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40周年記念『ベルサイユのばら展』
展示会取材&池田理代子さん共同インタビュー
松屋銀座8階イベントスクエアにて、『ベルサイユのばら展』が開幕しました。1972年から少女マンガ誌「週刊マーガレット」に連載された池田理代子さんの「ベルサイユのばら」。記念すべき40周年を迎え、初公開となるアニメのセル画や原画、設定資料などのほかに、宝塚歌劇の舞台美術の再現や、漫画家ら40人の”ベルばら”リスペクト作品「オスカルの肖像画」、そして展示会のために描きおろし「オスカル」と「アントワネット」の展示など300点が公開されています。開幕初日の9月13日、池田理代子さんと、お祝いにかけつけた方々による共同インタビューと展示会の閲覧が行われました。
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40周年記念『ベルサイユのばら展』
※違うフロアでも関連イベントが開催されています
4F 特設会場=4階婦人フロア(※4Fの特設会場は入場無料)
・宝塚歌劇「ベルサイユのばら」
衣装展示&撮影コーナー
宝塚歌劇の衣装を展示いたします。自由に撮影いただけますので、
ご来店の思い出に記念撮影をどうぞ。
・「ベルサイユのばら」
コミック特設コーナー
漫画「ベルサイユのばら」から4つの名場面を厳選し、それぞれ1話まるごと展示いたします。
感動のストーリーをお楽しみください。
◆池田理代子
本日はお忙しい中、そしてお暑い中をお集まり頂きましてありがとうございました。手に、ワイングラスを持っていますが、別にのんべえではございません(笑)。ほとんどお酒は飲めません。ただ、手ぶらだととても心もとないので、何かをしっかりと持っておかないと心細いので・・・(笑)。本日は(初風さんに向かって)ねぇ。お久しぶりですねぇ。初代王妃さまでございます。そして(湖月さんに向かって)カッコいいフェルゼンがねぇ(笑)、そして(朝比奈さん、志垣さんに向かって)来て下さりありがとうございました。
本日はおめでとうございます。連載開始から40年なんて夢のようで・・・。先生は、劇画の世界と歌手の世界と、みんなが叶えられない夢を二つも叶えられて、私たちのあこがれの的です。本当にいつまでもお元気で、美しい声を聴かせて下さい。
本当にこの度はおめでとうございます。私はアンドレとフェルゼンを演じさせて頂きました。韓国で「ベルサイユのばら」が大人気で、日韓友好の公演をぜひ「ベルサイユのばら」をということで、宝塚でも初めて海外でこの作品が上演され、私はフェルゼンを演じさせて頂きました。もう大人気でした。もう、すごく皆様の熱意があって、こうしてこの日本を旅立って世界で愛されている事を肌で感じられた貴重な経験でした。これからもますます愛されますことを祈っております。本当におめでとうございます。
先生、本当におめでとうございます。そして、本当にお久しぶりでございます。お元気な姿を見て、本当に安心致しました。40年も経ってしまったというのが、本当に夢のようで・・・先ほど会場を見せて頂いたんですけれど、全然色褪せる事無く、今見ても新鮮です。これほど長く皆さんが愛してくださる作品というのは他には無いんじゃないかっていう風に思います。残念ながら私は子どもが一人息子なので、伝えていくことができなかったんですけれども。今日拝見して一番感激したのが、(今年描かれた)出口の所に掛けてありますオスカルとマリーアントワネットの絵が本当に素晴らしくて、涙が出てくるほど感動致しました。これからも本当にお体に気を付けて、お歌の方も絵の方もがんばって頂けたらと思います。
(遅れて到着されて、みんなに向かって一言)「オスカル!」
おめでとうございます。40周年ということで長きにわたり「ベルサイユのばら」、皆さまに愛されて、つい昨日の事のように皆さん思っていらっしゃるし、本当にそれぐらい普遍的な作品だと思います。私が25か6の時に、この作品のアンドレの声をやらせて頂いて、宝塚の方達が実際にやっていらっしゃいますから、僕のように男が演るということがどうなんだろう?って思ったんですよね。宝塚の公演も「ベルサイユのばら」だけはチケットが取れなくて、それぐらいすごかったですね。これからも永遠に「ベルサイユのばら」が続きますようにお祈りしています。
――― マリー・アントワネットの本をお読みになってコミックを描こうと思われたそうですが?
(池田)マリー・アントワネットの本を高校2年生の夏に読みまして、将来漫画家になるということは全然考えていなかったんですけれども、映画でもなんでも何らかの形で、私のマリー・アントワネットを書いてみたいということを思いました。24歳の時にその夢が叶いました。
――― 今、朝比奈マリアさんからもお話がありましたけれども、出口の所に今回のこの展覧会のためにお書きになったという絵が二つ飾っております。これは大変でしたでしょうか?
(池田)はい。これはもう・・大変です。この夏は大変な猛暑でございました。ちょっと席を立った時に、エアコンから水がポタポタと垂れておりまして、アントワネット様の絵は実は途中でエアコンの水にまみれて、ぐしゃぐしゃ波打ってしまいまして、その後で描くのが大変だったんです。そういうこともありまして、締め切りの前の日は本当に徹夜という感じで仕上げました。アントワネットの絵にはバックが描いていないんですけれども、紙が波打っちゃってとても描けるような状態ではなかったので・・・(笑)
――― ベルばらKidsを毎週お描きになっていらっしゃいましても、今回の描き下ろしに関しましては、やはり違うものですか?
(池田)やっぱり本当に40年という歳月の中で、体力も衰えていきますので、その中で描くというのは大変な作業でございました。
――― 今回の展覧会で多くのファンの方がお越しになっていますが、ぜひここを見て頂きたいという風に思われるところを教えて下さい。
(池田)原画展というのは以前にもございましたけれども、今回は宝塚、アニメという風に「ベルサイユのばら」に関係した物が一堂に集められたということで、、、ちょっと今回松屋の展覧会では映画が入っていないのですけれども、今後ぜひ実写の映画を入れていきたいなと思っているんですが、なかなかこの規模での展覧会というのは・・・次は50周年?(笑)その頃私いるかどうかわからないし(笑)。40周年の集大成という形でこれだけ作品が集まりましたので、じっくりと味わって頂きたいと思います。
――― 池田先生にとって「ベルサイユのばら」という作品は?
(池田)40年経ちますと、自分が描いたものという実感はあまり実は無くて。あとで見返すと「うわぁー」って思っちゃうんで、なるべく読み返さないようにしているんですね。ですけれども、たくさんの世界中、たとえば、今年はスペインに行って歌いましたけれども昨年はフランスで、一昨年はイタリアで、日本に負けないくらい熱心なファンの方たちが見てくださって、自分が生み出したものが、子どもという存在以上に世界中で愛されていく現象を目の当たりに致しまして、なんか一つの私が生きた、この世に生まれて生きた証しみたいなものが残せたかなと思っています。
40周年記念『ベルサイユのばら展』
【東京会場】
会期:2012年9月13日(木)~24日(月)
時間:午前10時〜午後8時
(最終日は17時閉場・入場は閉場の30分前まで)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
入場料:一般1,000円、高大学生700円、中学生以下無料
前売:一般700円、高大学生400円
チケットぴあ、ローソンチケット、
セブンチケットにて9月12日まで販売
お問い合わせ 松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
※2012年10月26日~12月9日まで福岡県立美術館でも開催
公式サイト http://www.asahi.com/event/berubara40/
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あらかじめご了承下さい。