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『シルバースプーンに映る月』出演:新妻聖子さん・音楽:荻野清子さん インタビュー 2013年06月

(2013年06月08日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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ミュージカル『シルバースプーンに映る月』
出演:新妻聖子さん・音楽:荻野清子さんの
対談が実現しました


▲写真左:荻野清子さん、写真右:新妻聖子さん

プロフィール


◆新妻聖子(にいづませいこ)


’80年10月8日、愛知県生まれ。’03年、ミュージカル「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役で初舞台。以降、ミュージカル界屈指の歌姫として第一線で活躍中。G2演出の「MIDSUMMER CAROL~ガマ王子VSザリガニ魔人~」などストレートプレイにも多数出演。06年、第31回菊田一夫演劇賞、平成18年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。同年ポニーキャニオンよりCDデビュー。ソールドアウトとなった今年3月の単独ライブは8月にライブ盤としての発売が決定している。同じく8月にひとり芝居「青空…!」、9~10月に音楽劇「それからのブンとフン」が控えている。




◆荻野清子(おぎのきよこ)


東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。舞台、映像等の音楽及びピアニストとして幅広く活動。 映画「ザ・マジックアワー」、「ステキな金縛り」で日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。 担当した主な作品は、舞台「コンフィダント・絆」(‘07)「恐れを知らぬ川上音二郎一座」(‘07)「グッドナイトスリイプタイト」(’08~‘09)、 「国民の映画」(‘11)、「ホロヴィッツとの対話」(’13/以上、演出:三谷幸喜)、 「リタルダンド」(‘11)、「Better days,Sweet nights」、「十一ぴきのネコ」(’12/演出:長塚圭史)、 NHK気象情報テーマ(‘95~’00)、連続ドラマ「ナサケの女」(‘10/EX)、 連続テレビ小説「純と愛」(‘12-’13/NHK)、CM「日本ハムシャウエッセン」、積水ハイム、NTTdocomo、日本生命などがある。 ピアニストとしては 「アイ・ガット・マーマン」「Shoes On!」「オケピ!」「CHICAGO」「ユーリンタウン」などのミュージカルや、 岩崎宏美、渡辺美里、戸田恵子などのコンサートに参加。ユニット「管鍵”樂団!?」で3月に初CDをリリース。



ミュージカル『シルバースプーンに映る月』STORY

この屋敷にはね、出るのよ…。
そう、あの方よ・・・。絶対に間違いないわ。
舞台は瀟洒な大邸宅。
敷島綾佑(坂本昌行)は大企業の御曹司。父親の跡を継ぎ社長になるはずが、姉・ミユキの婿養子・雅也(鈴木綜馬)にその座を奪われ、放蕩三昧の日々。3年前には姉が失踪し、いまだにその行方はわからない。残された義兄弟の綾佑と雅也はぎくしゃくしながらも同じ邸宅で暮らしていた。 ある日、雅也は派遣のコンセルジュ・鶴田彩月(戸田恵子)を自室に呼び寄せひとつの計画をうちあける。失踪した妻のことはそのままに会社再建のため、取引先の頭取の娘と再婚しようというのだ。「あなたのためなら」と、ふたつ返事で引き受ける彩月。その顔には不穏な微笑みが浮かんでいた。実は彩月は心密かに雅也との結婚を狙っていたのだった。この好機を逃してなるものかと意気込んだ矢先、彩月に山田美珠希(新妻聖子)と名乗る女性から電話がかかってきて・・・。

ミュージカル『シルバースプーンに映る月』
出演:新妻聖子さん・音楽:荻野清子さんの
対談が実現しました (取材日:2013年6月5日/インタビュアー・撮影:住川絵理)




『シルバースプーンに映る月』にご出演の新妻聖子さんと音楽ご担当の荻野清子さんに、
対談形式のインタビューをいたしました。

お二人の出会いは2009年『Nine The Musical』(演出・訳詞・上演台本:G2)。
その後、パルコ・プロデュース『国民の映画』(2011年/作・演出:三谷幸喜)、
CBGK PREMIUM STAGE Musical『Bitter days, Sweet nights』(2012年/作・演出:G2)と続き、
今回で4度目の顔合わせとなります。『シルバースプーンに映る月』の作・演出はG2さんです。

最初に会った時の印象や、お互いの魅力、今回の作品について
お話を伺いました。普段から色々なことを話すというお2人ならではの会話をお楽しみください。


―――最初にお2人が出会ったのは2009年に上演された『Nine The Musical』ですよね。その時お互いの印象は? 

