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『もとの黙阿弥』制作発表 コメント 2015年05月

(2015年05月31日記載)

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『もとの黙阿弥』制作発表 コメント
片岡愛之助、早乙女太一、貫地谷しほり、真飛 聖、浜中 文一、波乃久里子が出席しました


写真 左から真飛 聖、早乙女太一、片岡愛之助、貫地谷しほり、波乃久里子

『もとの黙阿弥』について
(公演資料より)


新橋演舞場8月公演、大阪松竹座9月公演は『もとの黙阿弥』を上演します。
『もとの黙阿弥』は、日本を代表する劇作家のひとりである井上ひさしが
初めて大劇場での商業演劇に挑み、書き下ろした作品で、1983年に新橋演舞場で初演されました。
今回の上演では、栗山民也が演出を勤めます。
出演には、歌舞伎俳優としてはもちろんのこと、近年ではテレビ、映画などでも
幅広い活躍を見せる片岡愛之助をはじめ、幼少より舞台で活躍し、
数々の座長公演や舞台などで熱狂的な人気を博している早乙女太一。
テレビ、映画、舞台など多彩な役柄を確かな演技力で演じ分ける貫地谷しほり。
元宝塚トップスターで、現在は女優として多方面での活躍で魅了する真飛 聖。
関西ジャニーズJr.として活躍し、フレッシュな輝きを見せる浜中 文一。
劇団新派を代表する女優のひとりで、数々の舞台、映画を情感豊かな芝居で支える波乃久里子と、
様々な分野で多彩な活躍を見せる豪華な俳優陣が揃いました。

あらすじ


時は文明開化の明治。所は浅草。
黙阿弥の新作まがいの芝居を上演して興行停止の処分を受けてしまった
芝居小屋・大和座の座頭 坂東飛鶴(波乃久里子)と番頭格の坂東飛太郎(大沢 健)は、
しかたなく「よろず稽古指南所」をひらく日々。
今日も野菜売りの安吉(浜中文一)たちが「かっぽれ」を習いに来ている。  
そこへ男爵家の跡取りの河辺隆次(片岡愛之助)と、書生 久松菊雄(早乙女太一)が訪れる。
隆次は姉の賀津子(床嶋佳子)が勝手に決めた縁談の相手と舞踏会で踊らねばならず、
久松のすすめで飛鶴に西洋舞踊を習うことにした。  
二人と入れ違いに現れたのは長崎屋新五郎(渡辺 哲)。
良縁が舞い込んだ娘のお琴に西洋舞踊を仕込んでほしいと頼む。
翌日、やってきた長崎屋お琴(貫地谷しほり)は女中のお繁(真飛 聖)と
入れ替わって相手に会い、その人柄を確かめたいと言う。  
ところが当日、隆次と久松も同じように入れ替わって登場したからさぁ大変!
互いの入れ替わりを知らないままの出会いが、七軒町の住人たちを巻き込みながら、
思いもよらない大騒動へと発展していく…。

制作発表が行われました(2015年5月27日)



◆片岡愛之助
河辺隆次という役を勤めさせていただきます。私は栗山民也さんとは3度目でござまして、最初日生劇場公演に出演させていただいた時に、すごく素敵な楽しい演出家だなと思っていたところ、栗山さんすごくお忙しくて、2〜3年前に再来年とその次はどうかな?ということで、去年やりました『炎立つ』と今回の『もとの黙阿弥』ということに相成りました。物語としては、『もとの黙阿弥』という井上ひさし先生のお話は知っていましたが、実際に拝見したことが無かったので、資料を取り寄せまして拝見させていただきました。とても面白く、それにも増して初演はうちの(十五代目)片岡仁左衛門ということで、ご縁がある作品だなと思いまして、本当に素敵な方々と出させていただき、色とりどりという感じですが、やはりここは波乃久里子姐さんの胸をお借りして勤めたいと思います。本当に仲良く楽しい稽古場になることと思いますので、一丸となってしっかりと勤めたいと思います。難しいところは、僕ら普段役を演じるという上で、演じている役の人をさらに演じるというところの絶妙な具合というところが非常に難しいなと思いました。自分が使用人を演ずる中で、(本当の)自分がチラリと見えたりするところが芝居として楽しいところだと思いますので、力いっぱい勤めたいと思います。



◆早乙女太一
この作品は僕が生まれる前からある作品ということで。初演の時には生まれていませんでした。その歴史ある大切な作品に今自分が出られることがとても幸せに思っていますし、また今まで僕が挑戦したことのない色のお芝居ですので、自分としてもチャレンジも含めて、舞台をやらせていただきます。頑張ります。



◆貫地谷しほり
今回、長崎屋お琴という役を演じさせていただきますが、舞台のスペシャリストの皆さんとご一緒できるということで、すごく緊張していますし、楽しみで、今から7月のお稽古がワクワクでどうしようという感じになっております。台本を読みながらゲラゲラ笑ってしまったので、楽しんで稽古場に臨めたらいいなと思います。



◆真飛 聖
宝塚時代にお着物での芝居経験はあるのですが、その時は男役でしたので男としてしか演じた事がないので、今回初めて女性…(笑)女性として着物を着て舞台で所作や立ち振る舞うことが初心者なので、男が出てしまうのではないかという不安を抱えながら、初心者マークですが、皆様に教えていただきながら、楽しい作品ですし毎日楽しんで稽古をして、皆様に観ていただきたいと思います。



◆浜中 文一
今回、台本を読ませていただきまして、こんなに僕は出させていただけるんだと、こんなに僕が出ていいのかなと思いながら(笑)
とにかく皆さんと一緒に必死にがむしゃらにやっていきたいと思います。



