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11月23日「いい文(ふみ)の日」 ミュージカル『シラノ』上演記念イベント 2012年11月

(2012年11月25日記載)

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ミュージカル『シラノ』のイベントに
山田和也、鹿賀丈史、彩吹真央、平方元基が登場しました



「いい文(ふみ)の日」イベントの様子(2012年11月23日/司会・進行:松尾 翠 フジテレビアナウンサー)


来年1月に日生劇場にて再演が決まった、ミュージカル『シラノ』。主人公のシラノ・ド・ベルジュラックは文才にたけ、自分の恋心をひた隠しにしつつ、部下のクリスチャンの代わりに美しい詩を手紙に綴ってロクサーヌに送って、その恋路の手助けをします。

その手紙の文章の美しさに心うたれたロクサーヌはクリスチャンの愛を受け入れる訳ですが、11月23日は「いい文(ふみ)の日」ということで、一般公募の出場者が大きな付け鼻をつけ”シラノ”になって、普段伝えられなかった想い、感謝の気持ち、恋心などをシラノのように手紙に綴って気持ちを伝えよう・届けようというイベントが行われました。

手紙の美しさをジャッジする審査員は、山田和也(演出家)、鹿賀丈史(シラノ役)、彩吹真央(ロクサーヌ役)、平方元基(クリスチャン役)の4名です。


◆山田和也(演出)


(松尾)どんな点に重点を置いてご覧になろうと思いますか?

(山田)今は、携帯電話とかスマートフォンやパソコンとか、コミュニケーションのためのツールを一人一台持つようになりましたので、想いを伝えるとか情報交換することがすごく手軽に出来るようになった時代で、それはそれで良いことだと思うんですけれども、そういう時代に手紙じゃないと伝わらない、手紙だからこそ伝わる、そういう想いを書かれた手紙を選びたいなと思います。



◆鹿賀丈史(シラノ・ド・ベルジュラック)


(松尾)鹿賀さんは本日はどのような手紙を期待されていますか?

(鹿賀)僕は手紙をいっぱい頂きます。書かれた方の熱い気持ちと、また、受け取る僕がそれを読んだ時に心が豊かになるような、そういう手紙っていうのは頂くと本当に嬉しく感じるんですね。ですから今日も、出す方と受け取る方の心の交流と言いますか、そういうものが見えるような手紙が拝見できるといいなと思っています。



◆彩吹真央(ロクサーヌ)*東京公演のみ出演


(松尾)彩吹さん自身は、文才のある男性というのは、男性として魅力を感じますか?

(彩吹)そうですね。でも、文才のある男性から、そういうお手紙を頂いたことが無いので(笑)、残念ながら、“はい”っていう風に素直にお答えできないんですけども、けれども、文才が有る・無しというよりも、やはりすごく想いが溢れていて、それを表現にできない、っていう方もいらっしゃると思うので、やはり想い・心が伝わりやすいのは勿論そういう風に言葉として表現できる方だと思いますけれども、実際、色々コミュニケーションを取って、その方そのものが分かれば素敵な男性なんじゃないかなと思います。そういう男性からお手紙待ってます(笑)



◆平方元基(クリスチャン・ド・ヌーヴィレット)*東京公演のみ出演


(松尾)そして、イケメンですが、文才が全く無い残念なクリスチャン役の平方元基さんです(笑)。

(平方)残念な(笑)平方元基です。そうですね。今日はみなさんの心温まるお手紙を楽しみにやって来ましたので、外は寒いのですが、皆さんのお手紙を聞いて、ほっこりと温かい気持ちで帰れたらなと思っております。よろしくお願いします。

(松尾)平方さんは、実際は、外見だけでなく文才もおありと伺ったんですが。

(平方)そ、、そうなんですか!?あ、あれ?そうですね。得意かどうかはわからないですけど、文章を書くのはとても好きなので、皆さんのお手紙をちょっと一緒に聞いて楽しく、この、、、ね(笑)。緊張して何を言っているかわからないですけど、皆さんと一緒に温まって帰りたいと思います。




