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「新印象派―光と色のドラマ」開幕セレモニーに
音声ナビゲーターの大空祐飛さんが出席しました
本展は、20世紀へつながる絵画の革新を推し進めた運動のひとつ、「新印象派」に注目し、
その誕生からの約20年間の流れを時間軸に沿ってご紹介するものです。
新印象派の登場は、1886年、最後となる第8回印象派展においてでした。
印象派は、揺れる水面や陽光のうつろいなど、自らの目に映る世界を描き出そうとし、
それに相応しい様式を作り出しました。
新印象派は、その明るい画面を作り出す様式を、最新の光学や色彩理論に基づいて発展させていきます。
そして、目に見える世界をそのまま再現することよりも、色彩そのものがもつ表現力へと関心を移していき、
20世紀初頭のフォーヴィスム誕生の源泉にもなりました。
本展では、印象派のモネの作品から始まり、スーラ、シニャックによる新印象派初期の作品、
その後フランスやベルギーで次々と生み出された多様な新印象派の作品、
さらにマティス、ドランの色彩溢れる作品をご紹介します。
スーラの描いた静かで小さな点が、マティスのダイナミックで強い色彩の表現へ至るまでの変化の軌跡を、
世界各国から集結する約100点でたどります。
プロローグ 1880年代の印象派
第一章 1886年:新印象派の誕生
第二章 科学との出逢い – 色彩理論と点描技法
第三章 1887年 – 1891年:新印象派の広がり
第四章 1892年 – 1894年:地中海との出逢い – 新たな展開
第五章 1895年 – 1905年:色彩の解放
エピローグ フォーヴィスムの誕生へ
という内容で構成されています。
比較的ゆったりと展示されているので、
間近で見たり、少し離れて見たりすることにより、
印象の違いを楽しめます。
新印象派の画家たちは、正反対にある「補色」を使うことで生まれる
視覚効果に注目したそうです。
「新印象派 光と色のドラマ」というタイトルが付いている通り、「光」と「色」を
存分に感じられる展覧会となっています。展示の仕方にもそのための工夫がなされています。
写真は、ジョルジュ・スーラのパレット(左)とポール・シニャックのパレット(右)。
絵具を混ぜずに、カンヴァス上に並べて置く技法をとった、新印象派を表す貴重な資料です。
音声ガイド(有料)で音声ナビゲーターを務める大空祐飛さんが登場しました。
音声ガイド(有料)詳細はこちら。
セレモニーにて主催者挨拶の様子
大空さんも挨拶
テープカットの様子
リーフレットにはみどころや、大空さんのインタビューが掲載されています。
◆大空祐飛さんコメント
今回、「新印象派―光と色のドラマ」展の音声ナビゲーターを務めさせていただきました。
この新印象派の画家たちが大変な苦労と情熱をかけて自分たちのスタイルを確立させて目指した絵画を、
現代の展覧会にいらした方々に伝えるお手伝いを出来ることをとても嬉しく思っております。
今回の音声ガイドは彼らの生の言葉や感情がセリフになっていて、
美しい絵画のドラマと共に、画家たちの人生のドラマも感じられるようなガイドになっていると
思いますので、たくさんの方に楽しんでいただけるといいなと願っております。
―――音声ガイドを務めて。
今回の音声ガイドは画家たちのセリフを交えたような形になっているので
(音声ガイドからも)彼らの情熱などが伝わり、素敵な「新印象派」展になるのではないかと感じています。
―――特に印象に残っているセリフは?
音声ガイドの一番最後の方で、「さぁみなさん、光を感じましょう」というようなセリフが
印象に残っています。
―――特に好きな作品は?
シニャックの絵にとても興味を持ちました。全体的に色の使い方などが。
時代を追って展示してあるので、それぞれの画家の作品から、色味が変化していく様子も
おもしろかったです。作品からは魂を削って描き続けてきた画家たちの姿勢が
ひしひしと伝わってきて人生をかけたエネルギーを楽しむことが出来ました。
―――大空さんと重なるところは。
歴史に爪痕を残した芸術家たちには及びませんが、
自分が末端にいてもモノを生み出して残していくということは
魂を削るような作業だと思いますし、共感する部分がすごくあります。
「新印象派―光と色のドラマ」
(英文名称:Neo-Impressionism, from Light to Color)
日程:2015年 1月24日(土)~2015年3月29日(日)
開室時間:9:30~17:30(金曜日は20:00まで) ※入室は閉室の30分前まで。
休室日:毎週月曜日
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
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