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サントリー美術館 『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』  2013年02月

(2013年02月12日記載)

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サントリー美術館 『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』
オープニングイベントが行われました

サントリー美術館 『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』について (資料より)


▲重要文化財 歌舞伎図巻
二巻のうち下巻(部分)
江戸時代 17世紀
徳川美術館蔵
©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
画像の無断転載禁止


▲重要美術品 阿国歌舞伎草紙
一巻(部分)
桃山時代 17世紀初
大和文華館蔵
画像の無断転載禁止

江戸時代に花開き、現代まで息づく歌舞伎は、日本を代表する伝統芸能として、さまざまな変遷を経て発展してきました。その歌舞伎の大きな特徴の一つに、劇場内で行なわれる〈役者〉と〈観客〉の応酬があります。歌舞伎の歴史は、この〈役者〉と〈観客〉とを結ぶ〈劇場〉を中心に展開してきたともいえます。

本展では、今年4月の第五期歌舞伎座新開場を記念し、近世における芝居小屋から、現在へとつながる歌舞伎の劇場空間が成立するまでの歴史を、絵画作品を中心に展観します。 また、役者のブロマイドであった役者絵や、役者の愛用品、歌舞伎役者の紋や舞台衣装から影響を受け江戸で流行したファッションなどにも焦点を当て、歌舞伎の発展を支えてきた〈役者〉と〈観客〉の姿を浮き彫りにしていきます。


<第一章 劇場空間の成立>

歌舞伎の芝居小屋は、江戸時代の人々にとって、非日常的世界へと誘う夢の空間でした。本章では、歌舞伎芝居の祖とされる出雲阿国の舞台姿や、京の名所として芝居小屋を捉えた絵画をはじめ、幕府公認の芝居小屋・江戸三座を描いた絵画、西洋の遠近法を駆使して劇場内部を描写した浮絵などを通じて、当初は社寺の境内で行なわれていた歌舞伎が、仮設の舞台、そして、複雑な舞台装置を備えた常設の芝居小屋を獲得していくまでの流れを追います。


<第二章 歌舞伎の名優たち>

歌舞伎役者たちは、江戸時代の人々にとって憧れのスターでした。新しい芝居が始まるたびに、役者の舞台姿を描いた浮世絵が多数制作され、人々は贔屓役者の役者絵をこぞって買い求めました。 本章では、役者のブロマイドであった役者絵や役者の愛用品を通して、名優たちの華々しい活躍の様子をご覧いただきます。


<第三章 芝居を支える人々>

歌舞伎の舞台では、〈観客〉が大きな役割を果たしています。公演中の役者への掛け声はもちろんのこと、襲名の際のバックアップ、新しい衣装の手配、他の観客の動員など、特定の役者を組織的に後援する「贔屓(ひいき)連中(れんじゅう)」のシステムが、江戸時代にはすでに確立していました。また、役者たちは当時のファッションリーダーでもあり、その紋や舞台衣装から影響を受けた服装がしばしば流行しました。 本章では、歌舞伎役者たちを支えた「贔屓」の観客の様子、歌舞伎の舞台から影響を受けて江戸市井で流行したファッションなどを取り上げ、歌舞伎の発展を支えてきた〈観客〉の姿に迫ります。


<2013年4月2日(火)、歌舞伎座新開場>

隈 研吾氏設計による新しい歌舞伎座。第四期歌舞伎座の伝統を受け継ぎながら、オフィスビルの「歌舞伎座タワー」、「歌舞伎座ギャラリー」などを兼ね備えた複合施設が「GINZA KABUKIZA」と命名されました。新しい銀座のランドマークとして誕生します。

※展示替えあり

開幕イベントが行われました(2013年2月6日/サントリー美術館)

展覧会の開幕に先立ち、オープニングイベントが開催されました。

◆折井雅子(サントリーホールディングス株式会社)

主催者としてひとことご挨拶申し上げます。本日初日を迎えますこの展覧会は、いよいよ4月にせまった歌舞伎座の第五期新開場を記念し歌舞伎の劇場空間をひとつのテーマに、様々な役者の活躍ぶりやご贔屓の姿などをご紹介するものです。ファンの方はもちろん、ご覧いただいた方には様々な歴史を乗り越えて受け継がれさらに磨き高められてきた歌舞伎の多彩な魅力が伝わるものと思っております。本展開催に際し、ご協力ご支援をいただきました全ての皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。



◆町田智子(朝日新聞社)