◆新妻聖子
実は、最初に清ちゃん(荻野清子)の姿を見かけた時、出演者かと思っていました・・・あのキレイな人誰だろう?と思って(笑)。そうしたら音楽監督だと言うので、「え!!」と、驚いたのが第一印象です!その作品では時々稽古場にいらっしゃる位だったのですけど、いつも的確なボールを投げて帰られるので、すごい方だなと思っていました。その時はそんなに言葉を交わす機会もなかったんですよね。

◆荻野清子
私もあの公演は初めての方が多かったですし、女の園という雰囲気もありましたよね。あと、別の演目で海外公演も重なっていたので、ほとんど稽古場にいられないという負い目も感じ、まともに皆さんの顔が見られない位ドキドキしていたのです(笑)。

◆新妻聖子
えっ、本当ですか?!

◆荻野清子
そうなんです。キレイな人がいっぱいいるなと思っていました。その中で聖子ちゃんはかなり早い段階で「あなたの言っていることはすごいです!」と言ってくださって(笑)。たぶん初めて口を聞いたのが、その言葉だったかもしれません。「何じゃこの人は!!!」と思いましたが、それですごく救われました。ちゃんと伝わっているんだな、というのが分かって嬉しかったです。

◆新妻聖子
・・・(笑)。だって本当にすごいと思ったのですよ。その次の『国民の映画』では楽屋も一緒で、テーブルも隣同士。その頃からお話させていただくようになりましたよね。

◆荻野清子
こんなに良く食べる方だっていうのはその時に知りました。

◆新妻聖子
私はよく食べるし、人の食事情にまで首を突っ込みますからね。世話女房タイプの食いしん坊です。

◆荻野清子
冷蔵庫番長ですしね(笑)。

◆新妻聖子
そう、冷蔵庫番長です。賞味期限チェックをして、「今日で賞味期限が切れるのに、あの子買ったことを忘れているな」と思ったらペンで「食べて♡(はあと)」って書いておくんです(笑)。

ーーー楽屋の冷蔵庫の管理まで!それはスゴイですね。今回ご一緒なさるのが4作品目ということですが、新妻さんからご覧になって荻野さんの魅力、荻野さんからご覧になって新妻さんの魅力をお聞かせください。

◆新妻聖子
まず、超かわいいところじゃないですか(笑)。ビジュアルのクオリティが高い(笑)!あと、一人で全部できちゃうところ。作曲ができるだけでもすごいのに、ピアノも弾けて、時には同時にシェイカーも振っちゃったりして、演出家のどんな要望にも応えられるのがすごいです。「清ちゃんに任せておけば大丈夫感」はハンパないですね。オリジナルミュージカルでご一緒するのは2作目なのですけど、よくメロディーがこれだけ沸いて来るなと思います。産みの苦しみはつゆ知らず、そんなことを言ってしまいますが。新曲が出来て最初に音取りをすると、その日はずっとその曲を口ずさんでいます。スッーと体の中に入ってきて耳から離れなくなるのです。私は日本の歌謡曲が大好きなんですけど、その雰囲気も若干漂っていますよね。だからすごく耳馴染みが良いいんだと思います。

◆荻野清子
(新妻)聖子ちゃんがいる日といない日では温度が違うと思う位、ムードメーカーです。とにかく明るくて、稽古場に来た瞬間に光が差すような感じ。何事にも興味があって、人が何かをしていると「何それ?」と話しかけて来ます。特に食べ物の時が多いですが(笑)、他の人の出演シーンを見て「ワーかっこいい!」と、お客さん目線で楽しんでいることもあります。ポジティブに捉えていく感じが稽古場を明るくしてくれて、私はいつも元気を貰っています。曲が出来なくて「ふぅー」となっている時も、聖子ちゃんが「いい曲だね」って言ってくれるだけで「よっしゃ頑張ろう!」という気持ちになります。自分が曲を作る時、声をイメージして作るのですが、聖子ちゃんはその想像を100倍も超えた歌声で聞かせてくれます。譜面を作った段階では恐らく6割位で、残りの4割はキャストの方が仕上げてくれるという感じ。聖子ちゃんが私の作った曲を歌うと、もう本当にはるかに想像を超えるんです。それはすごく幸せなことです。


