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『明治座 十一月花形歌舞伎』制作発表 2013年10月

(2013年10月18日記載)

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『明治座 十一月花形歌舞伎』制作発表
中村獅童、市川右近、市川笑也、尾上松也が出席

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▲写真左より、尾上松也、市川右近、中村獅童、市川笑也

公演演目

昼の部 11:00開演

一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
鳴神上人 市川右 近
雲の絶間姫 市川笑 也

二、瞼の母(まぶたのはは)
番場の忠太郎 中村獅 童
金町の半次郎 尾上松 也
お登世 市川春 猿
半次郎妹おぬい 坂東新 悟
金五郎 市川猿 弥
半次郎母おむら 市川右之助
水熊のおはま 片岡秀太郎

大喜利 供奴(ともやっこ)
奴松平 尾上松 也

夜の部 16:15開演

一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
粂寺弾正 中村獅 童
秦民部 尾上松 也
八剣玄蕃 市川猿 弥
秦秀太郎 市川春 猿
八剣数馬 市川弘太郎
錦の前 坂東新 悟
腰元巻絹 市川笑三郎
小野春風 市川笑 也
小野春道 市川門之助

二、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)
狂言師右近/後に親獅子の精 市川右 近
狂言師左近/後に仔獅子の精 市川弘太郎

三、権三と助十(ごんざとすけじゅう)
権三 中村獅 童
助十 尾上松 也
権三女房おかん 市川笑 也
左官屋勘太郎 市川猿 弥
小間物屋彦兵衛 市川寿 猿
助八 市川弘太郎
小間物屋彦三郎 市川笑三郎
家主六郎兵衛 市川右 近
石子伴作 市川門之助


制作発表が行われました(2013年9月24日)

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◆株式会社明治座 代表取締役社長 三田芳裕

866_06 16年ぶりに一昨年の5月に花形歌舞伎という形で再スタートいたしまして今回は4回目でございます。今回も花形歌舞伎にふさわしい方々にお集まり頂きました。11月1日初日でございます。皆様どうぞよろしくお願い致します。




◆松竹株式会社 専務取締役・演劇本部長 安孫子正
866_07 明治座さんで歌舞伎興行をしてくださることになり、今回もまた11月にお声を掛けて頂きました。歌舞伎も色々な劇場で行なわれますけれども、明治座は明治座、歌舞伎座は歌舞伎座にお越し下さるお客様がいらっしゃいます。そういった方々に歌舞伎を観ていただくチャンスを与えていただきありがたいことだと思っております。今回は獅童さんと松也さんは明治座初出演です。右近さんと笑也さんは数多くご出演されております。この4人の方にふさわしい物ということで狂言立を組むことになりました。多くの方が歌舞伎ファンになっていただけるように、皆様どうぞよろしくお願い致します。




◆中村獅童
866_08 昼の部で「瞼の母」番場の忠太郎役を、夜の部で「毛抜」粂寺弾正、「権三と助十」権三を勤めさせていただきます。今回歌舞伎を初めてご覧になる方にも非常に分りやすい演目となっておりますし、舞踊もあれば書き物と呼ばれるお芝居もあっておすすめの舞台になっております。若い方にも観に来ていただけたらと思います。

---演目にかける意気込みを「倍返し」というキーワードに掛けてお願いします。
それに絡めて答えないと記事が小さくなるからなぁ(笑)。「倍返し」というよりも少しでも「恩返し」が出来ればなと思っております。「毛抜」もそうなんですけど「瞼の母」は(亡くなった)うちの叔父が映画でも勤めております。僕は勘三郎兄さんが勘九郎時代に「瞼の母」をやり、弟分・金町の半次郎役を教えて貰いました。いわゆる書き物という芝居でセリフがたくさんあるお役は初めてでしたから、たくさんしかられたくさん稽古をして貰いました。本当に想い出深い作品でもあります。自分がいつか忠太郎をやりたいという想いで今日までやってきたといっても過言ではありません。勘三郎兄さんの小日向の自宅で稽古していただいた際、あるセリフを言ったときに教えながら泣いてくださったんです。ハートで心を込めてお芝居をするということを教えていただきました。「毛抜」も浅草でやった際に團十郎兄さんに手取り足取り教えていただき、歌舞伎の力強い線の太い男を演じるにあたっての心やセリフを言うこつを教えていただきました。偉大な先輩がお二人ともいなくなってしまったので、どこまで出来るか分りませんが歌舞伎に対する精神を受け継いで良い舞台を創らなくてはいけない、それが恩返しになればいいなと思います。大好きな先輩方でしたからそういう意味も含めての演目です。天国で見守ってくださっていると信じて精一杯勤めたいと思います。




