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福井晶一さんにインタビュー 初のソロアルバム『Blessings』-いつもそばに- 2017年02月

(2017年02月16日記載)

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福井晶一さんにインタビュー
初のソロアルバム『Blessings』-いつもそばに-リリース

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<ふくいしょういち プロフィール>

11月8日生/北海道旭川市出身。
旭川実業高等学校時代は野球部に所属。4番ショートで主将を務めた。
高校生の時に音楽座の『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』に感銘を受け19歳で上京。舞台芸術学院を経て1995年劇団四季33期生として研究所に入所。在団中は多くの作品で主演を務め2012年に退団。2013年新演出版『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャン/ジャベール役に抜擢され、その後もコンサートやテレビCM等で活動の場を広げている。

主な出演歴
1997年  『キャッツ』 (マンカストラップ役)
2003年  『ハムレット』 (フォーティンブラス役)
       『キャッツ』 (ラムラムタガー役)
2004年  『アイーダ』 (ラダメス役)
2008年  『ウェストサイド物語』 (トニー役)
2010年  『美女と野獣』 (野獣役)
2011年  『ライオンキング』 (ムファサ役)
2013年  『レ・ミゼラブル』 (ジャン・バルジャン/ジャベール役)
2015年  『レ・ミゼラブル』 (ジャン・バルジャン役)
       『何処へ行く』(ペトロニウス役)
2016年  『私のホストちゃん THE FINAL 激突!名古屋栄編』(大曾根役)
       『ジャージー・ボーイズ』(シアタークリエ)(ニック・マッシ役)
       オリジナルミュージカル『SNOW MANGO』(主役・中原克也役)

今後の出演予定は、『グーデンバーグ・ザ・ミュージカル』『レ・ミゼラブル』(ジャン・バルジャン役)

福井晶一 1st.ソロアルバム『Blessings』-いつもそばに-

CD

魅惑のバリトン・ボイスと、シリアスからコメディまで幅広い役柄を演じる福井晶一の魅力を、
たっぷりつめこんだファン待望の 1st アルバム。
また、日本を代表するミュージカル女優、濱田めぐみ、若手ホープの海宝直人をゲストに迎え、
ミュージカル界の仲間たちがコーラスに加わるなど、定評ある福井の歌唱と共に、華やかで夢溢れる世界をお届けします。

アーティスト名:福井晶一
発売日:2017/03/01
品番:KICC-1355
販売価格:定価2,778円 + 税

歌:福井晶一(1~10)、濱田めぐみ(3)、海宝直人(7)
コーラス:大塚たかし・岡本悠紀、吉田純也(4)(10)
浦壁多恵・稲田みづ紀、混成合唱イーハトーヴシンガーズ(10)
編曲:佐藤泰将(1,3,4,7~10)、美野春樹(2,5,6)
参加ミュージシャン:伊藤史朗(Dr.)、齋藤 順(W.B.)、長岡道夫(E.B.)、萩谷 清(A.Gt.)、小堀 浩(E.Gt.)、
美野春樹(A.Pf)、エルトン永田(A.Pf)、八木淳太(A.Pf)、平原まこと(S.&T.Sax)、奥村 昌(Trp.)、
篠原正嗣(Vn.)、堀沢正己(Vc)

福井晶一さんにインタビュー
(取材日:2017年2月9日/撮影・執筆・住川絵理)

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―――福井さんにとっての初のソロアルバム、タイトルを
「『Blessings』-いつもそばに-」にしたのはどんな思いからですか?


デビュー20周年ということで、ずっと応援して下さっている方々に何かご恩返しが出来ないかなと思いました。
「どんなタイトルがいいかな?」と、語学が堪能な知人に相談してみたんです。
いくつか候補が挙がる中で「Blessings」という言葉がいいのではないかと思いました。
この言葉には「祈り」とか「恵み」という意味あいがあります。更には「幸福」といった意味もあるので
名前の「福井」にも掛かっているし「Blessings」という響きが心地よくて決めました。

―――CDジャケットはどのようなイメージで撮りましたか?

