを得て、未来へと歩き出す。
傷つくことや心配になることもあるけれど、必ずその先に道はあるよと
そんなことを教えてくれるような作品でした。

「M3. たったの一歩」表現力、歌唱力、どの曲も圧巻、濱田さん。


「M4. 何も恐れない」、澄んだ声が魅力、昆さん。


「M7. 彼女の涙」この声が好きなんです!という方も多いのでは、米倉さん。
 

「M12. キング・オブ・ザ・ワールド~世界の王者~」声の幅に厚みが出て、表現力が広がりました、浦井さん。
                                        

芝居ではなく、全篇ほぼ歌のみで繋いでいます。
だから登場人物の4名は、入れ替わり立ちかわり歌声で「人生」を演じ、
時には2重唱、3重唱、4重唱となって、表現します。
人は一人では生きていけない、というのと同じように、
歌声も、それぞれの声の個性があった上で、4人のパワーがあわさると
また違った形の力強さが出せるということを感じました。

極力シンプルに徹した田尾下哲さんの演出です。
舞台上には、白いブロックのみが置かれています。
これがオブジェになったり、椅子になったり、人に見立てたりとするわけですが、
見方によっては、経験、悩み、幸せ、悲しみ、希望、
という目に見えない存在をも表しているかのようで、深いなと思いました。

アメリカで誕生した作品なので、アメリカ独立戦争など日本の環境とは
少し離れたシーンも出て来ますが、それを含めても
見終わった後に思わず「もう1回見たい」と思うほど
歌声が心に響いた作品でした。難曲に立ち向かったキャスト4人に拍手。
そして、生演奏にしたところも、拍手。

 

『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』

―新しい世界の扉を開ける14の物語-

 

作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン

演出:田尾下 哲

 

出演:浦井健治 昆 夏美 濱田めぐみ 米倉利紀(五十音順)

 

東京公演

公演日程:2012年8月1日~8月7日

会場:シアタークリエ

 

大阪公演

公演日程:2012年8月11日~8月12日

会場:森ノ宮ピロティホール

 

北九州公演

公演日程:2012年8月14日

会場:黒崎ひびしんホール 大ホール

 

公演ホームページ

http://www.tohostage.com/sfanw/index.html

公演ブログ

http://ameblo.jp/sfanw/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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