◆市川右近
866_09 このたびまた十一月花形歌舞伎で明治座さんに呼んでいただくことになって嬉しく思っております。昼の部では初役となります「鳴神」の鳴神上人を勤めさせていただきます。歌舞伎十八番の名をはずかしめぬよう、一所懸命相務めさせていただく所存でございます。また夜の部におきましては師匠・二代目猿翁の家の演出であります「連獅子」と「権三と助十」では家主六郎兵衛という役を勤めます。私が中学1年で上京しましてより春は明治座で迎えさせていただきました。大学を卒業する年位まで毎年のように過ごさせていただきました。師匠が制定した家の芸「三代猿之助四十八撰」に入っております、復活通し狂言も数多く明治座から誕生しております。そんな中で芝居創りがどういうものなのかを間近で勉強させていただけましたことは、明治座さんにも感謝しておりますし、私の血となり骨となっている劇場だと思っております。新生明治座になりましてからは昨年11月に久しぶりに新しい猿之助さんと共に出演させていただきました。明治座さんの持っていらっしゃるお客様はとても温かみがあり、ホットな毎日を過ごしました。今回また出演させていただけるのでお客様とコミュニケーションをはからせていただき、歌舞伎を好きになっていただけたらなと思っております。お力添えのほど宜しくお願い致します。

---演目にかける意気込みを「倍返し」というキーワードに掛けてお願いします。
僕も絡めて話せるか分りませんが、「毛抜」は本年1月に大阪松竹座でやらせていただいたのですけれど、僕にとっては初めての歌舞伎十八番だったものですから、昨年の11月に市川宗家のお宅におじゃましてほんの数分でしたが直接(團十郎さんに)ご挨拶させていただいたのが最期となってしまいました。非常に寂しい想い出はありますが直接お目にかかってご挨拶でき、あの世からエールを送っていただいているような気がいたします。師匠猿翁からは数々のことを教えて頂いておりますが「連獅子」の親獅子と子獅子で勤めて参りましておもだかやの連獅子の魂を受け継がせていただきました。これを未来に伝えていくべく、ご恩を倍返しするといいますか、そんなことはなかなか出来ることではありませんが、生涯を通じてご恩を倍返ししていけたらと思います。若い方に観に来ていただくというのは私の人生のテーマでもありますので、この度も若い人たちに観に来ていただき「歌」「舞」「伎」の要素を楽しんでいただけたらと思います。日本が410年前からやっているミュージカルだと思いますので、(松也さんの方を見て)今ミュージカルで歌を歌っている方もいますが、日本には昔からこのようなミュージカルがあると思って頂いてもいいですし。一人でも多くの方に観に来ていただけたらと思います。




◆市川笑也
866_10 昨年の11月、明治座で「傾城反魂香」通称「吃又」「吃又」のおとくをやらせて頂いてより、その後も御園座で「ぢいさんばあさん」のるんをやらせて頂いたりと、ハリーポッターの百味ビーンズのように(笑)だんだんといろいろな味が出てくるようになりました。今回も昼の部「鳴神」におきまして雲の絶間姫を、夜の部は「毛抜」では春風、「権三と助十」ではおかんという、顔色も肌色に近い長屋のおかみさん役で、私にとりまして初めての味でございます。 いろいろな味の笑也を観に来て頂ければと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

---演目にかける意気込みを「倍返し」というキーワードに掛けてお願いします。
今年の3月から8月までずっと旅公演に出ておりましたのでドラマは見ていないのですが、明治座の一等席12600円、それ以上の演技の(低音男声で)「倍返しだ!」・・・こんな感じでよろしいでしょうか。




◆尾上松也
866_11 今回、明治座に初めて出演させて頂き、またこのような大役を勤めさせて頂くこと非常に光栄に思っております。昼の部の「瞼の母」で忠太郎の弟分の半次郎を、大喜利では「供奴」を一人で踊らせて頂くという、とても責任重大なお役を頂きました。そして夜の部は「毛抜」で秦民部、「権三と助十」で助十を勤めさせて頂きます。非常に楽しく、歌舞伎らしさもあり、歌舞伎を観たことがない方にもお楽しみ頂けるようなバラエティーに富んだ演目が揃っていると思います。その中でこのような大役をたくさんさせていただける責任と喜びを感じております。若い世代の方、まだ歌舞伎を観たこともない方にも楽しんで頂けるように、自分なりに出せるエネルギーを存分に発揮して、舞台からお客様に伝えることができたらと思います。一生懸命勤めさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

---演目にかける意気込みを「倍返し」というキーワードに掛けてお願いします。
一番最後は不利な感じですが・・・(笑)。今回僕はたくさんの大役をさせていただきます。「瞼の母」も獅童さんが演じているのを見ておりましたし、その時にすごく感動したのを覚えております。その一員として出演させて頂けるのは本当に嬉しいです。「供奴」は富十郎兄さんが踊るのが素晴らしくてそれをよく覚えております。それに少しでも近づけるように頑張らなくてはいけないなと思っております。「毛抜」の秦民部は、他の役では出演しましたが20代のうちにこの役をさせていただける重みを感じます。「権三と助十」は菊五郎劇団に所属しておりますので、大事にされている演目です。恩師であります尾上菊五郎兄さんでも何度も上演されてます。非常に分りやすく江戸の町の雰囲気がよく描かれているので、誰でもタイムスリップしたような感じになれると思います。先輩方からつないできた演目を懸命に取り組むことで、ゆくゆくはお客様への倍返しが叶うのではないかと、それを信じて勤めなければいけないなと思います。こんな感じでいかがでしょうか。

(獅童・・・ダメだね~。ちょっとコメント固すぎたね。笑)


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『明治座 十一月花形歌舞伎』

 

2013年11月1日~11月25日

明治座

 

特設サイト

http://www.meijiza.co.jp/info/2013_11/

 

 

 
 

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