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カンパニー・フィリップ・ジャンティ2014 全国ツアー『忘れな草』 2014年10月

(2014年10月20日記載)

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カンパニー・フィリップ・ジャンティ2014 全国ツアー
『忘れな草』上演中

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公演について(資料より)

紙や布などのありふれた素材、不思議な魅力を持った人形、ダンス、マイム、マジックを駆使して
舞台空間に生命を吹き込み、他に類を見ないステージアートで世界の人々を魅了してきた
舞台の魔術師・フィリップ・ジャンティ。

フランス国内外で活動を広げ、彼の作品は世界各国で絶賛され、さらに彼が主宰するパフォーマンス・グループ
“カンパニー・フィリップ・ジャンティ”はパリ市立劇場を拠点に世界中で上演し多くのファンを獲得しています。
日本では蜷川幸雄、宮本亜門、立川志の輔、宇崎竜童、細野晴臣、森山未來、三宅裕司をはじめとする
各界のトップクリエーターたちから絶賛の声が寄せられています。

そんな彼らが10月ジャパンツアーを実施!今回上演するのは1992年3月パリ市立劇場にて発表した『忘れな草』。
発表の翌年、1993年にパルコ劇場にて日本初演を果たしました。
10月の来日公演では、この傑作と名高い本作に新たな息吹を吹き込こんだ完全リニューアル版を上演。
北極大平原での”歌”というエレメントとノルウェーの役者によって、生まれ変わりました。

巨大な冬景色の中、雪ゾリに乗った夢の配達人たちが集めているのは、死んでしまった”思い出”のかけら。
やがてその思い出が目覚める時、一生 忘れない夢旅行がはじまります・・・
彼らが紡ぎ出す思い出のコラージュによってひとりの女性の生涯を浮かび上がらせます。
観客を欺く鮮やかなトリック、人間と人形とが混じり合う不思議で幻想的な世界。
舞台上に立ち上がる想像を超える空間がこの10月、全国9都市で上演されます。

【カンパニー・フィリップ・ジャンティ 日本での軌跡】
1988年 「Désirs Parade/いのちのパレード」
1989年 「Désirs Parade/いのちのパレード」(再演)
1992年 「Dérives/漂流」
1992年 「Dérives/漂流」(再演)
1993年 「Ne m’oublie pas/忘れな草」
1995年 「Désirs Parade/Dérives/いのちのパレード、漂流」
1996年 「Voyageur Immobile/動かぬ旅人」
1997年 「Dédale/迷宮」
1999年 「Passagers Clandestins/密航者」
2003年 「Zigmund Follies/ジクミント・フォーリーズ」
2004年 「Vanishing Point/バニッシング・ポイント」
2007年 「Lands End/世界の涯て」
2013年「Voyageur Immobiles/動かぬ旅人」

今回で14回目の来日です。

≪フィリップ・ジャンティより日本公演に向けてのコメント≫

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◆「忘れな草」の構想とタイトルについて
「忘れな草」の脚本を書くにあたり、私は、妻で協力者であるメアリー・アンダーウッドが見た
様々な夢を元に、構想を始めました。不思議なことに、彼女の空想した世界には、
私のぼんやりとした幼少期の思い出と重なる部分があったのです。
「忘れな草」は様々な思い出をとりあげた作品です。実際に存在した記憶や、
その他勝手な想像から作り出された8体のマネキンたち。
彼らは、役者たちと瓜二つで、まるでぼやけた記憶が横滑りし、無気力と活気の狭間に閉じ込められ、
押さえつけられ、変形された、そんな思い出が再び記憶の表層に戻り、
命を吹き返したいと望んでいるかのようにも見えます。
私はメアリーと、そのようなイメージを表現できるタイトルを探していました。
季節は春で、私たちは庭にいました。新しい息吹をいっぱいに含んだ自然に囲まれていましたが、
なかなかふさわしいタイトルを決めることができませんでした。私は地面いっぱいに咲く「エゾムラサキ」をふと眺め、
その英語名「FORGET ME NOT(私を忘れないで)」について考えました。
この3つの言葉の中に、明白さと不可解な何かが同居していて、一つの答えとして、私の心に響いたのです。

◆初演時との違い
近年、私は人の声や歌を作品の中で多用し、「忘れな草」も同様、一人の女優の歌とともに始まります。
声は非常に興味深い演劇素材の一つです。しかし言葉は時に、一つの限定された方向や、
解釈の中に意味を封じ込めてしまいます。
私たちは、すでに出来上がった説明を差し出すのではなく、観客ひとりひとりが、
自分の解釈を持てるようにしたいと思っています。また、官能的な音素材のほうが、台詞の言葉のメッセージよりも、
ずっと重要なものになり得るのです。だから最近の作品では、役者に歌わせるようにしているのです。
「忘れな草」に出演する若き役者たちは、皆素晴らしい声の持ち主でしたので、多くのシーンで声を使うことにしました。
この新たな音楽的要素を追加する為に、改めて作品の全ての骨組みが、考えなおされたのです。

◆日本の観客へのメッセージをお願いします
「忘れな草」は、人間の想像領域を探ることにインスパイアされ生まれた作品で、
観客ひとりひとりを不思議な体験へといざないます。単なる筋立ての糸を手繰るのではなく、夢の世界に飛び込み、
連なる空想のイメージに身をゆだねる用意があなたにあれば、この作品を通して、
心おどる驚きの旅が、そしてあなた自身の想像力を映し出す鏡となる何かが、きっと待っているはずです。

◆「忘れな草」フィリップ・ジャンティ&メアリー・アンダーウッド動画コメント

 

カンパニー・フィリップ・ジャンティ

『忘れな草』

 

作/演出:フィリップ・ジャンティ

振付/共同演出:メアリー・アンダーウッド

音楽:ルネ・オーブリー

 

公演日程 

東京公演:2014年10月16日(木)10月26日(日) パルコ劇場

11月19日(水)新国立劇場 中劇場

※名古屋・京都・仙台・盛岡・大阪・山口・広島・北九州 にて上演

 

お問い合わせ パルコ劇場 03-3477-5858

 

http://www.parco-play.com

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

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