ーーー今回のお話はG2さんと荻野さんが2年前から温めてきた企画だそうですね。

◆荻野清子
最初はこのメンバーでオリジナルミュージカルを作りたいというところから始まりました。

ーーーオリジナルミュージカルの作曲をする時、何から始めるのでしょうか。

◆荻野清子
今回のような場合は、G2さんがプロットを書いて下さったのでそれを読んで、イメージを膨らませていくということでしょうか。あとは出演される方の雰囲気を考えます。坂本昌行さんは今回初めてなのですがテレビなどで拝見しておりましたし、それ以外の方はご一緒したことがあるので、ハモったらどうなるかや、4人の声質はイメージが沸きやすかったです。G2さんは割とお任せしてくださるタイプの演出家ですね。歌詞が決まっていてそれに曲をつける場合もありますし、こんな内容という要約したものを渡されて曲を先に作ってそれに歌詞を当てることもあります。

ーーー新妻さんは、「山田 美珠希(やまだ みずき)」という役を演じるそうですが、ご自身の中でどのような役作りをなさっていますか。

◆新妻聖子
今回は戸田恵子さんが演じる鶴田彩月の隠し子なんですよ。物語の中盤から介入してくる役で、坂本昌行さんが演じる敷島綾佑がお花だとしたら、お水だったり、肥料だったり、花を咲かせる役割として側に寄りそうようなキャラクターでありたいと思っています。役の性質はそういう感じですが、表現としては割とチャキチャキしていてはっきり物を言うタイプ。だからこそ、ふさぎ込んでいた綾佑の心を開けられる人なのかなと。再び綾佑がお花を咲かすために力になれる女の子だと思うので、そういう佇まいを出したいなと思っています。

ーーー製作発表の時にG2さんが、ホラーとラブストーリーを組み合わせたら、ヒューマンコメディになったとおっしゃっていましたね。

◆荻野清子
やっと通し稽古が始まったところなので、まだ全体像があまり見えてきていないのですが・・・

◆新妻聖子
何かとにぎやかで盛りだくさんな作品ですよね。ライトな肝試し感もあって、夏間近の、今の季節にぴったりの作品だなと思います。私は一曲目を初めて聞いたときに、ディズニーランドのホーンテッドマンションみたい!と思いました。素晴らしいコメディエンヌの戸田さんがいらっしゃるし、笑えるシーンもたくさんあります。そして、セリフやメロディーにキュンとなるシーンもあって、G2さんお得意の笑いあり涙あり、ほろ苦なファンタジーに仕上がっているんじゃないでしょうか。

◆荻野清子
聖子ちゃん、ダンスシーンもありますよね!!

◆新妻聖子
少しね(照)。いろんな要素が入っているので、見ていて飽きないと思います。

ーーー台本を読んだ時に、ずっと音楽が寄り添っているような作品なのかなという印象を受けました。楽曲の魅力は?

◆新妻聖子
この作品はオープニングが全員の歌で始まるんですが、印象的なオーバーチュアでまずはミュージカル気分を盛り上げるという感じですね。ナンバーは軽快なリズムのものもあるし、甘いスローバラードもあります。私が勝手に「たくらみソング」と名付けている曲があって、各メンバーが悪事をたくらむ時に歌うのですが、ジャズと歌謡曲の中間という感じですごく好きです。でも私は歌わないんですよ、あの曲。一度G2さんに「私も歌ったらどうでしょうか?」と提案してみたのですが「歌わなくていいよ」と却下されました(笑)。

◆荻野清子
そうだったの?知らなかった(笑)

◆新妻聖子
随所にいい音楽が散りばめられているので、自分の歌じゃなくても歌いたくなっちゃって、稽古場でうずうずしてるんですよ(笑)。きっとお客様にもそう思って頂けるのではないかと思います。

