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ミュージカル『冒険者たち』稽古場潜入レポート 2013年05月

(2013年05月28日記載)

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アトリエ・ダンカンプロデュース
ミュージカル『冒険者たち』稽古場潜入レポート
“ネズミュ”にはワクワクやキラメキがいっぱい!


▲ネズミたちの行く手には数々の困難が待ち受けています。豊かな表情にご注目を!

▲しかし、彼らは勇ましく立ち上がります。

ミュージカル『冒険者たち』公演について(公演資料より)

斎藤惇夫氏によって72年に出版された『冒険者たち ― ガンバと15ひきの仲間 ―』。
40年経った今でも多くの人に愛され読み続けられている児童文学です。

75年にはアニメ『ガンバの冒険』が放映され一躍有名になりました。

この作品は、これまでにも劇団四季を始め、多くのカンパニーによって舞台化されてきました。


今作は、2009年3月に初演が行われたミュージカル『冒険者たち』を大幅にリニューアル。
脚本、演出、楽曲全てがパワーアップし、2幕構成の本格的なミュージカルとして登場します!

脚本・演出・作詞には、ショー・ミュージカル・コンサート等、多岐に渡るジャンルで活躍する菅野こうめい。作曲は前作に引き続き、キャッチーなメロディが印象的な大石憲一郎。また振付は、数々のPV・CM・舞台等で、人々の記憶に残る振付を、年間1000パターンも送り出し続けている振り付け師ユニット・振付稼業air:manが担当。アクロバットや空中パフォーマンスも登場し、新しい驚きに満ちた舞台へと生まれ変わります。ネズミたちが、舞台上を縦横無尽に駆け回るミュージカル『冒険者たち』にご期待ください。


あらすじ

主人公ガンバは、世間知らずの町ネズミ。
ある日、友達のマンプクに誘われ、船乗りネズミたちの集会に参加することに。
そこへ、一匹の傷ついたねずみが現れ…。
おそろしいイタチのノロイに絶滅させられそうになっている島ネズミたちを助けるため、
夢見が島へ向かうガンバと仲間たち。
力では到底かなわない相手を前に、小さな生き物たちは、知恵と勇気をふりしぼり立ち向かうのですが…。

◆キャスト紹介(カッコ内は役名)
上山竜司(ガンバ)町ネズミ。正義感があり、勇気があるが、おっちょこちょいで無鉄砲。
坂元健児(ヨイショ)海流丸に乗り、100匹の船乗りネズミたちを束ねるボス。男気があり、力持ち。
森田ガンツ(ガクシャ)ヨイショの親友の船乗りネズミ。物知りだけど、理屈っぽい。
辻本祐樹(イカサマ)いかさま博打を得意とする渡世人。ひねくれものだが、人情に厚い一面も。
大山真志(シジン) いつも酔っ払っている変わりもののネズミ。常に詩を考えているが、傑作が出来たためしがない。
山下翔央(忠太)夢見が島でノロイに襲われ逃げてきた、泣き虫の島ネズミ。ダンスが上手。
土屋シオン(ボーボ)うすのろでいつもぼんやりしている、夢見がちな港ネズミ。
金澤博(マンプク)ガンバの幼なじみ。いつもおなかが減っている、食いしん坊。
尾藤イサオ(オイボレ)身元不明な年寄りネズミ。仲間たちからお荷物だと思われているが…
延山信弘(ツブリ)夢見が島のオオミズナギドリのリーダー。
和田琢磨(一郎)忠太の従弟の島ネズミ。妹を亡くし、ノロイへの憎悪が膨らむ。
皆本麻帆(潮路)忠太の姉。島ネズミたちの憧れの美人なねずみ。
今拓哉(ノロイ)恐ろしいイタチの一族の首領。全身が白いなめらかな毛で覆われている。
ほか


稽古場潜入レポート(2013年5月24日)



◆◆◆関連記事
菅野こうめいさんインタビューはこちら



ミュージカル『冒険者たち』、通称“ネズミュ”。
小さなネズミたちがある目的に向かって冒険する様子を描いたこの作品は
大人が童心を思い出すようなワクワクや、命のキラメキが詰まっています。



