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宝塚宙組 凰稀 かなめ退団会見 2015年02月

(2015年02月16日記載)

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東京宝塚劇場 宙組公演千秋楽
凰稀 かなめ退団会見

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▲凰稀 かなめ 笑顔でサヨナラ会見

サヨナラパレードの模様はこちら


凰稀 かなめプロフィール(資料より)

2000年『源氏物語 あさきゆめみし』で初舞台。同年7月、雪組に配属。2005年『霧のミラノ』で新人公演初主演。2006年『ベルサイユのばら -オスカル編-』新人公演のアンドレ役を好演。同年バウ・ワークショップ『Young Bloods!!』に主演。2007年『エリザベート』のルドルフ役では心の葛藤を繊細に表現。2009年4月、星組に組替え。同年『太王四神記 Ver.II』では主人公に敵対するヨン・ホゲの悲哀を巧みに表現。2010年バウホール公演『リラの壁の囚人たち』に主演。同年梅田芸術劇場、博多座公演『ロミオとジュリエット』ではティボルトを、同年『愛と青春の旅だち』ではフォーリー軍曹を色濃く演じて新境地を拓く。2011年2月、宙組に組替え。同年『美しき生涯』では甲賀の忍び・疾風に扮し、ヒロインへの報われぬ愛を情感豊かに表現し好評を得た。同年『クラシコ・イタリアーノ』では映像作家レニーが成長していく過程を爽やかに演じた。2012年バウホール公演『ロバート・キャパ 魂の記録』に主演し、歴史に名を残すカメラマンの生き様をドラマチックに描き出した。同年『華やかなりし日々』では人間味溢れる刑事アーサーを好演。同年7月、宙組トップスターに就任。同年、お披露目公演『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』では美貌の元帥ラインハルトの苦悩を繊細に描き出して好評を得た。2013年『モンテ・クリスト伯』では復讐の鬼となるエドモン・ダンテスの愛憎渦巻く複雑な心情を表現。同年、雪組公演『ベルサイユのばら -フェルゼン編-』にオスカル役で特別出演。同年『風と共に去りぬ』では大胆さと脆さを併せ持つレット・バトラーを好演した。2014年2月中日劇場において『ロバート・キャパ 魂の記録』を再演。同年4月、月組公演『宝塚をどり』と『TAKARAZUKA花詩集100!!』に特別出演し、宝塚歌劇100周年記念公演を大いに盛り上げた。同年5~6月『ベルサイユのばら -オスカル編-』では劇画から抜け出したようなオスカルを凛々しく情感豊かに演じ、高い評価を得た。11~12月サヨナラ公演となる『白夜の誓い-グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』では、グスタフIII世の誇り高さ、華やかさ、優しさ、美しさ、激しさ、ひたむきさを、表現し、最後の日まで進化し続けた。  

凰稀 かなめ退団会見(2015年2月15日/東京宝塚劇場)


◆凰稀 かなめ 挨拶
本日はお忙しい中、お集りいただきましてありがとうございました。
無事に終了したのですけれども、いまだに実感がありません。きっと辞めた後、何カ月もした後に、
すごく寂しい思いで1人で居るんだろうなって思いながら、今を過ごしております。
今は、とりあえず皆が元気に、一緒に千秋楽を迎えられたということにホッとしている状態でございます。
明日からは七代目宙組(トップスターとして)朝夏(まなと)が引っ張っていくと思いますので、
これからの宙組をどうぞ宜しくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。

―――宝塚歌劇での全ての舞台を終えて、凰稀さんが思う宝塚とはどんな場所だったのでしょうか。

私がまず宝塚に入団する前、「女性としても、人としても成長させてくれる場所だと思ったから宝塚をすすめた」と
母に言われたんですね。本当にその通りでした。私は15年間、音楽学校入れて17年経っているのですが、17年間の中で、
多くの方々に出会って、私自身沢山のことを教えていただきました。
もちろん、先程舞台でも言ったのですが役たちにも沢山のことを教えてもらえて、
やっぱり宝塚って人として成長できる場所なのではないかなと思います。
愛情深い厳しさがあるからこそ人って成長するんだろうなと、身にしみております。

―――先程、1人で寂しく感じてしまうかもとおっしゃっていましたが、退団後の活動などは、どうされるのでしょうか。

全くもって、今は分からないです。今日のことまでしか本当に考えていなかったので。
これから考えていきたいと思います。

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―――可能性としてはいかがでしょうか?

どうでしょうね。私は、はっきり言うのも、「これやります」「あれやります」と言うのもあまり好きではないのです。
私はびっくり箱のような人間なので、突然現れるかもしれないし、当分先になるかもしれないし、
本当に分からないので、温かく見守ってくださったら嬉しいです。

―――宝塚大劇場では白の軍服姿だったと思いますが、(今日)そのお召し物(黒燕尾)を選ばれた理由は?

大劇場の時は卒業ですけれど、東京もありますし、宝塚スペシャルもあったということもあり・・・
まず一番、「私のイメージって軍服だよな」って、ふと思いました。
これならお客さんに喜んでもらえるだろうと思って軍服を着たのですが、本当に今日で宝塚最後、
「何を着よう」と思った時に、「シンプルな黒燕尾が着たい」と思いました。本公演でも黒燕尾は着ているのですが、
やっぱり無地と飾りが付いているのとでは気分的に違うんですね。本当に男役の美学が詰まっているのは黒燕尾なので、
それだけは最後に絶対に着たいと思って。もしかしたら期待を裏切ってしまったと思うんです。
ですけど、私はこれが着たかったからこれを着ました。

―――辞められるタカラジェンヌの方はよく聞かれているのですが、ご結婚の予定がありましたら教えてください。

全くありません、残念ながら(笑)。でもいい出会いがあったら良いなという風には思いますけれど。
でも、別に望んでいるわけではないですし、まずは自分の人生なので何が起こるか分からないので、
ありのまま突き進んでいきたいなという風に思っております。
とりあえず、すぐに結婚ということは、全くもってありません。

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―――朝夏さんをはじめ、宙組のみなさんにエールを贈るとしたら、どんなお言葉をかけられますでしょうか?

私、(宙組の)1人1人にメッセージは言っているんです。課題であったり、もっとここをこうしていったら良いよとか、
そういうことを全員に言ったので、今ここで私がエールを贈るよりも、次の宙組の舞台を
観ていただけたら、きっとまた変わっているんじゃないかなと思うので、次の宙組を宜しくお願いします。

―――宝塚100年の中で男役、凰稀かなめさんが残されたもの、残したものは何になると思いますか?

なんでしょうね。それは人それぞれが感じることだから、私が言うべきことではないと思うのです。
残したいものは山ほどありますし、それも伝えて来ているので、それを受け継いだ子たちが全部
明かしてくれると思います。私ではなくて、まわりの仲間たちであったり、ファンの人であったり、
お客さんであったり、みなさんがそれを「あの人はこうだったよね」という風に
きっと今までもそういうことが受け継がれて宝塚が続いてきたと思うんです。
やっぱり昔の方々のことを言いますよね、みなさんも。そういう風に「あの人はこうだった」「ああだった」
というのがここまで続いて来た証だと思うので、みなさんが思った事がそれなんじゃないかなという風に思います。


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「ありがとうございました」と、深々とお辞儀をして会見場を後にしました。

 

 
 

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