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熊川哲也 K-BALLET COMPANY Spring Tour 2017『海賊』 2017年05月

(2017年05月24日記載)

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熊川哲也 K-BALLET COMPANY Spring Tour 2017『海賊』

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公演について

K-BALLET COMPANY Spring Tour 2017『海賊』

数ある古典バレエの中でも全幕上演が少ないこの名作に、熊川哲也はかつて誰も想像し得なかった
鮮烈な生命を与え、独創性に富んだ作品へと生まれ変わらせた。改訂の域を超えた、
まさに熊川哲也の『海賊』と呼ぶにふさわしい歴史的傑作である。
圧巻の美術と衣裳が醸す、冒険映画さながらの迫力とリアリティ、大胆に再構築した
オリジナルの音楽構成のもと、ロマンス、闘争、裏切りの連鎖・・・と冒険活劇の醍醐味を余すところなく
引き出したストーリーテラー熊川の真骨頂と言うべきドラマ展開と衝撃の結末とは…

世界の舞姫 中村祥子と浅川紫織らが演じる美しきヒロイン、遅沢佑介、宮尾俊太郎のコンラッドを
中心とする男性ダンサー陣の個性際立つ人物造形と舞踊シーンなど、芸術監督・熊川哲也が
いま最も信頼を寄せるキャストで贈るバレエ史上空前のスペクタル・アドベンチャーをどうぞお見逃しなく!

予定キャスト
5/24(水)14:00開演 中村祥子、遅沢佑介、伊坂文月
5/25(木)14:00開演 中村祥子、遅沢佑介、伊坂文月
5/26(金)18:30開演 中村祥子、遅沢佑介、伊坂文月
5/27(土)12:30開演 矢内千夏、杉野 慧、益子 倭
5/27(土)16:30開演 浅川紫織、宮尾俊太郎、山本雅也
5/28(日)13:00開演 浅川紫織、宮尾俊太郎、山本雅也

STORY

イオニア海上を航海する一隻の海賊船。首領コンラッド、手下のビルバント、
そしてアリを筆頭とする海賊たちは、民間商船を襲って手にした財宝に囲まれ、
勝利の美酒に酔いしれている。だがそこに突然嵐が巻き起こり、必死の抵抗も空しく海賊船は難破する。
海賊たちが打ち上げられたのはギリシャの浜辺。瀕死の海賊たちを発見したメドーラとグルナーラ姉妹や
少女たちは彼らを手厚く介抱する。コンラッドはメドーラの美しさにひと目で心奪われ、ふたりは恋に落ちる。
そこにやって来たのが奴隷商人のランケデム一行。ランケデムは、トルコ軍に占領されているこの地で
軍の威光を笠に着て傍若無人に少女たちをさらい、金持ちに売りつけ儲けているのだ。
メドーラとグルナーラ姉妹を捕らえて奴隷市場へと連行するランケデム。
コンラッドら海賊たちは彼女たちを奪還すべく立ち上がる。
奴隷市が開かれる賑やかな町の広場。少女たちがそれぞれの国の踊りを披露しては買われていく。
金持ちのサイード・パシャがグルナーラに続いてメドーラに魅入られ、買い取ろうとしたそのとき、
競争相手が現れる。莫大な黄金を差し出し、驚く一同の前に正体を現したのはコンラッドら海賊たちだった。
そして……。
海賊たちの隠れ処である洞窟、豪華な宮殿のハーレムと、次々に場を移して繰り広げられる
美しき姉妹の奪還劇、そしてコンラッドとメドーラの恋のゆくえは――!?

芸術監督・演出・再振付 熊川哲也さんの囲み取材が行なわれました(2017年5月23日)

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―――熊川さんにとって『海賊』はどんな作品ですか?

大作にチャレンジしたという思いです。
僕にとっては2007年上演時に怪我をした作品ですが、(その後も)自分を引き立て、育ててくれました。

―――なぜ『海賊』を全幕で創ろうと思ったのですか?

歴史的な理由も意味もありますし、闇に埋もれていた作品だったので
みんなの前にお見せしたいなという思いがありました。
『海賊』は初演から10年やり続けているので、鉄板作品として
非の打ちどころがないものになったかなと思います。
若手ダンサーたちが出すアプローチは全然違うので、監督として
どういう相乗効果、化学反応が起きるかが観てみたいなと思います。
若手の子たちはDVDを見て育っているので(僕の踊りの)真似をしたがります。
僕がやった癖までピックアップしているので、そこを注意するのは複雑な心境です(笑)。

―――『海賊』10年間の上演歴の中で変わって来たことは。

(創作当時)僕も若かったのかな、音楽に合わないステップになっているところがあると
顔が真っ赤になりますよ。そういうところは、音に合うように振りを少しずつ変えています。
経験を反映させています。

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―――若手の活躍について。

ギラギラしたダンサー、美しいバレリーナもたくさんいますし、世代も変わります。
みんなが頑張ってくれることにより、カンパニー全体が盛り上がります。
バレエ公演に人が集まるのは並大抵なことではない中、
これだけの公演回数が出来るのはありがたいことです。

―――Kバレエに入った、2013年ローザンヌ 国際バレエ・コンクールで
第3位受賞の山本雅也さんについて。


彼とはいい出会いが出来たなと思っています。
『ジゼル』で主役デビューします。
素晴らしい才能を持った若手です。これから男に磨きをかけて色気のある
ダンサーになっていかなければいけないと思いますが、彼はサラブレットですよ。
バレエはサラブレットだけでは出来ないので、道産子がいい時もあります。
彼から学ぶこともあります。

―――『ジゼル』をどのように仕上げていきたいですか。

ロマンティックバレエの代名詞とも言うべき作品で
透明感と存在感を見せるという難しさがあります。
僕が愛してやまない作品です。びっくりなことに
今回、キャリアがある中村祥子が『ジゼル』デビューします。
観客になりつつ、監督になりつつ、アドバイスしていこうかなと思います。

―――秋に上演される新作『クレオパトラ』はどのような感じですか?

よくぞ聞いて下さいました。語りつくしたい程の大作になります。
紀元前のことを勉強するのはやめました。何が史実で本当かどうか
分からない部分が多いので。それを追求するのは劇場の世界ではなくなって
しまいますから、舞台で出せる最高のクレオパトラを出したいなと思います。
今、1幕半(創り)終わりました。スタッフの顔を観ていると
キャッチ―な感じがしています。

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『海賊』(舞台稽古)より

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熊川哲也 K-BALLET COMPANY Spring Tour 2017

『海賊』

 

芸術監督・演出・再振付:熊川哲也

 

指揮:井田勝大

管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー

出演:Kバレエ カンパニー

※熊川哲也は出演いたしません。

 

日程:2017年5月24日(水)~5月28日(日)

会場:Bunkamuraオーチャードホール

 

公式サイト

 

 

 
 

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