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宝塚星組 柚希 礼音退団会見 2015年05月

(2015年05月11日記載)

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東京宝塚劇場 星組公演千秋楽
柚希 礼音退団会見

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柚希 礼音退団会見(2015年5月10日/東京宝塚劇場)


◆柚希 礼音 挨拶

(会見場に拍手で迎えられ)本日は本当にありがとうございました。本当に幸せで充実した気持ちです。
本当に長い間お世話になりましてありがとうございました。

―――宝塚での全ての舞台を終え、改めて柚希さんにとって宝塚はどういう場所でしたか。

本当に、そうですねー・・・すごい夢のような宝塚だと思っていたけれども、
夢を見ているだけでは到底歩いて行けないような場所ですが、でも全部自分を認めて、
自分をちゃんと分かって、いっぱい闘って、過ごした後は、やっぱり夢のような時間だったなと思えるような場所、かな。

―――卒業後の予定はまだ決められていないのかなと思いますが、現時点での意思は。

今日までは夢中でやりましたので、明日から考えます、ね。(ね、が付くことにより和んだ空気になり場内笑)

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―――今日まで追求してきた宝塚の男役とは柚希さんにとってどういうものでしたでしょうか。
今日、台湾など海外からもお客様がいらしたようですが、今後、海外に向けての言葉は。


ファン時代がなかったので、男役はどういうものが格好良く、お客さまがどういうものが素敵と思うのかが分からず
相当苦しみましたが、最終的には「男役だから、こうだ!」と決まった形にとらわれているのは
あんまり素敵ではないんじゃないかと思い、女性でも男性でもない心の部分だけで演じることを目指して、
何年もやりました。なので最終的に男役の動きなどはもう10何年かで身に付いたと思いますので、
心のみで演じることを最後まで出来たかな、と思ってます。
そして台湾でも今日は公演の中継をしてくださり、すごい映画館2か所でしてくださっているとお聞きしました。
台湾公演に行かせていただいた時から、台湾の皆様のすごい愛を感じましたが、それでも何年、
年月がたってもまだ応援してくださる熱い愛に感動だなぁと。
昨日も出待ちで「ウォーアイニー (愛していますという意味)」みたいなのを持っている方がいらして、
いやー本当に感動だなあと思っていますので、その感謝の気持ちを込めて今日させて頂きました。

―――武道館公演や千秋楽中継など桁違いなラストとなりましたが、
レジェンドと言われたことをどう感じますか。


本当にそれがいつまでも自分のじゃないような感じがしたほど、ありがたいことでした。
今日も「さいたまスーパーアリーナ」って聞く度に、本当に(そういう場所でで中継があるのは)すごいって思うんですが、
それが自分のことだなんて・・・。すごいですね。でも立派な人になろうとしているうちは、
そうは全然なれなかったので、やっぱりそういう思いでは立派にはなれないんだなと学び、
そういうことではなく、真摯に向き合って、感謝の気持ちを持ち、1回1回全てのことを大切にすることによって、
何かそういうこと(に繋がったの)かな、とありがたく思っております!

―――レジェンドを、この先どのように糧にしていきますか。

ねー、本当に、レジェンド・・・どうしましょう・・・か(笑)。
「レジェンドと言われていたこともあるんだぞ!」っていう気持ちで生きていきます。


―――去年100周年を迎えましたが、これからの宝塚に残す言葉は。

そうですね。100年続いたのは、厳しい上下関係がとっても重要だったと今でも思います。
世間でも上下関係がなくなってきていますが、そういうことでは芸事の道はなかなか難しかったと思います。
今、すごく宝塚の中でも星組が(上限関係に)厳しくて、それがまた良いところなんです。
ですから全組、厳しく、温かくしながら、お客さまへ感謝の気持ちを持って、
「清く正しく美しく」進んで行って欲しいと思います。

―――サヨナラショーでも「ちえちゃん」という歌を歌われていましたが、
ずっと見守っていていたお母さま、ご家族への思いを。
今日母の日でもありますので。


そうですね。まさか初めて「ちえちゃん」の作文を提出した時は、
「こんな作文、曲にどうやってするんだ」って(藤井)大介先生が頭を抱えていたのを思い出しますが、
それをすごい場面に大輔先生と若央りさ先生がしてくださって。サヨナラショーでもさせていただけるなんて。
しかも今日「ちえちゃんファミリー」がせり上がってきただけで、あんなに皆様が反応してくださるほど
皆様が「ちえちゃんファミリー」を知っていただけていていて、歩んできた道のりを共に過ごしてきた感があって、
本当に幸せを感じました。今日は母の日で、1列目のセンターで母に観てもらえたので、
今までの感謝の気持ちが伝わったらいいな、と思います。

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―――男役は今日で卒業して明日からひとりの女性としてまた新たな生活が始まりますが、
プライベートで挑戦したいことや行ってみたい場所はありますか。
また恒例の質問ですがご結婚の予定や願望があれば教えてください。


