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「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」音声ガイドナビゲーター城田 優さん 2015年03月

(2015年03月23日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」
2015年3月21日〜6月28日 Bunkamuraザ・ミュージアム
音声ガイドナビゲーター城田 優さんの囲み取材が行われました
☆招待券プレゼントあり☆



「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」展覧会について


15世紀、花の都フィレンツェでは、銀行家でもあったメディチ家の支援を受け、
芸術家たちが数々の傑作を生み出しました。
ルネサンス期 の芸術の誕生には、地中海貿易と金融業によって財を成した
フィレンツェおよびメディチ家の資金力が不可欠でした。
メディチ家の寵愛を受けたボッティチェリ(1445-1510年)に代表される
フィレンツェ・ルネサンスは、フィレンツェ金融業の繁栄が生み出した
代表的な文化遺産といえましょう。
ヨーロッパ全土の貿易とビジネスを支配し、ルネサンスの原動力となった金融業の繁栄と、
近代に通じるメセナ活動の誕生を、フィレンツェと運命をともにしたボッティチェリの
作品10数点を含む絵画、彫刻、工芸、資料など約80点によって浮き彫りにします。




サンドロ・ボッティチェリと工房 《鞭打ち》
1510 年頃、テンペラ・板(キャンヴァスに移行)、132×107 cm
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
© Gabinetto Fotografico della S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della città di Firenze

サンドロ・ボッティチェリ 《受胎告知》
1481 年、フレスコ、243×555 cm
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
© Gabinetto Fotografico della S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della città di Firenze

フィレンツェの逸名画家《サヴォナローラの火刑》
17 世紀、油彩・キャンヴァス、94×120 cm
フィレンツェ、サン・マルコ修道院
© Gabinetto Fotografico della S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze

音声ガイドナビゲーター城田 優さんの囲み取材が行われました。(2015年3月20日)


大作を前に。
―――音声ガイドナビゲーターを務めた感想を聞かせてください。

◆城田 優
これだけの絵画を声だけでナビゲートしていくことは非常に難しかったのですが、
スタッフの皆さんに助けていただきながら、良い声が録れたんじゃないかなと思います。

―――どのようなところに気をつけましたか?

◆城田 優
何度か海外の美術館に行ったことがあるのですが、その時は音声ガイドを使わずに普通に回りました。
あの時に音声ガイドがあったら、どれだけ、さらに楽しく絵を理解できたのだろうと思ったので、
ここに足を運んだ皆様が、それぞれの絵にどのような思い、どういう背景が描かれているかということを
わかりやすく説明できるように心がけました。

―――皆さんと絵画を結び付けるような役割ということですね。

◆城田 優
そうでうね。僕自身の中で、絵画は非常に敷居の高いイメージがありました。
一般庶民が趣味として見るものじゃない、とてつもなく高い敷居のイメージがあったんです。
それはおそらく美術館(に行く)ということに対してだと思いますが。僕くらいの年齢だと、
「美術館に行くのは、ちょっと早いよね」というような意識があると思うのですが、
今回絵画を見て素晴らしいエンターテインメントの1つなんだなということを身を持って知ったので、
この機会にどんどん見てもらえたら。美術館に行ったことが無い人にも、ぜひ行ってもらいたいと思います。
近年どんどんデジタル化が進む中で、素晴らしい写真や道具が沢山あるのですが、
人間が頭でイメージして手を使って描いた絵というものは、
やっぱり何ものにも変えられない力を持っていると思います。「受胎告知」もこの大きさだけでも
圧倒されるし人の力を思い知らされますよね。こんなにも心洗われる絵があるんだなと、
とても感動しました。

―――1点1点ゆっくりと作品をご覧になっていましたが、
全体的な印象と印象に残っている作品を教えてください。


◆城田 優
500年以上前に描かれている絵にも関わらず、臨場感や素材の感触まで伝わってくるような細やかな
テクニック(描き方)で、圧倒されるものばかり。基本的にイエス・キリストや天使などがテーマになっていて
一貫性があるのですが、どの絵を見ても心が洗われる、美しい、魂を持った絵だと思います。
色味に関しても、本当に鮮やかな色で描かれていて、時間が経っているのに、なんでこんなにきれいなんだろうと
素直に思うんですよね。「鞭打ち」というタイトルの作品に出て来るピンク色はファッショナブルというか
本当に最近描かれたんじゃないかなと思う程。パリ・コレクションに出てきそうな二人の男性が描かれていて、
真ん中にイエス様がいて。その絵を見ても、最近描かれたんじゃないかと思うくらい時代を感じさせない、
色褪せない絵という感じがしたので気になります。この「受胎告知」はボッティチェリの中でも一番有名な絵で、
スケール感や、この大きさだから出る二人の距離感。また、後ろの背景、家の塀があって、庭があって、
外に出ると木があって、その奥に山があって、川があってというところまで壮大な世界観で描かれているなと思いました。
柱1本を見ても非常に細やかですし、これだけ大きな絵で描かれているということがこの絵の魅力。素人の目線でも、
すごいな、何年かけて描いたのだろうと思います。「逸名画家《サヴォナローラの火刑》サンマルコ修道院」は、
その時代の写真は残っていないと思うのですが、唯一その時の人や街、ファッション、景色が見られるので
ずっと見ていられる絵だなと思いました。

