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明治座『五月花形歌舞伎』制作発表 2015年03月

(2015年03月30日記載)

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明治座『五月花形歌舞伎』制作発表


写真 左から 市川 右近、片岡 愛之助、市川 猿之助、市川 中車

公演について/配役と見どころ(資料より)


【昼の部】11:00~
一、歌舞伎十八番の内 矢の根
曽我五郎 市川 右近

 五月人形のような華やかな装いの五郎が豪快な荒事を見せる歌舞伎十八番の一つ。
 矢の根を研いで仇討ちに備える五郎の初夢に、助けを求める兄の十郎が現れ出て…。

二、男の花道
加賀屋歌右衛門 市川 猿之助
田辺嘉右衛門  片岡 愛之助
土生玄硯   市川 中車

 人気女方の歌右衛門と名医師土生玄硯(はぶげんせき)のかけがえのない友情を描いた心温まる名作。
 歌右衛門を失明の危機から救った玄硯から届いた苦境を知らせる手紙に、
 大事な舞台と大恩人との狭間で悩む歌右衛門が取ったその行動とは…。


【夜の部】16:00~
一、あんまと泥棒
泥棒権太郎  市川 猿之助
あんま秀の市 市川 中車

 あんま秀の市の家に押し入った、泥棒の権太郎。
 お金を奪い取ろうと秀の市を脅すも、その話術にはぐらかされしまい…。
 二人の対話の妙が滑稽で可笑しい作品。

湧昇水鯉滝
二、通し狂言 鯉つかみ
片岡愛之助宙乗りならびに本水にて立廻り相勤め申し候
俵藤太秀郷
滝窓志賀之助実は鯉の精
滝窓志賀之助実は清若丸 片岡 愛之助

 一昨年の明治座を沸かせた『鯉つかみ』が、さらにみどころを増して帰ってきます。
 有名な俵藤太(たわらのとうた)の大百足退治からお家滅亡を図る鯉の精の退治までを、
 通し狂言としてよりわかりやすくご覧いただきます。早替り、宙乗り、本水を使った大立廻りに泳ぎ六法、
 スピード感にあふれるエンタテインメントをお楽しみください。

制作発表が行われました(2015年3月27日)



◆株式会社明治座 代表取締役社長 三田 芳裕
私ども明治座では歌舞伎公演は暫く途絶えておりましたが、平成23年に再開させていただきまして、それから年を重ねて5年目、7回目となります。今回も、松竹の皆様のご配慮をいただきまして、今日お集りいただきました市川猿之助さん、片岡愛之助さん、市川中車さん、市川右近さんをはじめとする花形歌舞伎の座組。大勢のお客様、大勢の歌舞伎ファンの方々、明治座のファンの方々に期待していただける、喜んでいただける公演ができると、大変感謝をしております。初日が5月2日、千秋楽が26日でございます。どうぞ宜しくお願いいたします。





◆松竹株式会社 取締役副社長 安孫子 正
今年もまた明治座さんに歌舞伎を呼んでいただきまして、本当にありがとうございます。平成23年から若い俳優さんを中心にしての公演をさせていただきまして、今回もまた公演が出来ること、こんなに嬉しいことはありません。やはり劇場ごとにお客様がついていらっしゃって、劇場の個性というものがあります。この何年間かの経験を踏まえ、今年はさらに色々考えまして、明治座さんに相応しい狂言を出したいと、ここにいらっしゃる俳優さんと相談をして決めさせていただきました。今回は、過去の公演にご参加いただきました猿之助さん、愛之助さん、右近さん。そして、今回初めて明治座歌舞伎公演に中車さんにも加わっていただくことになりました。昼の部は歌舞伎十八番『矢の根』と『男の花道』、夜の部が『あんまと泥棒』と『鯉つかみ』という、明治座さんならではの狂言になるかと思います。歌舞伎十八番で歌舞伎のオーソドックスな面白さをご覧いただき、『男の花道』は普段歌舞伎でも上演することがなかなか無い作品ではございますが、明治座さんでは色々な方で上演されているということで、明治座さんにとって相応しい狂言が組まれたかなと思っております。夜の部は、『あんまと泥棒』という新しい新作歌舞伎と同時に、『鯉つかみ』という復活狂言でございます。『鯉つかみ』は以前にも愛之助さんにご出演いただきましたが、今回は通し狂言ということで、さらに面白いかたちで上演することができます。そういう意味で、明治座さんで歌舞伎をやらせていただくということは、お客様に歌舞伎を知って頂き、そしてまた歌舞伎座をはじめ、その他の劇場にも足を運んでいただけるということで、大きく展開していければと思っております。





