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池田 努さんインタビュー 『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』に出演 2014年11月

(2014年11月26日記載)

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池田 努さんインタビュー
『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』に宮ノ杜 正役で出演!

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『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』とは?

大正時代の財閥・宮ノ杜家を舞台にした大人気乙女ゲームの舞台化。
プレイヤーが財閥に勤める使用人となって、癖のある宮ノ杜家の兄弟の世話を通して
国家を揺るがす陰謀にも触れていく。
2013年に初演・再演を重ね、今回は満を持しての新作舞台の発表。
宮ノ杜家を狙う暗殺者がいよいよ当主に刃を向ける。そこに流れる出生の秘密、
暗殺者と当主の因縁、そして兄弟それぞれが胸に秘める宮ノ杜家への信念。
新キャストとして、宮ノ杜家の長男正役には石原プロの池田努、
軍人・次男勇役に堂々たる体躯を誇る成松慶彦、妖艶かつ揺るぎない茂役に田中伸彦、
二つの顔を持つ謎の書生役には鷲尾修斗が決定。
前作から引き続き、猪野広樹、佐伯亮、櫻井圭登、そして白石晴香らが続投し、
益々、華ヤカなる舞台となることが期待される。

出演は、池田努 / 成松慶彦 / 田中伸彦 / 猪野広樹 / 佐伯亮 / 櫻井圭登 / 白石晴香 /
鷲尾修斗 / 健人 / 甲斐千尋 / 野口寛 / 藤澤知子 / 他

『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』STORY

文明華ヤカなりし大正時代。
銀行や貿易業等ひと際派手な事業展開を行う、日本を代表する財閥のひとつ宮ノ杜家。
使用人はるの天性の明るさで、以前より距離の縮まった六人の兄弟たちは、
「当主・宮ノ杜玄一郎を最も楽しませた者が次期当主になる」という当主争いを続けていた。
その最中、前首相を暗殺し次男・勇をも傷つけた暗殺者が、
宮ノ杜家当主をも狙っているという恐るべき情報が入った。
長男・正は、玄一郎からそのことについて驚愕すべきことを聞かされる――。

池田 努さんプロフィール

6837 1978年12月17日生まれ。神奈川県出身。石原プロモーション所属。
2000年(平成12 年)「21世紀の石原裕次郎を探せ」にて選ばれる(応募総数5万2005名)。翌年デビュー。以来、テレビドラマ出演多数。TBSドラマ「なるようになるさ。」では、舘ひろしの息子役を演じ話題となった。舞台の出演は、2010年『飛龍伝2010ラストプリンセス』(新橋演舞場)、2012年にはアメリカ・ニューヨークのアクターズスタジオでゼン・ヒラノ全面演出による『夕鶴 ~LOVE OF CRANE~』で主演を務めた。2013年『友情~秋桜のバラード~』に出演。
絵画作品も数多く製作しており、画家としても活動している。



池田 努さんインタビュー(2014年11月20日/取材・文・撮影:住川絵理)

---『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』に出演が決まり、台本を読んだ時の第一印象は?

とても細やかな心情が描かれていて、スケールが大きな作品だなと思いました。
現代劇というより古典劇のようで、荘厳な雰囲気があり、
少し大げさかもしれませんが、“シェイクスピアのような世界観”を感じました。

---ゲームが原作となっているそうですが、原作ゲームはプレイしましたか?

今やっています。こういうゲームは初めてですが、やりだすとハマりますね。
最初は“乙女心”というものがさっぱり分からなかったのですが(笑)、
進めていくうちに登場人物の兄弟がどんどんカッコよく見えてくるんです。
自分の中の“女心”が引き出されつつあります(笑)。
ゲームをやりながら「なんでカッコイイと思うんだろう?」と、自分なりの分析をしてみました。
野心家だったり、我が強かったり、エゴイスティックだったりする面を持ち、人間的なところを見せつつも、
“こうやって俺たちは生きていくんだ”と一本筋が通っている生き様を見せているところが
カッコよく見えるのかなと思いました。その姿はとてもすがすがしくって。
ある種、武士道に通じるような人物像がそれぞれのキャラクターに描きこまれているんです。
そういうところが面白いですね。

---大正時代の財閥の役というのもなかなかない経験なのでは。
どのようにイメージを膨らませていますか?