カメラマン、デザイナー、ヘアメイク、スタイリスト、全員女性のスタッフだったので、
「女性目線で大人っぽい雰囲気に仕上げて欲しい」ということだけを伝えて、みなさんにお任せしました。
CDジャケットもいくつかのパターンでデザインしていただきましたが、みんなの意見が一致してこの写真になりました。
実は帽子は自前のものなんですよ。

―――せっかくなので、CDアルバムの収録曲について、一曲ずつ解説していただけますか。

1.彼を帰して(『レ・ミゼラブル』より)
作詞:Alain Boublil, Herbert Kretzmer
作曲:Claude Michel Schonberg 編曲:佐藤泰将
アーティスト:福井晶一


『レ・ミゼラブル』は、僕が劇団四季を退団した後、最初にやらせていただいたミュージカルです。
今年、僕はデビュー20周年、『レ・ミゼラブル』は日本初演30周年ということで、節目が重なったということもあり、
CDの中でもまず最初にこの曲を聞いていただきたいなと思いました。とても難易度の高い曲ですが、
歌うたびに私自身も成長させてもらっている曲です。

2.愛せぬならば(『美女と野獣』より)
作詞:Tim Rice 作曲:Alan Menken 編曲:美野春樹
アーティスト:福井晶一


僕にとって、劇団四季時代の代表作のひとつだと思います。劇団に入って1年目にアンサンブルとして
『美女と野獣』に出演させていただきました。初めて「愛せぬならば」を聞いた時、
ズドーンと胸を突かれて衝撃が走りました。その頃から「ビースト」という役に憧れを抱き、
どうしても「愛せぬならば」を歌いたくて練習し続け、15年位経った頃ようやくビーストをやらせていただきました。
それほど僕にとっては思い入れがあったのですが、ビーストデビューの日は突然やってきました。
『美女と野獣』総稽古の前日に連絡が来て演出家に「明日の総稽古でビーストが出来るか?」と言われたんです。
ずっと憧れていた役なので自分なりの勉強をしてはいましたが、その頃は『キャッツ』に出演していたので
みんなと全場面を合わせたことはなかったんです。それでもなんとか総稽古でビーストを演じ、
四季劇場[夏]こけら落とし公演で初出演させていただきました。「ビーストを演じたい!」という
長年の夢が叶った瞬間でもあったのですが、あの時のドキドキはいまだに忘れられませんね(笑)。

3.迷いつつ(『アイーダ』より)
作詞:Tim Rice 作曲:Elton John 編曲:佐藤泰将
アーティスト:福井晶一, 濱田めぐみ


『アイーダ』は僕が劇団四季で初めて主役を演らさせていただいた大切な作品の一つです。
昨年、濱田めぐみさんが20周年でCDを出した時に「星のさだめ」でデュエットをさせていただきました。
その時「もしも僕がCDを出す時には「迷いつつ」を入れたいと思うので、デュエットよろしくね」と、
濱ちゃんに頼んであったことが実現しました。
レコーディングでは僕も濱ちゃんも一気に当時の記憶が蘇りました。

4.勝利ほほえむ(『アイーダ』より)
作詞:Tim Rice 作曲:Elton John 編曲:佐藤泰将
アーティスト:福井晶一


この曲は、赤いジャケットを着て「ヒーロー登場!」という感じで出て来るじゃないですか。
ミュージカルでこんなにカッコイイ登場の仕方をする曲ってなかなかないので、これは是非入れたいなと思いました。
初演に携わらせていただいたのは『アイーダ』だけなので、僕にとっては思い入れが深い公演ということで、
この作品の中から2曲入れさせていただきました。今回のCDには、初演キャストでのちにゾーザー役も務めた
大塚たかしさんにもコーラスで参加していただいています。ですから初演の頃のことをご存知の方にも
喜んでいただける2曲になったのではないかと思います。

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5.メモリー(『キャッツ』より)
作詞:Trevor Nunn, Thomas Stearn Eliot
作曲:Andrew Lloyd Webber 編曲:美野春樹
アーティスト:福井晶一


『キャッツ』には2500回以上出演していると思います。この仕事を20年続けてきた僕にとっての原点は
『キャッツ』だと思ってます。 実はファンクラブイベントで一度だけ歌った事があり割と好評だったので、
男性が歌う「メモリー」も良いのではないかと思い今回このCDに入れさせていただきました。
歴代のグリザベラが歌う「メモリー」を聴いてきた僕にしか歌えない「メモリー」があると思い挑戦させていただきました。