記念すべき歌舞伎座の新開場を前にこのような展覧会を開催できますことを、主催者の一員として大変嬉しく存じております。サントリー美術館と五代目となる新たな歌舞伎座は、今日お越しいただいております隈研吾先生の設計によるものでございます。そういう意味からも大変意義深い展覧会だと思っております。伝統ある歌舞伎の文化を後世に伝えていくためにも、この展覧会をひとりでも多くの方にご覧いただけたらと思います。非常に残念なことに昨年末には中村勘三郎さん、先日は市川團十郎さんがご逝去なさり日本全国の方々が衝撃を受けました。2つの巨星がおちて、あらためて我々ひとりひとりの心の中に歌舞伎がいかに根付いているかということを痛感した次第です。



◆大谷信義(松竹株式会社)

4月2日に第五期の歌舞伎座新開場の時期にあわせてこの展覧会を企画していただき、非常にタイムリーな展覧会に我々も大変喜んでおります。今回は劇場を中心に展示物が飾られております。お客様と舞台の一体感、お客様の盛り上がりと歌舞伎役者の演技の関係性。そういう歌舞伎の魅力や、歌舞伎の持つエネルギーを感じていただける展覧会です。新しくできる歌舞伎座では、現代のお客様にも生かしていただきたいなという感じがいたします。今までの展示会とはちょっと違ったものになっていると思いますので、お楽しみいただけたらと思います。



◆迫本淳一(松竹株式会社)

『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』展の初日を迎えることができ、ご主催いただいた方、ご協力いただきました方に心より御礼申し上げます。新しい歌舞伎座を記念してということで数年前から練られた企画で、劇場というところに着目していただきました。先ほど拝見して、一日かけてじっくり見たいと思う位、素晴らしい内容の展示物ばかりです。企画の発想が、歌舞伎というものは俳優とお客様との応酬によってなりたっているものである、そのやりとりを成立させているものが劇場だという流れとなっています。俳優の方々、お客様、劇場という3つにスポットをあてたということは歌舞伎の本質を捉えた企画だと考えております。多くの俳優の先輩方、それを支えていただいたお客様、その間にある劇場や興業主、これがあってこそ今まで脈々と歌舞伎が受け継がれて来たのだなと痛感いたしました。歌舞伎がさらに次の400年につながるべく、気を引き締めて頑張っていきたいと思った次第です。



◆隈研吾(建築家)

歌舞伎の空間としての歴史がこれほどクリアに示されたことはこれまでなかったのではないかと思います。出雲阿国の小さな舞台から始まり、江戸の芝居小屋、明治以降は歌舞伎座が第1期~第4期と来て、今回第5期となります。壮大な歌舞伎の現在のスタイルがどのようにして成り立ってきたのかを、絵で一目瞭然に分かる素晴らしい展覧会だと思います。このサントリー美術館は、モダニズム建築に少し数寄屋風が加わったものでございます。今回の歌舞伎座は桃山風でございます。桃山の華やかなものを4月の歌舞伎座新開場で、ぜひ皆様にもご覧いただけたらと思います。



◆尾上菊之助(歌舞伎俳優)

主催者様、歌舞伎の為にこのような素晴らしい展覧会をしていただき、本当にありがとうございます。歌舞伎座が建つまで、偉大な多くの先輩方がお亡くなりになってしまいました。これは歌舞伎界にとって気を引き締めるべき時だと感じておりますし、とても難局だと思っております。しかし、時間は前に進みます。歌舞伎座は4月に建ち上がり、先輩方は言うに及ばず、私たち若手俳優が一丸となってやる気でございます。先ほど短い時間でございましたが展覧会を拝見し、歴史が物語っているように次の400年に向けて私たちが受け継ぎ、お客様に感動して愛していただける歌舞伎を作れるように、若手俳優一同僭越ではございますが、一丸となって次の歌舞伎座で頑張って参りたいと思っております。ひとりでも多くのお客様にいらしていただき、喜んでいただける演劇を作っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。











サントリー美術館 『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』のチケットをプレゼント

サントリー美術館 『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』のチケットを
エンタメターミナル読者の方、抽選でペア5組にチケットをプレゼントいたします。

応募方法:メールにてご応募ください
応募先メールアドレス:info★terminal-jp.com(★を@に変えてください)

メールタイトル:サントリー美術館 『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』展チケットプレゼント係
「エンタメターミナル」へのご感想と、応募する方のお名前をお書き添えの上ご応募ください。

当選者の発表はご本人への返信メールにて行わせていただきます。
携帯電話のメールで応募する場合は、受信設定をご確認ください。
期日までに確認の返信メールが届かない場合は当選無効となります。
会場などはこのページの一番下のインフォメーションにてご確認ください。

当選者の方には招待券を送付します。譲渡・転売等はおやめください。
プレゼント応募締め切り:2013年2月20日。

 

『歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎-江戸の芝居小屋-』

 

2013年2月6日(水)~3月31日(日) ※展示替えあり

会場:サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階

 

休館日:毎週火曜日

 

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_1/index.html

 

 

 
 

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