明日から女性として生きていくのがちょっと信じられないんですけれど、どうしましょうね(笑)。
(場内笑)何を着ていいのやら、という状態ですが、徐々に、徐々に、ね、考えましょう・・・はい。
なので結婚の予定もちっともなく・・・(ささやくように付け足して)ないんです・・・。
(場内笑)・・・すみません(笑)。

―――今日、すごく晴れやかな表情ですが、舞台の途中で涙がこみ上げたりはしませんでしたか。

そうですね。(さよならショーの中の)「For Good」の最初の方はちょっと危なかったんですけれども
危ないというより泣きましたけど、やはり最後に込み上げてくる思いは、皆様と共に歩いた、
感謝と最高に幸せだったなという気持ちで、本当に幸せで(宝塚)大劇場の千秋楽よりも、更に清々しい気持ちでした。

―――それがその晴れやかな表情に?

ねぇ、大劇場の時も一杯泣いたんですが、しんみりな気持ちではなく、「幸せだ~」という気持ちでした。

―――香港のフェニックステレビですが、海外のファンにメッセージをお願いします。

はい、みなさま~!国境を超えて皆様が応援してくださっていることを聞き、本当に何と幸せなことなんだろうと、
いつも思っております。私は宝塚(生活が)、今日で終わってしまうんですが、これからも宝塚を一緒に応援しましょう~!
ありがとうございます。

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▲笑顔で会見を後にしました。きっちり揃った手先が、柚希さんらしいなと感じました。

柚希礼音プロフィール


大阪府大阪市出身 四天王寺学園出身
1997年 4 月 宝塚音楽学校入学
1999年 3 月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
1999年 4 月 『ノバ・ボサ・ノバ』で初舞台
1999年10月 星組に配属
2009年 4 月 星組トップスターに就任

主な舞台歴   ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演
1999年 4 〜 5 月『ノバ・ボサ・ノバ』で初舞台
2000年 6 〜 7 月『宝塚 雪・月・花』『サンライズ・タカラヅカ』(ドイツ・ベルリン)
2002年 9 〜10月『蝶・恋—燃え尽きるとも—』『サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ』(中国ツアー)
2003年 7 〜 8 月『王家に捧ぐ歌』 メレルカ/(新人公演)ラダメス ※新人公演初主演
2006年 2 〜 4 月『ベルサイユのばら』(東京宝塚劇場) ベルナール/アンドレ(役替わり)/(新人公演)フェルゼン
2007年 1 月『Hallelujah GO! GO!』(バウホール) デニス・ガルシア
2008年 6 〜 8 月『THE SCARLETPIMPERNEL』 ショーヴラン
2008年11月『ブエノスアイレスの風』(日本青年館大ホール) ニコラス・デ・ロサス
2009年 6 〜 7 月『太王四神記Ver.II』 タムドク
2010年1〜2月『ハプスブルクの宝剣』 エリヤーフー・ロートシルト/エドゥアルト・フォン・オーソヴィル
2010年7月『ロミオとジュリエット』(梅田芸術劇場メインホール) ロミオ
2010年10〜11月『愛と青春の旅だち』 ザッカリー・メイヨー(ザック)
2011年4〜5月『ノバ・ボサ・ノバ』 ソール
2011年11〜12月『オーシャンズ11』 ダニー・オーシャン
2012年3月『REON!!』(シアター・ドラマシティ)
2012年5〜6月『ダンサ セレナータ』 イサアク・バルトロウ
2012年11〜12月『めぐり会いは再び2nd〜StarBride〜』 ドラント・ヴェスペール
2013年4月『宝塚ジャポニズム〜序破急〜』『怪盗楚留香外伝−花盗人−』『Étoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』(台湾)
2013年4月『ベルサイユのばら』アンドレ ※特別出演
2013年5〜7月『ロミオとジュリエット』 ロミオ
2013年9〜10月『REON!!II』(東京国際フォーラムホールC)
2014年1〜2月『眠らない男・ナポレオン』 ナポレオン
2014年5〜6月『太陽王 〜ル・ロワ・ソレイユ〜』(東急シアターオーブ) ルイ14世
2014年7〜8月『TheLostGlory —美しき幻影—』 イヴァーノ・リッチ   
2014年10月7日(火) <大阪城ホール>『宝塚歌劇 100周年記念 大運動会』 2014年11月22日(土)〜23日(日)柚希礼音スーパー・リサイタル『REON in BUDOKAN 〜LEGEND〜 』 
2014年12月20日(土)〜22日(月) 『タカラヅカスペシャル2014 —Thank you for 100 years—』 
2015年2月6日(金)〜3月9日(月)『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』 
2015年3月13日(金)〜14日(土) <ホテル阪急インターナショナル>柚希礼音ディナーショー『The REON!!』
2015年3月16日(月)〜17日(火) <パレスホテル東京>柚希礼音ディナーショー『The REON!!』
2015年5月10日(日) 東京宝塚劇場千秋楽をもって退団


 

 
 

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