▲まずは発声練習からスタート。緊張した体を解きほぐして徐々に声を出していきます。


▲この日稽古が行われたのは、1幕終盤。
ネズミたちが、人間たちに気付かれないように積み荷に潜り込み、大移動をするシーンから。
クレーンでつり上げられ絶対絶命のガンバたち。


▲個性派揃いの小さなネズミたちは、特技を生かして助け合います。
正義感が強かったり、おっちょこちょいだったり、臆病だったり。
どこかで見た誰かと姿が重なるような・・・


▲オオミズナギドリが登場です。
稽古場でのこの光景、舞台上では“ある仕掛け”が。
本番を見るのが楽しみ!


▲友情も描かれています。
この場面で、脚本・演出・作詞:の菅野こうめいさんからキャストにこのようなことが伝えられました。
「<お互い様ですから>というセリフ、英語で当てはまる言葉はあまり思い浮かばないので、日本的な表現かもしれません。
でも今、この「お互い様」という感覚が薄れてきているような気がするし、その気持ちがあったら
もう少し物事がうまくのに・・・ということもたくさんあると思います。
だからこそ、この<お互い様ですから>の言葉を大切に伝えてください」


▲ネズミたちがおびえている、イタチのノロイ。
神出鬼没な存在。独特の動きも面白いです!


▲勇気があるが、おっちょこちょいで無鉄砲なガンバを始め、ネズミたちの心の成長も描いています。
ネズミたちにとってノロイは、まさに天敵。
目に見える敵ばかりでなく、実は誰もが目に見えぬ敵と戦いながら暮らしています。
プレッシャーやプライドもその一つかもしれません。
そういうものにどのように立ち向かい、プラスのエネルギーに変えていくか・・・
ガンバたちの生き様にはそのヒントが隠されていそうです。


▲写真中央は、紅一点の女ネズミ・潮路。
友情、家族のあり方、信頼、ケンカ、出会いと別れ、そして命の大切さ。
ネズミの姿を通して、普遍的な人間のあり方を描き出しています。


▲歌やダンス、アクションシーンも散りばめられ、子どもはもちろん大人がワクワクできる作品です。


◆稽古場取材を終えて・・・

『冒険者たち』を見終わった時、こんなことを考えるかもしれません。
「自分は冒険する心を忘れていないだろうか」と。

子どもの頃きっと持っていたであろう「冒険心」や「探究心」。
大人になると常識という固定観念や経験が邪魔をして、そういう心を忘れがちです。
結果だけを追い求めて行動するのではなく、その過程を楽しむ心の大切さ。
何かアクション起こす時、決して楽しいことばかりではなく、困難も待ち受けているかもしれません。
でもきっとその先で・・・今までの自分とは違う「何かに気付くはず」。
それに気付くことができるかどうかもまた、自分次第なのです。

ネズミたちの姿を見て思わず童心に立ち返り、それを堅苦しくなく、押しつけがましい感じもないまま
知らず知らずのうちにそんなことを考えられるところが素晴らしなと思いました。
一人一人のキャラクターが際立っているのも魅力的です。

劇場で本番を観るのが待ち遠しいです。
ネズミたちと一緒に冒険の旅へ!ぜひ皆様もご一緒に!

 

ミュージカル『冒険者たち』

~The Gamba 9~

 

原作:冒険者たち ― ガンバと15ひきの仲間 ―

斎藤惇夫作 岩波書店刊

 

脚本・演出・作詞:菅野こうめい 

作詞:うえのけいこ

音楽:大石憲一郎

振付:振付稼業air:man

 

 

【東京公演】

2013年6月6日(木)~6月16日(日)

サンシャイン劇場

 

【名古屋公演】

2013年6月22日(土)

名鉄ホール

 

お問い合わせ

アトリエ・ダンカン  03-3475-0360 (平日12:00~18:00)

 

http://www.duncan.co.jp/web/stage/boukensha/index.html

 

 

 
 

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