先日、明治時代三菱創設者・岩崎家本邸として建てられた「旧岩崎邸」に行ってきました。
その時代の建物に身を置いたら何かイメージが膨らむのではないかなと思って。
庭を歩いたり、洋館の中で座ってみたり、飾られている写真や資料を眺めているうちに、
「“宮ノ杜正”という人物は、こういうところで生きていたんだろうな」という
イメージがわいてきて、急に身近に感じました。もちろん架空の話ですし、ゲームが原作の舞台なので
リアルさばかりを追求するという訳ではないのですが、あの建物を見たことは役作りの大きなヒントになりました。

---今の段階のイメージだと、“宮ノ杜正”はどのような人物ですか?
“宮ノ杜正”は、冷酷な人物と書かれていますが、
周囲に見せている振る舞いからそう思われているんだろうなと思います。
出てきただけでちょっと怖くて周りに緊張感を与えるタイプっているじゃないですか。
おそらくそういうタイプの人間だろうなと思います。ただ単に怖いというのではなく、
財閥の気品や気高さ、自分が自信を持って生きている姿がそう見える部分もあるのかなと。
哲学的思想や人生観を持って生きているんです。

あとは、そう振る舞わなくてはいけないところで育っているがゆえの、もろさもあるだろうなと感じています。
話の中にも出てきますが、子供の頃から父や母の愛情に飢えていて、その寂しさを隠して生きている、
台本を読んでその部分を強く感じました。
そんな闇の多い家族の中に、使用人として“はる”という女性が現れ、
“はる”が太陽のように照らすことにより、“正”も心を開かざるを得ない状況になってゆく・・・。
でも“正”の中では、心を開きたくない・・・という葛藤もあるんです。

作・演出の赤澤ムックさんも細やかに演出されるので、
繊細に感じながら演じたいなと思っています。
歩き方、手の形、顔の向きなども付けてくださいます。
普段の動作とはだいぶ違い、立ち居振る舞いの様式が大切になってくるので、
それを稽古場で学んで習得しながら、少しずつ“宮ノ杜正”に近付いています。
“役の衣”を身にまとい、それが徐々に自分の皮膚になっていくような感覚です。

あとは共演者から刺激を受けることも多いです。
目の前にいる人物と対峙し、相手の反応で自分がどう感じるか。
そんなことを考える毎日が楽しいです。

---池田さんはテレビドラマも数多く出演なさっていますが、
そのような稽古を進める舞台の魅力はどのようなところにあると感じますか?


舞台は少しずつ積み重ねていって初日を迎えます。練って練って自分の心に染み込ませて
その世界に自分が住んでいるという実感をどんどん深められるところがいいですね。
お客様が目の前でご覧になっていらっしゃる所に自分が出ていくという臨場感、
その空間で生まれる心の通い、交流がじかに出来る一瞬に向けて突き進んで行きます。
非日常の中のこの感動の一瞬があるからこそ、稽古場で頑張れるんです。

約2年前、アメリカ・ニューヨークのアクターズスタジオの舞台に出演させていただきました。
その時のことは僕にとっての大きな経験になっています。
一緒に演じたのは名だたる方ばかり。そのみんなが「感動した」とか、
「パッションを感じた」とか言ってきてくれたんです。
その中にはアカデミー賞主演女優賞をおとりになった方もいらしたのですが、
日本から来た無名の僕にも立場関係なく接してくださって、とても温かったです。
僕自身、アクターズスタジオの舞台に出演するというだけで相当緊張していたのですが、
2日目あたりに「こんなに舞台で落ち着いたことはないぞ」という、
まるで時間が止まったような感覚になりました。静寂の中、研ぎ澄まされた中で演じました。
この舞台の準備に2年位かけていたこともあり、自分の限界を超えて自信になった瞬間だったのかもしれません。
そういう感覚ってめったに経験出来ないものだと思うんですが、
俳優としてその瞬間を追い求め続けているのかもしれないですね。

---“宮ノ杜正”という役とご自身の共通点はありますか?

