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『THE CLUB』 大和悠河さんにインタビュー 2013年12月

(2013年12月03日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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リリック プロデュース公演『THE CLUB』
OFF BROADWAY MUSICAL ザ・クラブ
大和悠河さんにインタビュー

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『THE CLUB』公演について

オフ・ブロードウェイのヒット作を元宝塚歌劇団男役スター7名で新たな上演。
会員制高級紳士クラブで繰り広げられる一夜。

舞台は1903年、アメリカといえども女性蔑視の強い時代、厳重な資格審査を経て入会が
許される会員制高級紳士クラブでは今宵もメンバーが集い、酒を飲みながら歌い踊り、
愛人や別れた妻を品定めしながら男性天国ぶりに謳歌します・・・

このイヴ・メリアム作『THE CLUB』は、7人の登場人物全てを完全男装した女優が演じるという
異色のミュージカルです。1976年、ニューヨークでトミー・チューンの演出・振付にて
開幕し約2年間のロングラン公演が行なわれました。
きわめてシニカルでありながらウィットとユーモアに富んだ作風は現在も高い評価を得て、
日本では1981年博品館劇場公演初演より、これまでに6回上演されています。

日本での7演目となる今回は、1997年以来17年ぶりの上演となります。
翻訳・演出は新たに田尾下哲を迎え、出演者も榛名由梨以外は新たなメンバー。
かつては女優を起用したこともありますが、今回は出演者7名全員が宝塚歌劇団男役経験者です。

“タカラヅカの男役”を極めた彼女たちですが、この作品では男性のいやらしさや
くだらなさなど内面を掘り下げたリアルな男性を演じることが要求されます。

日本にしか存在しないタカラヅカの男役で活躍した彼女たちが
どのような男性を演じるのかが最大の見どころです。

軽快な音楽に乗せた歌やダンスも散りばめられ、ノンストップの2時間(予定)。
大人のユーモアが楽しめる舞台になりそうです。

会場は、都内2カ所で連続上演。
クラブeX(品川プリンスホテル内)、そして東京芸術劇場 シアターウェスト(小ホール2)という
異なる形状の舞台で、どのような演出がなされるのでしょうか。

いずれも舞台を至近距離で楽しめる客席配置を予定しているとのことですから、
色々な角度から観たら、また新たな発見があるかもしれません。


チラシ



大和悠河さんにインタビューしました(2013年10月29日/写真・文:住川絵理)

◆会員制高級紳士クラブで繰り広げられる模様を描いた作品だそうですが
「THE CLUB」と聞いて思い浮かべるのはどんな場所ですか。


以前上演していた頃、チラシかポスターを見たことがあり、それを思い出しました。
みなさん燕尾服を着てすごく素敵だったんです。ストーリーなどは知りませんでしたが
「かっこいいな!」という印象でした。

◆どのような作品になりそうですか?役どころは?

ボビーという役を演じさせていただきます。この会員制クラブの中では新米で、
新婚なんだけどママにべったりのマザコンです。いわゆる「よくいるタイプ」ですね(笑)。
これを私流にどう調理していこうかなと考えています。

台本を読み、タカラヅカ時代の男役とは全く違うなと思いました。
タカラヅカは「こんな男性がいたらいいな」という理想の男性像を創りあげますが、
この作品で描かれている男性たちは「リアル男」で(笑)、それを女性が皮肉って
「男とはこういうもんだよね」と演じます。
タカラヅカ時代は男性のいいところを追求していましたが、
今回は「男の人のこういうところがダメなんだよね」というところも演じてしまうという、
そこが新たな試みで面白いなと思います。全員がタカラヅカ男役経験者で
ひとつのミュージカルを創れるというのも、なかなかない機会だと思います。
もう楽しみで、楽しみで、昨日もワクワクしちゃって眠れませんでした(笑)。
思わずニヤッと笑ってきちゃうんです。