イベント内容



参加者はシラノにあやかって相手に想いを伝えるということで、それぞれが大きな鼻を付けて手紙を朗読しました。手紙の内容は、子どもから親へ、今までの感謝や自分の夢に向かって進む自身の決意、親から子どもへ、親友やこの場に居ない人へ、と一人一人がシラノのように相手に熱い想いを伝えました。手紙を読まれた側からも、気持ちがすごく温かくなったという感想や、(手紙の読み手の娘に対して)この子なりに少しは成長してきてくれたかなと思い安心したという言葉が。審査員からも普段語らないことも手紙だからこそスッと素直な気持ちが書かれて感動したことや、手紙の受け手の後ろ姿を拝見するだけで涙が溢れてきたなどの感想を述べていました。




9人の参加者の手紙の朗読が終わった後には、サプライズで平方元基さんから鹿賀丈史さんへの手紙が読まれました。


「初めて手紙を書かせて頂きます。とても緊張しますが、今の自分の気持ちを素直に綴ってみました。シラノの制作発表の時にもお話させて頂きましたが、僕が博多から上京して初めてみたミュージカルが、鹿賀さん主演のシラノでした。地元では全くと言って良いほどミュージカルを観たことが無かった僕にはあまりに衝撃的で、シラノの人間味溢れるキャラクターは、本当に魅力的でした。その当時、僕はまだ舞台の経験が無く、迫力ある舞台の素晴らしさにすっかり飲み込まれました。赤く照った舞台の情景を今でも鮮明に覚えています。そして、今回その作品で鹿賀さんとご一緒させて頂けるなんて夢のようです。去年、『ロミオ&ジュリエット』でミュージカルデビューさせて頂き、エリザベートに続いてまだ3作目という未熟者ではありますが、精一杯、鹿賀さんの後ろ姿から沢山のことを学ばせて頂きたいと思っています。クリスチャン役とともに平方元基の事も、温かい気持ちで見守って下されば嬉しいです。がむしゃらにひたむきについて参ります。どうぞよろしくお願い致します。2012年11月23日 クリスチャン 平方元基」

少し緊張されながらも手紙を読み切った平方さん。司会者からおでこの汗を指摘され、

「すごいですよね。はい。もう、触れて頂きたくないところありがとうございます(笑)」

手紙の受け手の鹿賀丈史さんも
「僕は俳優には、先輩も後輩も無いと思っていますし、舞台の上に立ったら同じ立場で丁々発止するものだと思ってますし、この短期間にもう3本目ですか?急成長ですよね。それと、ここのところ稽古を聞いていて、彼の表現がすごい素直なんですね。ですから、それは元基くんのやっぱり人間性から出てくるものでもあるでしょうし、勉強なさったものでもあるでしょうし。一緒にクリスチャンもシラノも素敵な男同士ですので、仲良く舞台を一緒に作っていきましょうね。よろしくお願いします」と素敵な感想がありました。

審査結果は、クリスチャン賞と、ロクサーヌ賞、そしてシラノ賞をそれぞれの方から発表しました。シラノ賞には、副賞として、発表した手紙を公演で販売するプログラムに掲載するそうです。ぜひ、シラノ賞を取った手紙については公演プログラムをお読み下さい。




 

ミュージカル『シラノ』

 

脚本・作詞:レスリー・ブリカッス 

作曲:フランク・ワイルドホーン

演出:山田和也

翻訳:松岡和子

訳詞:竜 真知子

 

【東京公演】

2013年1月6日~1月29日

プレビュー公演1月5日

日生劇場

 

【大阪公演】

2012年2月8日~2月10日

大阪新歌舞伎座

 

http://www.tohostage.com/cyrano/index.html

 

 

 
 

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