―――来場された方は城田さんの音声ガイドを聞きながら、この絵を見るわけですが、
この「受胎告知」では、天使のガブリエルの役をされているんですよね。


◆城田 優
役というか、雰囲気でガブリエルっぽく読んでみようと思いました。
他にもマリア様やボッティチェリ、まわりの方たちの声をやっています。本当に美しい絵だと思います。
マリア様の頭にベールがかかっているのですが、絵でベール(がかかっている部分)を表現する時に
下地の部分の色が変わっているんですよね。薄く透明感を出しつつ、髪の毛の感じも出しつつ。
どうやって描いているのだろう?と。素人の方は、そういったところも楽しめると思うんです。
着ているものの感触が伝わってきたり、人間の表情や色使いなど。良質な絵の具には宝石が含まれていて
色褪せずに描かれた時のままの色で残っているのだそうです。中には良い絵の具を使っていても、
色褪せていくものもあるので、当時とは違うかもしれないということを想像しながら見ることも出来ます。
色々な楽しみ方ができるので、美術館はスーツやドレスアップしていかなきゃいけないのかな、と思っている
人たちも、渋谷で気軽に買い物して「そういえば美術館があるから行ってみようか」というような感覚で
足を運んでいただけたらと思います。

―――最後にメッセージをお願いします。

◆城田 優
今回、音声ガイドナビゲーターをやらせていただきました。美術館に行って絵を見るということの
楽しみがわからないという方も沢山いらっしゃると思います。
僕はそういう人たちにこそ、ぜひ見てもらいたいと思っています。絵画やボッティチェリ、ルネッサンスに
興味があるという方は何も言わなくても見に来られると思います。その人たちは、その人たちなりの楽しみ方を
知っていると思いますので、僕のような素人が何も言うことはありません。皆さんなりの楽しみ方で、
このルネッサンスと富と美、ボッティチェリの世界を楽しんでもらいたいと思います。
今まで美術館に足を運んだ事の無い方、絵画は好きだけでもわざわざ行く程ではないかなという人たちには、
ぜひ僕と同じ目線で。無知の状態でもこんなにも深く楽しめるんだと、出口を出る時には思うと思います。
他の美術館にも行ってみたい、他の人の絵も見てみたいと思うと思います。それくらい人間が自分の手で
描いた絵というものの力を生で感じていただきたい。雑誌やテレビに写っている絵画と、
自分の目で見る絵画がこんなにも違うんだなと、僕は今日思いました。このスケール、この絵の細やかさ、
心に響いて来る何百年もの歴史を、その目で直に感じていただきたいと思います。


遠くに描かれている背景についても説明。

鮮やかな色合いの絵もありますと解説。

「受胎告知」の音声ガイドの一部を天使ガブリエルになったつもりで実演。

「受胎告知」を見つめる城田さん。


「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」
ペアで5組に招待券プレゼント


「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」展 のチケットを
エンタメターミナル読者の方、抽選でペア5組にチケットをプレゼントいたします。

応募方法:メールにてご応募ください
応募先メールアドレス:info★terminal-jp.com(★を@に変えてください)

メールタイトル:ボッティチェリとルネサンス チケットプレゼント係
「エンタメターミナル」へのご感想と、応募する方のお名前をお書き添えの上ご応募ください。

当選者の発表はご本人への返信メールにて行わせていただきます。
携帯電話のメールで応募する場合は、受信設定をご確認ください。
期日までに確認の返信メールが届かない場合は当選無効となります。
会場などはこのページの一番下のインフォメーションにてご確認ください。

当選者の方には招待券を送付します。譲渡・転売等はおやめください。
プレゼント応募締め切り:2015年4月10日。

 

 

ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美

 

会期:2015年3月21日(土・祝)〜6月28日(日) 

*4/13(月)、4/20(月)のみ休館

開催時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)

毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

会場:Bunkamuraザ・ミュージアム

入館料:一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学・小学生700円

 

お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_botticelli/

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

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