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音楽劇『ヴォイツェク』囲み取材・プレスコール 2013年10月

(2013年10月07日記載)

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音楽劇『ヴォイツェク』開幕
囲み取材とプレスコールが行われました

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公演について(公演資料より抜粋)

19世紀ドイツの天才作家ゲオルク・ビューヒナー。未完断片で発見された戯曲『ヴォイツェク』は、1821年にライプツィヒで本当にあった殺人事件と、その犯人の2年以上に渡る精神鑑定書をもとに書かれた傑作。ドイツ語圏のみならず世界中で今なお上演が繰り返されている。

今回の演出を手掛ける白井晃が、長年魅了され、上演を熱望してきたのがこの『ヴォイツェク』。 脚本は今年2月に『一丁目ぞめき』で第57回岸田國士戯曲賞に輝いた赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)が、古典戯曲に「今」の息吹をもたらす。また、「音楽劇」として幻想的な世界観を具現化するのが、パリを拠点とする作曲家の三宅純。『三文オペラ』『ジャンヌ・ダルク』など白井演出作品ではおなじみの偉才が、いかなるサウンドで物語を彩るのか、期待は高まるばかりだ。

フランツ・ヴォイツェク役には、俳優としてさらなる凄みを増す山本耕史。破滅に向かう男のギリギリの精神状態を、圧倒的な歌唱力を持ち超実力派として知られる山本が、哀しく切なく力強く見事なまでに演じ切る。 劇中にも登場する“見世物小屋”を象徴するような、社会にうごめく有象無象の人々──。 そうした個性的なキャストが、このたび顔を揃える。ヴォイツェクの人生を狂わせる美しき内縁の妻マリーに扮するのは、映画、テレビ、舞台と活躍の場を広げている女優、マイコ。心を痛めながらも不倫を選んでしまったマリーという、これまでにない役柄に挑戦する。ヴォイツェクを取り巻く男たちに扮するのは、『ジャンヌ・ダルク』に続く白井演出作品となる石黒英雄、ミュージカルを中心に躍進を遂げている良知真次のほか、池下重大、青山草太、日比大介、駒木根隆介、加藤貴彦ら。また、ベテラン演劇人の半海一晃、春海四方、真行寺君枝、そして今村ねずみ、団時朗が、印象的な役柄で『ヴォイツェク』の物語を彩る。

冷酷な社会に心を蝕まれ、唯一の救いであったはずの愛する女性を殺害した男ヴォイツェク。 この物語が、ビューヒナー生誕200年に当たる2013年、私たちが生きる「今」にシンクロする強烈なエネルギーをもつ「音楽劇」として、ヴィヴィッドに生まれ変わる!!


STORY

美しい内縁の妻マリーと、幼い息子とともにささやかな暮らしを営む一兵士フランツ・ヴォイツェク。高慢な大尉の髭を剃り、尊大な医師の実験対象となってわずかな日銭を稼ぐヴォイツェクだが、ある時マリーが男盛りの鼓手長と浮気していると聞かされる。 あるときは怪しげな見世物小屋で、あるときは猥雑な酒場で、ヴォイツェクの目を盗んで鼓手長と会うマリー。ヴォイツェクはいつしか奇妙な幻視と幻聴に悩まされ、マリーへの不信を募らせていき…。


囲み取材とプレスコールが行われました(2013年10月3日/提供写真)

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◆白井 晃 (演出)
生きていこうとすると、社会との関わりが大事です。 そちら(社会)が正気なのか、ヴォイツェクが見ている側が正気なのか、我々の世界も同じだと思います。 それが今、上演す意味だと思います。 日本ではあまり上演されてはいませんが世界的に有名なこの作品を、こういう機会に上演できるのは嬉しいです。 山本耕史さんは11年ぶりにご一緒しますが、とても信頼しています。 山本さんなりのヴォイツェクを作り上げてくれているので、これから山本さんに染みわたっていくのを見守るだけです。マイコさんは、舞台出演2作目なのに、立ち振る舞いも美しく存在感もあり、その周りでプレッシャーを与えている大尉役の団 時朗さんなど、今日のプレスコールを観ていて、これはイケるなと思いました(笑)

◆山本耕史 (ヴォイツェク役)
(僕が演じる)ヴォイツェクは、周りとは違う観点で世界を見てるけれど、純粋な気持ちなんだと思います。 特殊な役だとは思っていません。 “愛するのはこの人、仕事はこれ”という情報量の少ない環境で、その1つがなくなった時に殺してしまう。 そこにはヴォイツェクの絶対的な真実があったのではないかと思います。 これから彼自身を生き抜いていきたいと思います。 (この作品のように)もし愛する人が浮気してると知ったら、許すと思います(笑) 絶対イヤだと思うけど、人間は間違いを起こすもの。許せる自分でいたいと思います(笑)

◆マイコ (内縁の妻 マリー役)
山本耕史さんは、頼れるお兄様という感じです。 見ると共演者のものまねをしたり、いつも面白いことをしています(笑) (演出の白井さんには)稽古が始まる時からすごくハードなことになると言われていましたが、 (殺される場面の稽古をしていて)この1週間特にハードに感じています。 どういう風になっているかは、公演を観ていただいてのお楽しみです。

◆団 時朗 (大尉役)
音楽劇だけど、今回僕はあまり歌に参加していないので安心しています(笑) 山本さんはこんなに若くして大成して二枚目。 僕も40数年前はスーパーモデルだったから、良い恰好をすると、僕が山本さんに勝ってしまう(笑) だから(肉襦袢を入れて太った)、こんなスタイルにして威圧感を出しています(笑)

 

音楽劇『ヴォイツェク』

 

原作 : ゲオルク・ビューヒナー

脚本 : 赤堀雅秋

演出 : 白井晃

音楽 : 三宅純

 

出演:山本耕史/マイコ/石黒英雄 良知真次/

真行寺君枝/今村ねずみ 団時朗 他

 

東京公演

日程:2013年10月4日(金)~2013年10月14日(月・祝)

会場:赤坂ACTシアター

 

大阪公演

2013年10月25日(金)~27日(日)

シアターBRAVA!

 

http://www.tbs.co.jp/act/event/woyzeck/

 

 

 
 

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