◆市川 猿之助
昨年の明治座11月の奮闘連続公演に引き続き5月も(明治座へ)呼んでいただきました。今回は明治座さんならではのお客様にどのような素材を提供したら観ていただけるのかと考えて『男の花道』を昼の部で出させていただくことになりました。これは名古屋の御園座で上演いた時に、ご一緒してくださいました坂東竹三郎さんが、ご自分で演じた時に、長谷川(一夫)先生から色々なテクニックを直伝されたと。それを伝える人がいないということで、全部教えてくれました。長谷川先生というと大スターであって、そういう歌舞伎に通用するようなテクニックの直伝というようなことは無いような思われ方をしがちな俳優さんですが、竹三郎さん曰くそんなことはなくて、この『男の花道』にも、どうやったら美しく見えるかという考えに考えた芸談というものがあるので、そういうものをきちっと残していって欲しいということを言われ教わりました。山城屋のおじさん(坂田藤十郎)以降、(中村)福助のお兄さん、そして私とあまり演じる方がいらっしゃらない。僕の後というと、今度一緒に出る(中村)壱太郎くんが多分、ゆくゆくはやってくれるんでしょうが。そういう人たちがやってくれないと滅んでしまうのが演目なので、大切に次世代に受け渡したいと思いまして、この演目をやらせていただきます。また夜は『あんまと泥棒』これはなかなか私も拝見したことがなかったのですが、どうもラジオの初演の時は、八代目中車と、うちの祖父の三代目(市川)段四郎がやったらしいという縁があるものです。(中村)歌六さんに聞いたら、大変面白い芝居だということで、「洒落てる芝居だよ」ということを言われましたので、新作を二人で作っていくという気持ちでやっていきたいと思っております。





◆片岡 愛之助
久しぶりに明治座さんに呼んでいただて、本当に嬉しく思っております。そして、また『鯉つかみ』と思っているのですが(笑)今回は(昼の部で)『男の花道』に出させていただきまして、(夜の部で)『鯉つかみ』なのですが、『鯉つかみ』は、うちの(片岡)我當が演じてから、澤瀉屋(※おもだかや/つくりはわかんむりです)さんがなさったり、(市川)染五郎さんがなさったりしていましたが、それからなかなかかからなかった(上演されなかった)のですが、今回は通しで、前の前の前から作っていこうということで、ムカデ退治から勤めさせていただくことになりました。最初の段階では、今回は4役の早替わりで大変だと言われまして、台本が出来上がってきて見たら6役に増えていて、よくわかってないのですが(笑)みんなで話し合いながら、楽しんで作っていきたいと思っておりますので、楽しみにしていてください。





◆市川 中車
明治座は藤山直美さんと一度出させていただきまして、それ以来の出演となります。今回は、猿之助さんと東京の舞台では3年ぶり、僕の襲名以来で出させていただく東京の舞台です。ちょうど平成24年の6月から3年経ったんだなと。そういう意味では、また東京にこうして戻ってこられて、猿之助さんに色々と教えていただきながら舞台が出来るということ。1つまた次にステップしていけるなと決意を新たにやっていくつもりであります。『鯉つかみ』の序幕と、『男の花道』でも愛之助さんと共演させていただき、右近さんには、引き続きいつもいつもお世話になっておりまして、少しでも精進できますように、命がけでやっていくつもりでございますので、どうぞ宜しくお願いいたします。





◆市川 右近
昨年11月に明治座さんに出させていただきましたが、私にとりまして明治座さんは、思い出深い場所でございます。私は大阪出身でございますが、初めて東京の劇場に出させていただきましたのが、小学校5年生手前の春休みだったと思いますが明治座で『加賀見山再岩藤』という演目に出させていただきました。この役がご縁で、二代目猿扇に師事致し、今日があるわけでございます。また、中学1年に東京に上京して参りましたが、4月陽春歌舞伎に出させていただいたのも、明治座さんでございました。私にとりましての根底のようなものが明治座さんにはございましたけれども、大学卒業するまで陽春歌舞伎で師匠が数々の名作を、復活通し狂言など、上演されて、その出来て行く様を間近で演出を含めて身近に感じ、勉強させていただいた、私にとりまして明治座というのは学び舎のようなところであります。ここ数年も続けて出させていただいておりますけれども、昨年11月には『新歌舞伎十八番の内 高時』をやらせていただきました。また夜の部では、三代猿之助四十八撰の内『通し狂言 四天王楓江戸粧』の中で、十八番の『暫』のパロディをやらさせていただきました。一昨年の11月の明治座公演では十八番の『鳴神』を勤めさせていただきまして、今回は十八番の『矢の根』を勤めさせていただきます。明治座さんに出させていただきますと、いつも目をむいているような気がします(笑)この演目をご覧いただきまして、非常に明治座さんのお客様層に相応しい演目『男の花道』や『あんまと泥棒』もございますし、『鯉つかみ』という新作部分も含めまして復活通し狂言もされる新作歌舞伎もございます。そして私の『矢の根』歌舞伎十八番をやらせていただきますこと、色々な彩りがございます5月のお芝居でございます。お客様には、さぞかし喜んでいただけますよう、私もその一端を勤めて参りたいと思いますので、何卒宜しくお願い申し上げます。



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明治座 五月花形歌舞伎

 

【東京公演】

日程:平成27年5月2日(土)~26日(火)

会場:明治座

昼の部11:00~/夜の部16:00~

 

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2015/05/post_144.html

 

 

 
 

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