◆荻野清子
一番最初はちょっとミステリアスな雰囲気で始まりたいというG2さんの要望があったので、割とすんなり出来ました。最後にも歌う「シルバースプーンに映る月」というナンバーは核になる曲なので、早い段階でイメージで作りあげました。それ以外の曲は稽古と平行しながら作りました。台本を読んでスッと出来た曲もあれば、なかなか浮かばなくて時間がかかったものもあります。ビジュアルでどのように見せるのかや、どういう心境なのかを感じ取りたい場面の曲は、キャストの方が演じているのを見てから作ります。

ーーー最初のシーンのミステリアスな曲は、どのようなイメージで作ったのでしょう。音の高さ低さから入るのか、それともイメージで作りあげていくのか、作曲の過程に興味があるのですが。

◆荻野清子
あの曲は・・・「ティムバートン風で」とG2さんが書いたメモを私は偶然見ちゃったのです。だから、直接そのようにオーダーを受けた訳ではないのですが「そういうイメージなのか」と思いました。それを自分の中で消化させて作っていきました。日本が舞台のお話だけれど、そこが外国に見えてもおかしくないような設定にしたいとおっしゃっていたので、日本のお化け屋敷ではなく、洋館のにおいが出せるように、と意識しました。

◆新妻聖子
この作品、人物相関図が結構複雑なんですよね。兄弟だけど血は繫がっていないとか、親子だけど30年間会っていないとか。最初に台本読んだ時は頭にたくさん「?」が浮かんでいたんですが、G2さんが、「この作品の最初のインスピレーションは『麗しのサブリナ』だ」とおっしゃって、それで私の脳内の人物配置図が少しだけクリアになりました。

ーーーお2人はひとつの作品を作りあげるという意味で到着点は同じ場所を目指していますが、それぞれ表現方法は違いますよね。役作りや楽曲作りをする上で大事にしていることは?

◆荻野清子
メロディは第一印象を大事にします。言葉を何回か読んでいくうちに、素直に出来る曲はそこでフッと浮かぶ瞬間があるので、それは絶対に逃しちゃいけないなと思って書き留めます。ひとつのフレーズが浮かぶと、そこにつなげるには・・・と考えていってスルスルと全体が浮かぶこともあります。

◆新妻聖子
すごい、モーツァルトみたい!
トイレでパッと思いつくようなこともあるのですか?

◆荻野清子
ありますね、お風呂とか。作らなくちゃと考えている時より、そういう時に浮かぶことの方が多いですし、いい曲ができるような気がします。

◆新妻聖子
スランプってあります?

◆荻野清子
ありますよ。そういう時は全然違うことをします。締め切りに追われて家から出られない時は、急に台所を磨いたり、やかんを磨いたり、そういうことが多いかな。

◆新妻聖子
それはいいですね。一番効率的ですよね。

◆荻野清子
全然違うことに集中して一度頭を真っ白な状態にするといいんですよ。磨くとそのことだけに集中出来るので、5分で頭を切り換えないといけないような時はこれが効果的です。シャワーを浴びてリフレッシュすることもありますね。外に出る時間があれば、買い物をするのも好きです。

◆新妻聖子
食べたりはしないの?

◆荻野清子
そういう時にあまり食べ過ぎてしまうと、長い時間ボケッとしてしまうのでね。

◆新妻聖子
たしかに。私は気分転換によく食べちゃうけど、最近は以前にもましてお菓子作りにハマってるかな。なんか好きなんですよ、ケーキ焼いたりするの。無心になれるし、作ったら焼き立てを食べられるし(笑)。

◆荻野清子
レシピは自分で考えるの?

◆新妻聖子
基本はクックパットですね。そこから自分流にアレンジします。せっかく家で作るのであればヘルシーにしたいので、小麦粉を全粒粉にしたり、砂糖ではなく蜂蜜や黒糖を入れたり。

◆荻野清子
将来、料理本を出したいとか?

◆新妻聖子
それは、ないですね(笑)。でも、お菓子屋さんはやりたい!本を出しても私は食べられないけど、お店を出せば私も食べられるから(笑)。揚げたてのドーナツを食べたいと思ってもなかなかその状態で売っているところって少ないじゃないですか。その場でアツアツのものを食べたい!と思うのです。あーこんな話をしていたら、お腹がすいてきた(笑)。

ーーーお2人の共通点は?

