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川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)
4月26日(金)〜5月6日(月・祝)
「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)」とは
2009年に始まった「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)」(以下、アルテリッカしんゆり)は、今回5周年を迎えます。過去4回のアルテリッカで上演された約150回の公演はどれも素晴らしい出演者と内容でしたが、今回は5周年記念として、これまで以上に注目の公演が予定されています。
「アルテリッカしんゆり」は、小田急線・新百合ヶ丘駅周辺の九つのホールを会場にして始まり、前回の2012年に多摩区の多摩市民館が会場に加わり、仲代達矢さん率いる無名塾と、地元の人形劇団ひとみ座の公演が行われました。2013年はさらに宮前区の宮前市民館で二つの音楽公演を行う。これにより「アルテリッカしんゆり」は、麻生区・多摩区・宮前区を開催エリアとする川崎北部全体の総合芸術祭となります。
また、この芸術祭は行政、二つの芸術系大学、企業などが実行委員会を立ち上げ、地域主体で行っていることが最大の特徴ですが、その中でも市民ボランティアの存在は特筆に値します。第一回開催時に8人だったボランティアは、毎年人数が増え、今年は約百人が「アートボランティア」として登録され、広報活動やコンシェルジュ(案内所)の開設・運営、公演会場の整理などに携わって、この一大イベントを支えています。
注目の公演
◆オープニング公演
藤原歌劇団
オペラ「カルメン」
4月27日(土)14時開演。会場:昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ。
出演:鳥木弥生、小山陽二郎、前田進一郎、ハン・キョンミほか。合唱:藤原歌劇団合唱部、桐光学園高等学校合唱団、ゆりがおか児童合唱団。
スペインを舞台にした異国情緒あふれる音楽──カルメンが歌う「ハバネラ」やエスカミーリョが歌う「闘牛士の歌」など、見せ場が盛りだくさんのオペラが新百合ヶ丘に初登場。地元の合唱団も加わり総勢150人の出演者でお届けする、芸術祭の幕開けにふさわしい公演。
オペラ「カルメン」
◆劇団民藝
「カミサマの恋」
4月28日(日)14時開演。会場:麻生市民館ホール。
出演は、奈良岡朋子、千葉茂則、船坂博子、藤巻るもほか。作:畑澤聖悟、演出:丹野郁弓。
「カミサマ」とは津軽地方に実在する民間祈祷師のこと。青森県在住の現役高校教師で、いま注目の劇作家・畑澤聖悟さんが劇団民藝の奈良岡朋子さんに初めて書き下ろした心温まるドラマ。全国64か所・133回の上演を経て、川崎・新百合ヶ丘で千秋楽を迎える。
奈良岡朋子
民藝カミサマの恋
◆スターダンサーズ・バレエ団
「シンデレラ」
①5月2日(木)19時開演②5月4日(土・祝)14時開演。 会場:昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ。
出演:吉田都、スターダンサーズ・バレエ団。音楽:セルゲイ・プロコフィエフ。演出・振付:鈴木稔。管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ。
「シンデレラ」は、誰もが知っている愛と優しさに満ちあふれた物語。前回のアルテリッカに引き続いての上演だが、今回は、英国のロイヤルバレエ団で22年間プリンシパルを務めた日本が誇るバレリーナ・吉田都さんを迎え、美しい舞台、美しい音楽と共に、観る人を夢の世界へと導く。
吉田都
シンデレラ(c)A.I Co.,Ltd.
◆能・狂言特別公演
「人間国宝の競演
~友枝昭世と山本東次郎~」
5月3日(金・祝)14時開演。会場:麻生市民館ホール。
能「羽衣」シテ:友枝昭世、狂言「木六駄」シテ:山本東次郎。
川崎・しんゆり芸術祭の5周年記念公演として、友枝昭世、山本東次郎の両人間国宝が競演。日本一美しい天女の舞いと狂言の真髄が繰り広げられる。「アルテリッカしんゆり」での「能」公演は、今回が初めて。
「羽衣」
「木六駄」
◆東京交響楽団
「チャイコフスキーの三つのコンチェルト」
5月5日(日・祝)14時開演。会場:昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ。
指揮:本名徹次、ヴァイオリン:グレブ・ニキティン、チェロ:横坂源、ピアノ:後藤正孝。
川崎市のフランチャイズ・オーケーストラ、東京交響楽団が2年連続で出演。前回のプログラム「三大交響曲」を受けて、今回は「三つのコンチェルト」がプログラムに選ばれた。ソリストは東響・コンサートマスターのグレブ・ニキティンさん、ミュンヘン国際コンクール第2位等の経歴を持つ横坂源さん、フランツ・リスト国際ピアノコンクール優勝者で、2011年に川崎市アゼリア輝き賞を受賞した後藤正孝さん。
◆神奈川フィル×ブラームス
5月3日(金・祝)14時開演。会場:宮前市民館ホール。
指揮:金聖響。
宮前区で初めて開催するアルテリッカ公演に、2011年のオープニング公演を務めた神奈川フィルハーモニー管弦楽団が登場。指揮者は金聖響さん。5周年を迎える今回は、東響と神奈川フィルの神奈川県内をフランチャイズにする2つのオーケストラが初のそろい踏みとなる。
(c)EisukeMiyoshi
◆劇団飛行船と
ホリヤンの「親子で楽しむコンサート」
5月5日(日・祝) ①11時開演、②14時開演。会場:麻生市民館ホール。
指揮:ホリヤン(堀俊輔)、出演:松山いくお、吉田理恵、江口浩平、黒瀬千鶴子ほか。管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ。
劇団飛行船とホリヤンの初のコラボレーション。夢のある楽しいミュージカル「ブレーメンの音楽隊」を、歌と語りとオーケストラの演奏で繰り広げる。さらに「気球に乗ってどこまでも」「手のひらに太陽を」「ビリーブ」などを会場のお客さんと一緒に歌うコーナーもあり、指揮者のホリヤンが会場を盛り上げる。
ブレーメン舞台
ホリヤン
◆ミュージカル「ロック・ザ・フィガロ」
4月26日(金)〜5月3日(金・祝)14時開演(26日と30日は18時30分開演)。 会場:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場。
原作:ボーマルシェ、作・作詞・演出:横山由和、作曲・編曲:富貴晴美、音楽監督・歌唱指導:原田裕子。出演:岡 幸二郎、鈴木ほのか、旺なつき、柳瀬大輔ほか。
ミュージカル作家・演出家の第一人者、横山由和さんの新作ミュージカルが、8日間連続でアルテリッカの5周年を盛り上げる。モーツァルトの名作「フィガロの結婚」がどのようなミュージカルに変身するか…。劇団四季で活躍した岡幸二郎さんや宝塚歌劇団出身の旺なつきさんの出演にも注目。
詳しくは、アルテリッカ・チケットセンターに問い合わせるか、「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)」公式ホームページでご確認を。
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