◆タカラヅカの男役を経験したOG7名が集うこの公演。
久しぶりの共演、初顔合わせなど様々だと思いますが、
共演者のみなさまについてどのようなことを感じますか。


皆さんご縁があるんです。大劇場のトップお披露目公演で『バレンシアの熱い花』をやらせていただき、
初演をなさった榛名さんから色々とアドバイスをいただきました。
麻路さんは、私の初舞台が麻路さんのトップお披露目公演でしたし、
その後OG公演で何度もご一緒しました。和央さんは宙組時代、和央さんの下で
ずっとご一緒させていただきましたし、初風さんは月組・宙組でもご一緒し
最近は『美少女戦士セーラームーン』で共演しました。
北嶋さんは月組時代ずっと一緒で、夢輝さんはOG公演でご一緒しています。
それぞれ面識ある方たちばかりですが、こうやってこのメンバーで
ガッツリお芝居をするのは初めてなので楽しみです。

◆来年100周年を迎える宝塚歌劇団について。

タカラヅカを卒業してからの方が、タカラヅカのすごさを感じます。
改めて考えると、タカラヅカで身に付いたことがとても多いですし、私の原点であり
ずっと根付いていくものなんだなと思います。100年続いているというのは上級生の方々が
大変な時期も乗り越えて繋げて下さったからだと思います。
その間ファンの皆様が愛して下さっているからこそですよね。
これからもずっと皆様に愛されるタカラヅカであって欲しいです。
OG公演も何度も出演させて頂きましたが、毎回本当に楽しくてエネルギーをもらっています。

◆本日衣裳を着けてポスター撮りが行なわれましたが、感想を。

黒燕尾を着させていただいたのですが、現役の時とはまた違ってスタイリッシュで
かっこいいお衣裳なんです。それぞれの個性や存在感が出ているので、
全員揃って並んだら最高にかっこいいだろうな・・・と言いながら、
私またニヤニヤ笑っている・・・(笑)。
自分も出演者の一人なのですが、客席で観たくなっちゃいます。

◆チラシにはスタイリッシュに歌い踊ると書いてありますが、
この公演で特に楽しみにしていることは。


台本を見ると1980年代の曲が散りばめられ、歌や踊りも多いようです。
麻路さんがピアノを弾き、みんなで歌い踊るのを想像したら、
すごく面白い物が出来るだろうなと思います。
この7人の中でどのように存在するか、お稽古するのが楽しみです。

◆お客様にメッセージを。

今までにないような面白い舞台になると思います。男性がご覧になったら
ドキッとするかもしれませんが、女性の方は「ああ分かる!」と共感するようなこともあると思います。
「カッコ良く、さらりと、でもググッとくるように」演じられたらいいなと思っております。
この顔ぶれで出来ることも本当に貴重な機会なので、
是非見逃さずに足を運んでいただけたらと思います!

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▲スチール撮影風景より

 

リリック プロデュース公演

『THE CLUB』

OFF BROADWAY MUSICAL ザ・クラブ

 

原作:イヴ・メリアム

翻訳・演出:田尾下哲

 

出演者

榛名由梨 麻路さき 和央ようか 大和悠河 ・ 初風 緑 北嶋マミ 夢輝のあ

 

2014年3月4日(火)~3月16日(日) 

品川プリンスホテル クラブeX

SS席:12,500円【ドリンク付き(プレミアム・テーブルシート(1F)/ソファシート(1F)/BOXシート(2F)】 

S席:10,000円(1F)(税込・全席指定)

お問い合わせ:東京音協:03-5774-3030(平日10:00~17:30)http://t-onkyo.co.jp/

 

2014年3月20日(木)~3月27日(木)

東京芸術劇場 シアターウェスト(小ホール②)

全席指定:10,000円(税込)

お問い合わせ:東京音協:03-5774-3030(平日10:00~17:30)http://t-onkyo.co.jp/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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