それは今も探っているところですが、共通点はいろいろと見えてきました。
“宮ノ杜正”は「当主になりたい。そのためだけに努力をしてきた」と言い続けています。
そのためだけに努力をしたということは、他のことを犠牲にしてきたんじゃないかなと。
平和な生活や安定、安らぎ、親子の楽しい時間。そういう時間を犠牲というよりは、
経験出来ない環境で育ったのではないかと思うんです。

僕も10代、20代の頃を振り返ると、閉ざしている部分がありました。
いい絵を描きたいとか、いい俳優になりたいという自分の目標を持ってやってきたけれど、
結果、いろいろ犠牲にしてきたものもあったなと。割とのめりこんで集中するタイプなので
友達と遊んだり、家族とゆっくり過ごしたりする時間を持たなかったなと。
そういうことを思い出し、周囲からすると“宮ノ杜正”のように見えていたんじゃないかなって思います。

劇中で“宮ノ杜正”が“はる”に「俺の中に入ってくるな」という場面があるのですが、
役のイメージを膨らませていったら、突っぱねる理由も見えてきました。
惹かれているんだけど、拒絶したいという気持ち、これは僕にもよく分かります(笑)。

---初演、再演と重ねられたシリーズ、
今回新たな作品としての舞台化となるので原作のゲームファンの方にも注目されているのではないでしょうか。
池田さんの新たな一面が見られそうですね。


この作品のお話をいただいた時、ゲームとしての役のイメージがありますし、
初演、再演はゲームの声優さんが演じられたと伺ったので、
「僕に演じ通せるかな・・・」という思いが大きかったんです。
実在の人物ではなく、二次元の世界の登場人物を表現する、ということも挑戦ですよね。
でもせっかくお話をいただいて僕が演じるからには、生身の人間が生きている感覚で、
自分自身を注ぎ込んで演劇性を高めていけば、舞台上でも“宮ノ杜正”が出てきたと思っていただけるのでは
ないかと思っています。もっと大きく言えば、舞台でしか見られない“宮ノ杜正”。
そこが今回の目標です。

---石原プロの先輩方からは何かアドバイスはありましたか?

“宮ノ杜正”の扮装写真を舘(ひろし)さんが見て、「お前すごいな、いいじゃんいいじゃん」って
キャッキャキャッキャ笑っていらっしゃいました(笑)。
「今回歌もあるんですよ」と言ったら、
「頑張れよ」とニヤニヤしながらおっしゃっていました。

▼“宮ノ杜正”に扮する池田 努さんの写真はこちら。
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最近、舘さんとご一緒することが多く、演技の話をよくして下さるんですが、
「俳優は心のストリッパーだ。自分の本当の部分を注いで、演じるのではなく、生きなさい」、と。

あとは、石原裕次郎さんが舘さんに「人生をまるごと演じろ」とおっしゃったそうで、
舘さんはそれが心に響いているとおっしゃっていました。

この2つのお話を伺った時には、とても重くて深い言葉だなと思いました。
これを自分自身のテーマにしています。

---最後に、みなさまにメッセージを。
今回集まったキャストにしか出来ない『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』を
お届けしたいと思います。原作の世界をそこなうことなく、舞台でしか出せない魅力を
必ず実現することをお約束します。劇場でお待ちしております。

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『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴』

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日程:2014年12月12日(金)~12月21日(日) 全13公演

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会場:星陵会館 ホール

 

チケット料金(全席指定・税込)

宮ノ杜家御兄弟専属使用人席 10,000円

宮ノ杜家使用人席 7,000円

アトリエ席(一部見切れ席) 5,000円

情報屋席(見切れ席) 4,500円

 

〔イープラス〕

〔ローチケ〕

〔チケットぴあ〕

〔カンフェティ〕

※未就学児入場不可

 

(c) 2012-2013 IDEA FACTORY・ichicolumn inc./
華ヤカ哉、我ガ一族 キネトグラフ製作委員会

(c)華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド 狂宴製作委員会

 

http://hanayaka.otomelive.com/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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