6.ソー・イン・ラブ(『キス・ミー・ケイト』より)
作詞:Cole Porter 作曲:Cole Porter 編曲:美野春樹
アーティスト:福井晶一


自分だけで選んでしまうと大曲ばかりになってしまうので、少しこのあたりで変化球を入れたいなと思いました。
僕が選曲したら選んでなかった曲ですね。いつもお世話になっている方に相談して、
何曲かリストアップしていただき、その中からこの曲を選びました。
美野さんの編曲がお洒落でとてもかっこよく、僕にとっても初挑戦の曲なので、
今までにない僕が表現されているんじゃないかと思います。

7.君の瞳に恋してる(『ジャージー・ボーイズ』)
作詞:Bob Crewe, Bob Gaudio 作曲:Bob Gaudio, Bob Crewe
編曲:佐藤泰将 アーティスト:福井晶一, 海宝直人


昨年出演させていただいた『ジャージー・ボーイズ』ではフランキー・ヴァリ役の
アッキー(中川晃教さん)が歌うソロ曲ですが、今回はあえてボブ・ゴーディオ役を演じた海宝直人君との
デュエットとして収録しました。
原曲や舞台版とはまた違ったアレンジになっているので沢山の方に楽しんでいただける一曲になったのではないかと思います。

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8.ミュージック・オブ・ザ・ナイト(『オペラ座の怪人』より)
作詞:Hart Charles Clinton Wilson,
Richard Henry Zachary S.Stilgoe
作曲:FRANK N WILDHORN, Claude Michel Schonberg
編曲:佐藤泰将 アーティスト:福井晶一


野獣やバルジャンもそうですが、僕が演じてきた役は孤独を抱えた主人公が、
その中で光を見出していくという共通点があるような気がします。
そのうえでまだ演じたことのないファントムを今の僕が表現するとしたら・・・という想いでチャレンジしてみました。

9.時が来た(『ジキル&ハイド』より)
作詞:Leslie Bricusse 作曲:FRANK N WILDHORN
編曲:佐藤泰将 アーティスト:福井晶一


この曲はライブなどで何度か歌わせていただいています。
ミュージカルの中で歌うのとはまた違って、僕なりの解釈で歌っています。
これからの自分に期待するという意味合いも重ねて、自分を奮い立たせるような気持ちを込めて
CDアルバムの最後の曲として選びました。

10.アメリカン・ドリーム( 『ミス・サイゴン』より) ボーナストラック
作詞:Richard Maltby Jr., Alain Boublil
作曲:Claude Michel Schonberg 編曲:佐藤泰将
アーティスト:福井晶一


ボーナストラックには大勢で盛り上がれる曲を入れたいなと思いました。
ミュージカルの仲間や合唱の方々にもコーラスとして参加していただき、とても華やかなナンバーになったと思います。
実は昨年のコンサートでも歌わせていただいたのですが意外にも一番評判が良くて、リクエストも多かったんです。
6分以上もある大曲ですが、レコーディングではミュージシャンの方々やコーラスのみんなと、
大変盛り上がり楽しく収録させていただきました。

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―――CD発売を記念して、またデビュー20周年を記念して、コンサートも控えていますね。

東京のゲストは土居裕子さんです。僕が俳優を目指すきっかけとなる舞台で主演していらした方なので、
土居さんがゲスト出演して下さるなんて、本当に、どうしましょうという感じです。
これまで続けてきて本当に良かったなと思います。夢が叶いました(笑)。
土居裕子さんがいらっしゃらなかったら、僕はミュージカルを志していなかったと思うので、
今同じ事務所に所属しているというのも、とても不思議なご縁を感じています。

名古屋のゲスト昼の部は吉沢梨絵ちゃん。
梨絵ちゃんとは実はミュージカルでは共演はしたことがないんですよ。
でもお互いに良く知っていますしコンサートではご一緒した事もあります。
今回は「迷いつつ」のデュエットの相手として力強い歌声が魅力の梨絵ちゃんにお願いしました。
ソロ曲は何を歌ってくれるのか今から楽しみです。

夜の部は、原田優一さん。『レ・ミゼラブル』や『歌会』で共演し、この3月には、
『グーテンバーグ・ザ・ミュージカル』での共演も控えています。
そのグーデンバーグから2人で一曲お届けするかもしれません。いつもお声かけいただいているので、
今回は僕からオファーさせていただきました(笑)。

―――20周年、改めて振り返ると、長かったですか、短かったですか?