◆新妻聖子
痩せの大食いというのは一緒ですよね。

◆荻野清子
でも聖子ちゃんはそんなに量は食べないよね。

◆新妻聖子
そうなの!私は少しずつ、ちょこちょこ食べるから「いつ見ても食べてるね」と言われるだけで、消費量は大したことないの。

◆荻野清子
量は私の方がはるかに多いと思います。

◆新妻聖子
清ちゃんは、お酒も結構いけるタイプですよね。

◆荻野清子
・・・(笑)。

ーーーお2人がお互いの姿を見ていて刺激されたり、何か発見したりするようなことは?

◆新妻聖子
清ちゃんはすごく頭の良い人で、自分の意見をハッキリと伝えられるのに、持っている雰囲気がマシュマロのよう。見習いたいです。

◆荻野清子
いや、意外とそんなことないよ(笑)。

◆新妻聖子
私は色んな感情表現が直球すぎて、反省することがあるので。

◆荻野清子
私は言いたいことがうまく言えないような時に発した言葉が、結構グサッと来ると言われることがあります。だから聖子ちゃんを見ていると、ちゃんと言いたいことを言えている感じがして、すごく羨ましいなと思います。

◆新妻聖子
回り道しないでまっすぐいっちゃうからね。

◆荻野清子
私もそれが言いたかったんだよーと思うことがあります。

◆新妻聖子
言いたいことが言えない位がコミュニケーションを取るのにちょうどいいんだと思いますよ(笑)。

ーーー『シルバースプーンに映る月』というキレイなタイトルが付いていますが、『シルバースプーンに映る月』をどのように解釈していらっしゃいますか?

◆新妻聖子
エンディングで「それはひとさじの未来」という言葉が出てくるので、そこかなぁというのはありますね。
◆荻野清子
シルバースプーンがお金持ちの象徴なんですよね。

◆新妻聖子
そうなんですか、私は学食のスプーンを思い浮かべていました(笑)。

◆荻野清子
私も最初、こういうタイトルになりましたとG2さんに言われた時、「意味は何ですか?」と聞いちゃいました。

◆新妻聖子
チラシもアルミホイルのようでおしゃれですよね。

◆荻野清子
え、アルミホイルって言った?(笑)

◆新妻聖子
うん、なんか光沢があって綺麗だし、あれ?(笑)。このチラシも、そしてタイトルも、お客様が劇場にいらっしゃる前にいろんな想像を膨らませる事ができそうな雰囲気がありますよね。

◆荻野清子
チラシを見て、夜だというのは分かっていただけるのかな。色々想像していただけたらいいですよね。

ーーー今後、お2人でやってみたいことは?

◆新妻聖子
G2さんと清ちゃんのコンビは、爽やかで、現代のものが多いので、ものすごくドラマティックで泣き叫ぶような曲だったらどんな曲になるのか興味がありますし、それを歌ってみたいです!G2さんもあまりそういう作品はなさっていないと思うので。

◆荻野清子
え~!そういう曲はあまり書いたことないですね。確かに聖子ちゃんは、自分ではどうしようもない力に押されて巻き込まれる激動の役が多いですものね。

◆新妻聖子
救いようのない設定こそ、ミュージカルじゃないと見ていられない、と思うのです。

◆荻野清子
私としてはG2さんとの前作『Bitter days, Sweet nights』が爽やかなお話ではありましたが、病気を抱えていたり、心に痛みを抱えていたりする人たちが前向きに生きていくという話で、しっとりと聴かせる曲が多かったので、今回はもっと違ったタイプの曲を書きたいなと思っていました。だから今回、聖子ちゃんが明るく歌っている姿を見て、和んでいるんです(笑)


▲会話に出てくるチラシは異なるタイプです。

 

ミュージカル

『シルバースプーンに映る月』

 

作・演出:G2

音楽:荻野清子

出演:坂本昌行 新妻聖子 鈴木綜馬 戸田恵子 他

 

【東京公演】

日程:2013年6月14日(金)~30日(日)

会場:東京グローブ座

 

【大阪公演】

日程:2013年7月3日(水)~6日(土)

会場:サンケイホールブリーゼ

 

お問合せ

東京グローブ座 03-3366-4020

Quarasエンタメ事務局 0570-02-0400(24時間テープ案内)

キョードーインフォメーション 06-7732-8888(大阪公演のみ)

 

http://www.ssmoon.jp

 

 

 
 

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