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『THE CLUB』 初風 緑さんにインタビュー 2013年12月

(2013年12月07日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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リリック プロデュース公演『THE CLUB』
OFF BROADWAY MUSICAL ザ・クラブ
初風 緑さんにインタビュー

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『THE CLUB』公演について

オフ・ブロードウェイのヒット作を元宝塚歌劇団男役スター7名で新たな上演。
会員制高級紳士クラブで繰り広げられる一夜。

舞台は1903年、アメリカといえども女性蔑視の強い時代、厳重な資格審査を経て入会が
許される会員制高級紳士クラブでは今宵もメンバーが集い、酒を飲みながら歌い踊り、
愛人や別れた妻を品定めしながら男性天国ぶりに謳歌します・・・

このイヴ・メリアム作『THE CLUB』は、7人の登場人物全てを完全男装した女優が演じるという
異色のミュージカルです。1976年、ニューヨークでトミー・チューンの演出・振付にて
開幕し約2年間のロングラン公演が行なわれました。
きわめてシニカルでありながらウィットとユーモアに富んだ作風は現在も高い評価を得て、
日本では1981年博品館劇場公演初演より、これまでに6回上演されています。

日本での7演目となる今回は、1997年以来17年ぶりの上演となります。
翻訳・演出は新たに田尾下哲を迎え、出演者も榛名由梨以外は新たなメンバー。
かつては女優を起用したこともありますが、今回は出演者7名全員が宝塚歌劇団男役経験者です。

“タカラヅカの男役”を極めた彼女たちですが、この作品では男性のいやらしさや
くだらなさなど内面を掘り下げたリアルな男性を演じることが要求されます。

日本にしか存在しないタカラヅカの男役で活躍した彼女たちが
どのような男性を演じるのかが最大の見どころです。

軽快な音楽に乗せた歌やダンスも散りばめられ、ノンストップの2時間(予定)。
大人のユーモアが楽しめる舞台になりそうです。

会場は、都内2カ所で連続上演。
クラブeX(品川プリンスホテル内)、そして東京芸術劇場 シアターウェスト(小ホール2)という
異なる形状の舞台で、どのような演出がなされるのでしょうか。

いずれも舞台を至近距離で楽しめる客席配置を予定しているとのことですから、
色々な角度から観たら、また新たな発見があるかもしれません。


チラシ



初風 緑さんにインタビューしました(2013年10月29日/写真・文:住川絵理)

◆会員制高級紳士クラブで繰り広げられる模様を描いた作品だそうですが
「THE CLUB」と聞いて思い浮かべるのはどんな場所ですか。


ハイソな殿方たちが粋な会話を繰り広げる場のように感じるのですが、
実のところはもう少し違うんじゃないかなと思ったんです。
普段紳士的に振る舞っている人たちも内心は人間的な本音をさらけ出したいこともあるだろうなと。
そういう殿方たちにとって、ハメをはずせる場所なんじゃないかなとイメージしました。

◆どのような作品になりそうですか?役どころは?

「きっとそういう男性いるだろうな」と感じられる作品になりそうです。
私はバーティという役をさせていただくのですが、おそらく気取っている人ではなく
人間味を出せるような役なのかなと想像しています。

資料を読んだ現段階のイメージでは、「このご令嬢をもらえば自分の出世に繋がる!」と考えるタイプで
お金や政治的なものの為に計算して生きている男性なのかなって。
こういう役どころは初めてです。私はあまり世渡りが上手な方ではないので(笑)、
したたかさはあまりにじみ出てこないと思うんですよ(笑)。
だからこそこの役を創りあげていくのは楽しみです。
男装をしていますのでタカラヅカで培ったことはもちろん活かしていく訳ですが、
私としては人としての内面を大事にして演じたいなと考えています。
お稽古が始まってみんなとやり取りをしていくうちに、どのように演じたらいいかが見えてくると思います。

男性ならではの会話も出てきますが、意味深に言うと耳障りになってしまうような気がしているんです。
紳士的に振る舞いながら言っていれば嫌らしくなくユーモアに聞こえると思うので、
そういう大人の会話が楽しめる作品になればいいですよね。
タカラヅカを長年ご覧になっていらっしゃる方も観に来てくださるでしょうし、
初めて舞台をご覧になる方もいらっしゃると思うんです。
だからあまり最初から枠を創りすぎない方がいいのかな、と想像しています。

