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『ノートルダム・ド・パリ』イベントに石丸幹二さんが登場 2013年02月

(2013年02月13日記載)

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ミュージカル・スペクタキュラー『ノートルダム・ド・パリ』 公演記念
トークイベントに石丸幹二さんが登場しました




『ノートルダム・ド・パリ』公演関連リンク


フランスより初来日!ミュージカル・スペクタキュラー
『ノートルダム・ド・パリ』 <英語版>
キャスト3名にインタビューを行いました


『ノートルダム・ド・パリ』イベントに石丸幹二さんが登場しました (2013年2月7日/渋谷ヒカリエ8階の8/<ハチコート>)

『ノートルダム・ド・パリ』の上演を記念して、関連イベントが企画されています。
その第一弾として2月7日、楽曲の魅力に迫るイベントが行われました。

題して、「石丸幹二(俳優・歌手)『ノートルダム・ド・パリ』の魅力を語る」。
ナビゲーターは、日本テレビの馬場典子アナウンサーが務めました。

石丸幹二さんは、この作品の大ファンということで、知識も豊富。
役者として、また歌手としての観点で、石丸さんならではの解説が行われ、
客席に集ったオーディエンスの方々も、笑ったりうなずいたりしながら楽しいひとときを過ごしました。
この記事では、トークショーの模様を抜粋してご紹介します。

◆馬場
石丸さんは『ノートルダム・ド・パリ』の舞台を、本場のパリ、そしてロンドンで英語版、韓国ソウルでもご覧になっていらっしゃるのですよね。
このミュージカルを見に世界中に追いかけていらっしゃるという印象です。この作品との出会いは?

◆石丸
私はディズニー映画の『ノートルダムの鐘』の吹き替えでカジモド役をやらせていただきました。それがこの作品との出会いです。アニメーションではなくミュージカルが出来たという話を聞いて、フランス版の映像を最初に見たのですが、鳥肌が立ちました。その勢いのまま、フランスに飛び立ちました。すごくステージが広くて客席も4000席位あって。真ん中くらいに座って見たのですが、声とダンスの圧でのけぞりました(笑)。

◆馬場
いよいよそれが日本で見られる訳ですね。

◆石丸
いよいよです。楽しみですね。




この後、実際に曲を聞きながら解説が行われました。

★まず始めに紹介された曲は、グランゴワールの「カテドラルの時代」

◆石丸
この曲は音楽的にパンパンパンパンパンパンと音が上がっていくので、なんとなく懐かしいような、聞き覚えがあるような民謡のようなメロディーなので、郷愁感をそそられます。これが冒頭の曲で「この物語はこういう内容ですよ」ということを説明しています。

◆馬場
転調してからの迫力、さらにスケールアップしますよね。これはフィギュアスケートの羽生選手が使用していましたね。

◆石丸
そうですね。フリーの演技でこの曲から始まってメドレーで使用していましたが、この曲で綺麗なジャンプを飛ぶんですよね。とてもイメージにあっていますよね。


★エスメラルダの「ボヘミアの歌」

◆石丸
見ているものを興奮させる女性がエスメラルダです。この歌を聞いた男たちはみんなコロッといくわけですよ。あの大司教フロロも、フェビュスも。ダンスシーンも妖艶で魅力的ですね。他のキャラクターは、歌は歌、ダンスはダンスで割と分かれているのですが、このシーンは歌とダンスの両方が楽しめます。

◆馬場
「私はいい女よ」と、なびかせているわけではなく、堂々と自分らしくいることが魅力につながっているんだなと思いますね。

◆石丸
もう1曲、エスメラルダが歌う「異教徒のアベマリア」では、物語の中でフェビュスとの恋をかなえて欲しいと神に手をあわせるような面も見せるのです。心の純粋さが現れていて、このミュージカルの中で一番清らかな歌なのではないでしょうか。

★カジモド「道化の王様」

◆石丸
この曲もそうですが、この作品の曲はほとんどが短調です。だから”心のどこかに暗いものを背負っている”ということを表しています。特にこの曲はそれを強く感じます。

★フェビュス「引き裂かれる心」

◆石丸
フェビュスは、欲望の対象としてエスメラルダに惹かれます。しかし彼には、婚約者がいます。両方欲しい、さぁどうしよう、ということを歌っているんです。勝手ですよね(笑)。欲しい、欲しい欲しい!!と、どんどんキーが上がっていきます。引き裂かれると言いながらも、そういう自分に酔っているところもあるのかなと。この場面ではむき出しの欲望を表現するダンサーたちも出てきますので、そのあたりも見所です。

★カジモド、フロロ、フェビュス「ベル 美しき人」

◆石丸
エスメラルダに悩殺された男たちの歌です。綺麗なメロディーですがかなりドロドロしたことを言っています。カジモド、フロロ、フェビュスの順番で歌い、最後は三重唱。男の三重唱はなかなかないですけど、とても綺麗ですよね。3人別の場所で歌っているのですが、舞台上の真ん中にエスメラルダがいます。彼女の表情にもご注目ください!いい顔をしているはずですから。



★カジモド「空の家」

◆石丸
英語だと「空の家」というタイトルですが、フランス語では「僕の家は君の家だから」という感じです。カジモドの優しさがとてもよく出ています。途中でエスメラルダと二重唱になりますから、ミュージカルらしいナンバーです。カジモドはエスメラルダに命を助けてもらっています。その恩もあって、あなたを守る、と言うわけです。エスメラルダはカジモドに愛ではなく友として応える。そのあたりも切ないです。

◆馬場
エスメラルダはカジモドに最初から優しいんですよね。単なる女性としての正義感や”流浪の民ロマ”としての強さかなと思いましたが、どうやらそれだけではないと。

◆石丸
僕が思うには、カジモドは周りから忌み嫌われている存在。エスメラルダも同じものを感じたんでしょうね。自分も”流浪の民ロマ”として迫害されている、そういう境遇にいますから。それはカジモドも同じように感じているのではないかなと。

★フロロ「お前への愛で破滅する」

◆石丸
階段を一歩一歩降りたり上ったりしているような旋律ですよね。それが彼の性格や立場を非常によく表しているなと思います。お前への愛で破滅すると言いながらも、とても律儀なんですよね。

◆石丸
この作品は音楽分析をすると、とてもよくそれぞれの性格が出ています。
その辺りも作品の魅力だと思います。皆様も実際に舞台をご覧になってお好きな曲を探してください。


この記事は抜粋で綴りましたが、石丸さん自らが厳選した10曲が紹介され、中身の濃いトークイベントとなりました。

<石丸幹二プロフィール>
劇団四季に17年在団し、数々の作品に出演。09 年より、フリーとなり、舞台、映画、音楽と活躍する。主な出演作に、舞台:「エリザベート」「ジキル&ハイド」「兵士の物語」等。映像:「薄桜記」「白洲次郎」(NHK) , 映画:「時をかける少女」等。NHK ラジオ「石丸幹二のシアターにようこそ」(月曜)ナビゲーター。

 

ミュージカル・スペクタキュラー

『ノートルダム・ド・パリ』

<英語版>日本語字幕付

 

【東京公演】

日程:2013年2月27日(水)~3月17日(日)全25公演

会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)

大阪・名古屋公演あり

 

http://www.harmonyjapan.com/ndp2013/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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