長くもなく、短くもなく・・・といった感じですかね。劇団時代は組織に守られていたところも大きかったので、
退団してからが大変でした。個人で活動すること、責任の重さを再確認しました。
その間、お休みをいただいた時期もありましたが、新たにここからスタートするという意味では
今一番いい状態なんじゃないかなと思っています。今、改めて、ファンの方々はもちろん、両親、友人、
(出身である)北海道の大地、広く言えば宇宙からの恵みを受けて、
表現者として舞台に立たせていただいているんだなと感じますし、そういう方々への感謝の気持ちを込めて、
これからもやっていきたいです。

―――今年は『レ・ミゼラブル』も控えていますね。

前々回の時にはアキレス腱を切ってしまってスタートに立てなかったし、前回は1年近く休んだ後のスタートで
やることに追われていた部分も大きかったです。でも今回は、日本初演30周年、僕は3度目の出演となります。
僕自身心も体も一番いい形で迎えられる気がするので、このまま気を抜かずにやっていきたいと思います。
ジャン・バルジャンという人物に対しても自分なりに深めて、「もっとこうやってみようかな」と、
色々試してみようと思います。

―――誰かに言われて心に残っている言葉は。

初舞台から大変お世話になっている先輩がいて、初めて『キャッツ』の稽古に入った時に
「『キャッツ』は体力的にもとてもハードな作品だけど、とにかく舞台上にいる二時間半は猫として生き続けなさい。
一瞬足りとも晶一が出てはダメ」とアドバイスを頂きました。長くこの作品に携わってきましたが
毎回その言葉を思い出して舞台に立ち続けました。
その言葉は20年経った今でも僕の大切な教訓として心に刻まれています。

―――これから先、どんなことに興味がありますか?

あまり先のことまで考えず、与えられたこと、目の前のことを一生懸命丁寧にやっていこうと思っています。
歌だけでなくお芝居もまだまだ追求していきたいですし、いつも挑戦者であり続け、
自分のやれることを伸ばしていきたいなと思います。
去年、『私のホストちゃん』という作品に出演させていただいたことがご縁で、
電車の中でも流れている「シャーロックンロール・ホームズ」というCMにも出演させていただきました。
どこでどういうご縁があるか分からないなと思うので、いろんなことにチャレンジしていったら
可能性がもっともっと広がるんだろうなと思います。

―――みなさんに伺っているのですが、自分自身を色で例えるとどんな色ですか?もしくはどんな色でありたいですか?

劇団時代、濱田めぐみさんに「あっくん(阿久津陽一郎さん)のラダメスは赤、晶一のラダメスは青」と
言われた事があります(笑)。自分ではよくわかりませんが・・・
でも青空のようにいつも清々しくいたいなぁという気持ちはありますね!


―――皆様にメッセージをお願いします。

今回、デビュー20周年を迎えるにあたって念願のCDを出させていただきました。
20年経っても舞台に立っていられるのは皆様のお陰です。そんな皆様への愛や感謝の気持ちを、
CDという形で表現することが出来ました。多くの方にご協力いただき、また素晴らしいミュージシャンの方々が
参加をして下さって、本当に納得のいくものが出来上がりました。
一曲、一曲魂を込めて歌いましたので、是非多くの方に聞いていただきたいと思います。

 

福井晶一 1st.ソロアルバム発売+デビュー20周年記念コンサート

『Blessings』-いつもそばに-

 

【東京】

日時:2017 年3月3日(金)

開場18:00 開演19:00

会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

ミュージックチャージ:6500円(全席指定・税込)1ドリンク別途

ゲスト:土居裕子

 

【名古屋】

日時:2017 年3月5日(日)

開場15:00 開演16:00 SOLDOUT/開場18:00 開演19:00

会場:Blue Note(名古屋ブルーノート)

ミュージックチャージ:6500円(全席指定・税込)

ゲスト:16:00吉沢梨絵/19:00原田優一

 

http://shouichifukui.com/ticket_blessings_g/form.html

 

 

 
 

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