◆タカラヅカの男役を経験したOG7名が集うこの公演。
久しぶりの共演、初顔合わせなど様々だと思いますが、
共演者のみなさまについてどのようなことを感じますか。


榛名さんとは、15年近く前にOGの榛名さんと現役生が出演した『永遠物語』でご一緒していますから、
全員共演しています!みなさん私の性格をご存じだと思うので、
いい意味でノビノビとやらせていただけるメンバーだなと思います。
そこで甘えることなくけじめを付けながらも、ガチガチにならず肩の力を抜いた状態で出来るといいですね。

◆来年100周年を迎える宝塚歌劇団について。

「みんなで創りあげた歴史ある100年」ですからすごいことですよね。
来年は100周年ということで更に注目を集めると思います。
そういうタイミングでこのようなお仕事をさせていただけるのは幸せなことです。
だからこそタカラヅカ出身者の一人だということを大事にし、代表の一人であるという意識を
持っていたいなと思います。後輩たちはどんどん続くわけですから、
そういう人たちの為にも恥じないような生き方をしないといけないなと、改めて感じます。

◆本日衣裳を着けてポスター撮りが行なわれましたが、感想を。

黒燕尾はやっぱり良いですね!永遠の憧れの衣裳ですから。私も下級生の頃に着せて頂いた時は
本当に嬉しかったのですが、今は喜びと同時に重みも感じます。
古典の黒燕尾がデザイナーさんたちの手で現代風にアレンジされ進化をしています。
でも手袋、カフス、1cmの幅、ラインの美しさなど、絶対に変えてはいけない部分ってあると思うんです。
タカラヅカの歴史もそうで、変えていいところと変えてはいけないところがあるなと感じています。
今回の『THE CLUB』も、クラシックなものが基本にあって、
再演毎にそれに付ける装飾が少しずつ変わってきているんじゃないかなって。
そう考えると、人間の生き方もそうかもしれないですよね。
基本を大事にしながら色々と吸収していくことが大切なのかなと思います。

◆チラシにはスタイリッシュに歌い踊ると書いてありますが、
この公演で特に楽しみにしていることは。


今日初めて振付の先生とお目にかかり、スタイリッシュなラインを大事になさる方だなと感じました。
今日の撮影でも自分の中にない動きを付けていただきましたので本番が楽しみです。
360度観られるような場所で演じるのは初めてなので、背中も意識しないといけないなと。
お客様は色んな角度でご覧になったらまた違った楽しみ方が出来ると思いますし、「何度も観たい!」と
思って頂けるような舞台を創っていかないといけないですね。
劇場というよりは本当にCLUBに忍び込むような雰囲気で、
ほんの少しお洒落して楽しんでいただけるような空間になるといいなと思います。
また、以前『SHOW TUNE』の時もそうでしたが、麻路さんのピアノで歌い踊れるのも楽しみです!
『THE CLUB』で、みなさまのお越しをお待ちしております!

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▲スチール撮影風景より

 

リリック プロデュース公演

『THE CLUB』

OFF BROADWAY MUSICAL ザ・クラブ

 

原作:イヴ・メリアム

翻訳・演出:田尾下哲

 

出演者

榛名由梨 麻路さき 和央ようか 大和悠河 ・ 初風 緑 北嶋マミ 夢輝のあ

 

2014年3月4日(火)~3月16日(日) 

品川プリンスホテル クラブeX

SS席:12,500円【ドリンク付き(プレミアム・テーブルシート(1F)/ソファシート(1F)/BOXシート(2F)】 

S席:10,000円(1F)(税込・全席指定)

お問い合わせ:東京音協:03-5774-3030(平日10:00~17:30)http://t-onkyo.co.jp/

 

2014年3月20日(木)~3月27日(木)

東京芸術劇場 シアターウェスト(小ホール②)

全席指定:10,000円(税込)

お問い合わせ:東京音協:03-5774-3030(平日10:00~17:30)http://t-onkyo.co.jp/

 

 

 
 

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