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坂東玉三郎主演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』囲み・舞台稽古 2012年10月

(2012年10月01日記載)

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人間国宝・坂東玉三郎と檀れいが、待望の初共演!!
作品誕生より40年、そして坂東玉三郎にとって記念すべき10回目の上演
坂東玉三郎主演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』囲み・舞台稽古取材


▲写真左より、檀れい、坂東玉三郎、松田悟志 (敬称略)

公演について


2012年9月28日から、赤坂ACTシアターにて有吉佐和子さんの最高傑作「ふるあめりかに袖はぬらさじ」公演が始まります。時代の波に呑まれていく人々を描いたこの作品。初演は、1972年に杉村春子さんの主演で行われ今年で40年目を迎えます。坂東玉三郎さんの主演は、1988年の公演から数えて10回目の上演となるそうです。

9月28日(金)の初日を控え、9月27日(木)赤坂ACTシアターにて囲み取材と舞台稽古取材が行われました。

■『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 製作発表
https://enterminal.jp/2012/06/furu/


囲み取材コメント(2012年9月27日/提供写真)


―――いよいよ明日から本番ですが、本作の意気込みを一言ずつお願いします。

◆坂東玉三郎
新しいキャストで「ふるあめ」ができるのが新鮮です。今日はもう舞台が組まれていて、いつものACTシアターとちょっと違う感じで楽しみです。

◆檀れい
お稽古の時から興奮していて、舞台に行ったらお化粧もして、衣装も着て、より世界観がディープになっていくので、今はドキドキワクワクしています。

◆松田悟志
非常に楽しみで、本番が待ち遠しかったんですが、昨日初めて扮装して舞台に立つと、急に緊張してきて、今はワクワク半分、緊張半分です。


―――7月に人間国宝に認定されてから、初めてのこういった作品ですが、気持ちの面での違いはありますか。

◆坂東玉三郎
今までと変わらないです。(笑)毎回ベストを尽くしているし、7月に(人間国宝に)なりましたから、3ヶ月分は成長していると思っています。


―――今回玉三郎さんと檀さんは初共演で、玉三郎さんは男ばかりの歌舞伎、檀さんは女だらけの宝塚出身といったところからの初共演ですが、お互いの印象を教えていただけますか。

◆坂東玉三郎
昔から宝塚の方々とは交流があって、結構似てる世界なので気持ちがわかりやすいんですよ。ですから、はじめ、檀れいさんという個人と話してるんですが、宝塚の話題が出ると「3日で初日開けて大変だったでしょ」みたいな共通語があってすごく楽しくて、わかりあえるところもあります。先日久しぶりに宝塚の舞台も観に行きました。

◆檀れい
私はまさか玉三郎さんとご一緒できるなんて思ってもいなかったので、本当にお話を頂いた時はびっくりしましたし、私でいいのかしらって2、3日悩みました。(笑)でもこういうご縁に巡り合えて今は本当に幸せですし、年間を通して舞台をやってらっしゃる玉三郎さんの物作りに対する姿勢や厳しさをそばで拝見して、とても清々しく、その厳しさが心地いいというか。何か(指摘が)あったら是非何でも良いので言って下さい!っていう気持ちでいるんですけど、今は「大丈夫よ」という言葉が多いです。(笑)


―――玉三郎さんにいろいろ教えて頂いたりすることもあるんですか?

◆檀れい
はい。特別に教えて頂いたことはあったんですけど、「これは秘伝です」って仰っていたので、私だけの宝物にしたいと思っています。


―――松田さんも人間国宝の玉三郎さん(照れる玉三郎さんに笑いが起きる)と共演となると、緊張感があったりしますか?

◆松田悟志
そうですね、僕は日々玉三郎さんにいろいろ教えて頂いていて、今回舞台も東京公演に向けてどのように向かったらいいかなどをお聞きして、日々コミュニケーションを取らせて頂いているんですが、僕の家族や友人からは「(人間国宝になったことを受けて)大変な事が起きてるよ!大丈夫なのか!」と言われます(笑)
玉三郎さんは先程も仰られたように、私は昨日までと何も変わりませんという立場をずっと貫かれるので、僕もそれに合わさせて頂いて、なんとか平常心で接させていただいているという感じですね。


―――玉三郎さんが松田さんにとても期待をかけていると伺っています。

◆坂東玉三郎
そうですね、去年からお稽古してて、「大丈夫よ」と言いつつ、この頃はかえってきつくやってるんです。(笑)「大丈夫よ」っていってもなかなか大丈夫じゃないのでね。(笑)

◆松田悟志
大体「大丈夫よ」を檀さんが担当されて、僕は怒られ担当です。(笑)




―――今回檀さんと松田さんは恋仲を演じる訳ですが、共演してみた印象はいかがですか?

◆檀れい
本当に楽しい方なので、一緒にいるだけで気持ちが楽になれる方です。でも舞台に対してはとても真面目で、すごく実直なところがすごく藤吉に合っていて。ふたりでいろんなことを話しながらもっともっと深めていけたらいいなと思っています。

◆松田悟志
藤吉の人生にとって亀遊の存在は本当に大きい存在ですので、亀遊さんを檀さんに演じてもらえるというのは藤吉そのものが変わってしまうくらいの事です。でもあんまり変わると、やっぱり周りから、檀さんだと特別なのかと言われてしまうので、そこらへんのさじ加減が非常に難しいところなんですけど(笑)、本当に全身全霊で正直に正面から向いあわせて頂いております。そしてやはりお美しいので時折ふと、本当に美しいなあ、と思っています。


―――実際玉三郎さんの女形をご覧になって女性としての所作とかで勉強になる部分はありますか。

◆檀れい
すべて勉強させて頂いてます。所作だけでなく、仕事に向かい合う真摯な姿、舞台の細部にまで渡るこだわりとか、いろんな面で多くの心遣いのある方なので、人としての、舞台人として本当に素敵なところがたくさんおありなので、観て感じて吸収したいと思っています。


―――ファンの皆さんへのメッセージを

◆坂東玉三郎
ACTシアターで皆全力で最高の舞台をお観せしたいと思っておりますので、どうか皆様観に来て下さいませ。


公開舞台稽古 舞台写真(2012年9月27日/提供写真)







 

『ふるあめりかに袖はぬらさじ』

 

公演日程:2012年9月28日(金)~2012年10月21日(日)

会場:赤坂ACTシアター

 

http://www.tbs.co.jp/act/event/furuamerica/

 

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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