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野村萬斎演出・出演 『マクベス』開幕 2013年02月

(2013年02月27日記載)

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野村萬斎演出・出演 『マクベス』
世田谷パブリックシアターで開幕



『マクベス』について(リリースより)


狂言師・野村萬斎が構成・演出・出演を務める演劇公演『マクベス』が、プレビュー公演を経て、2月26日(火)、東京・世田谷パブリックシアターで初日を迎えます。当劇場の芸術監督を務める萬斎は、これまでにも「間違いの喜劇」を狂言に翻案した『まちがいの狂言』や、「リチャード三世」を日本の戦国時代に置き換えた『国盗人(くにぬすびと)』など、シェイクスピア作品を能狂言の手法を使って再創造することに果敢に取り組んでまいりました。今回、上演する『マクベス』は、萬斎が、1994年~1995年にかけての英国留学時代より構想をあたためてきた作品で、2008年のドラマ・リーディング公演を経て、2010年、世田谷パブリックシアターにて初演。演出を一新した本作では、東京、大阪公演ののち、ソウル、ニューヨーク公演と、念願の世界ツアーへ旅立ちます。伝統芸能の継承者として生きる萬斎が、常に考える「古典と現代の融合」、更には 「西洋と東洋の融合」を体現する、萬斎にしかなしえない『マクベス』。

能狂言の手法を使って、5人で演じる 『マクベス』
―人間 対 魔女(森羅万象)―


萬斎が演出を手掛ける『マクベス』の最大の特徴は、出演者をマクベス夫妻と魔女3人の“5人のみ”に絞った点です。多くの登場人物で描かれたシェイクスピア四大悲劇のひとつ『マクベス』の世界を、狂言師ならではの発想で可能な限り枝葉を削ぎ落とし、そのエッセンスを抽出することで、今、『マクベス』は何を映す鏡なのかを追求したオリジナリティ溢れる作品です。人間も森羅万象(自然)の一部であると俯瞰し、人間の営みの滑稽さに焦点をあてる狂言的なマクロの視線と、人間の精神性や情感に迫る能的なミクロの視線を向けることで、「人間 対 魔女(森羅万象)」という構図をくっきりと浮かび上がらせます。明日を考えることができる 動物は人間のみ。人間は、「明日をより良くしたい」と願うあまり、自然の摂理に反することにまで手を伸ばしています。『マクベス』の「きれいは汚い、汚いは きれい」という名台詞にも通じる、人間が未来を良くするために作った正の財産が負の財産を生み出すという、現代に対する問いかけも全編を通してちりばめられた作品です。

布や竹を自在に操り、観る者の想像力を無限にかきたてる
「和」の美しさが凝縮された、思わず息をのむ舞台


能舞台と同様に三間四方(さんげんしほう)のシンプルな舞台で、衣裳や美術にも「和」のテイストをふんだんに取り入れています。また、舞台美術や小道具として、能の面(おもて)を用いたり、日本の「風呂敷」をヒントにした布や竹の棒などを使用。これらを役者が自在に操ることで、思わず息をのむ美しい世界が目の前に広がり、観る者の想像力をかきたてます。四季鮮やかな日本、また、大震災ではその自然の脅威をも知った日本。この土地で生きる私たち日本人の感性やアイデンティティーを、本作を通して海外にも伝えたいと考え、日本人が敢えて異国のシェイクスピア作品に取り組む意義を提示できる作品を目指しています。


舞台写真・コメント


本公演初日を控え、海外公演も含めた現在の意気込みを語りました。

◆野村萬斎
「今、『マクベス』という現象をどのように捉えるか。時代と国境を越え、能狂言の手法をもって、
世界に問うてみたいと思っております。日本の精神で読み解いた本作が、海外でどのように  
受け止められるのか、とても楽しみにしています。」

◆秋山菜津子
「私にとって初めての海外公演です。国籍、文化の違いを越えて、何か少しでも伝えられる
ことができたらなと思っています。楽しみます。」







 

世田谷パブリックシアター芸術監督・野村萬斎企画

『マクベス』

 

原作: ウィリアム・シェイクスピア 

翻訳: 河合祥一郎

構成・演出: 野村萬斎

出演: 野村萬斎 秋山菜津子 小林桂太 高田恵篤 福士惠二

 

日程:2013年2月24日(日)~3月4日(月)

会場:世田谷パブリックシアター

【お問い合わせ】世田谷パブリックシアターチケットセンター 

03-5432-1515

 

【ツアー公演】 

・大阪公演  3月8日(金)・9日(土) サンケイホールブリーゼ

・韓国・ソウル公演  3月15日(金)~17日(日) 明洞芸術劇場

・アメリカ・ニューヨーク公演  3月23日(土)・24日(日) ジャパン・ソサエティ

 

http://setagaya-pt.jp/

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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