◆波乃久里子
皆さんドキドキして上がっているっておっしゃるけど、私なんか六十何年やっておりますけど、本当に心底ドキドキしております。私の師匠の(水谷)八重子が「常に新人でいなさい」と言うのですが、なかなか新人になれるもんじゃない。でも今は新人でいられるような気がします。私は30年前の(早乙女)太一くんが産まれる前から(『もとの黙阿弥』を)観ているんです。初演を観て「なんで私が入っていないんだ」ってプロデューサーに食ってかかったことがある。二度目も「どうして私じゃないの!」と食ってかかった。今度お話が来た時に、観るとやる(演じる)は大きな違いですね。本当に大変な役です。私も40代じゃなくて良かったなと思います。70になって挑ませていただけることに感謝です。











―――自分の役の見どころと、井上作品の思い出があったら教えてください。

◆片岡愛之助
素敵でありたい、品を持って演じたい。そして使用人を演ずる上で演ずる。
そして、役の中の素顔が見え隠れするということが、すごく難しく。
そこで私は役者としての立ち回りが出て来たりするので、それをあまり上手くやってはいけない。
かたち通り動いてしまうので、そういうところで台詞を言うのが慣れてないようにするのが
難しいところが苦しみであり、楽しみであります。今回、栗山先生の演出ということで、
どのような舞台になるのかがまだはっきりとは見えていないので、すごくお稽古場が楽しみです。

◆早乙女太一
皆さんそうなのですが、台詞量がすごく多くて。それを2カ月で80公演という多いな〜と思って。
こんなに長い公演は経験が無いので、どのくらいで出来るのかなという不安と、
それだけチャレンジできるということでやりながら色々なことを探りながら見つけながら、
皆さんと出来たらと思います。あと、井上ひさし先生の作品は初めて出させていただくので
存分に味わいたいと思います。

◆貫地谷しほり
台本を読んですごく面白かったので、それがどうやったら(客席の)皆さんに伝わるかというところを
稽古で毎日考えていきたいなと思います。井上先生の作品は2度目で『泣き虫なまいき石川啄木』という
作品をやらせていただいたのですが、その時も「あと3日あったら、何かわかったかもしれない」と
最終日に思ったので、今回もそうならないようにというか、悔いが残らないように、
もっともっと自分の中で深めていけるようにやりたいなと思います。

◆真飛 聖
井上先生の作品も、栗山さんの演出も初めてなのでドキドキしていますけれども、
お繁という女中がお嬢様に入れ替わるので、私としては女子不慣れな部分がリアルに、
お嬢様ぶっているけど、ちょっと出てしまうというところが、演技なのか必死なのかというところが、
すごく紙一重だと思うのですが、そこを上手く演じれたらなと思っております。日々勉強だと思っております。

◆浜中 文一
最初に連絡いただいた時に、棒売りだか、棒振りと書いてあって
「あ、わかった!この棒で僕は太一くんと戦うんや」と思ったんです。
やばいな太一くん、めちゃめちゃ殺陣(たて)上手いから今回の舞台で命落とすんちゃうかな思って(笑)。
実際に見たら、それで野菜を売るということで安心しました。そんな感じでやりたいと思います。

◆波乃久里子
愛之助さん演じる隆次のお姉さん・賀津子さんと、私が歌舞伎仕立て、向うが新劇っぽく戦うシーンがあるのですが、
上手く出来たら面白いと思います。江戸を引きずっている女でやったら良いと思うのですが、
元来私は江戸を引きずっていなくて、現代人のように自分では思っていますので、もっと古風で面白く
演じられたら良いなと思います。まだお稽古になっていないので、見どころというものあれですが、
全部が見どころじゃないですかね。本当に面白いし、私の役は狂言回しなので、全部を観ていただけたらと思います。
そして、井上先生については大好きな作家で。私は大好きな作家には、3回かわれなくちゃいなけないというのが
自分の中にありまして。最初に『ある八重子物語』、『樋口一葉』、三度目のお話が流れてしまって。
今回の依頼は天国から井上先生からの三度目だと思いますので、すごく井上先生に対しても嬉しいです。
そしてラブさんと言われる程、愛のある座頭ですし、今出てくる前にもお話したら、
皆さん素敵で楽しい人ばかり…のような感じがします(笑)。お稽古も入れて、楽しい3カ月になると思います。

―――愛之助さんから見た共演者の方々の印象を教えてください。

◆片岡愛之助
早乙女さんは昔から気になっていた方で、ぜひ一緒にお芝居をしたいなと。色々なところからお話が持ちかけられていて、
なかなか実現出来なかったことが何年か前にあったので、今回やっとといっても、初めましてなんですけれど、
親しいような気がしてなりません。やっと念願の共演が叶いました。
貫地谷さんは、テレビで拝見させていただいております。このような言い方は失礼かもしれませんが、
上手いという言葉がピッタリ。何の役にもなれる。先程あんなことおっしゃっていたけど
(貫地谷さんの「すごく緊張しています」という発言に対して)本当は思っていないでしょ(笑)なんて。
真飛さんは、宝塚は時々拝見させていただくのですが、自分が芝居をしているもので、
なかなか舞台は拝見出来なったのですが、泊まっていたホテルにポスターが貼られていたんです。
真飛 聖ってすごい名前だなって、すみません失礼いたしました(笑)!
素敵な男役さんがいらっしゃるのだなと思っていたので、楽しみにいたしております。
浜中さんは、スチール撮影の時に会わせていただきまして、爽やかな好青年。
とても面白く愉快なひと月(稽古期間)になるんじゃないかなと思います。
久里子姐さんは、もう胸をお借りする方ですから。新派で相手役を勤めさせていただいたりして、
もう一度声をかけてくださらないかなと思っていたら、全然声をかけてくださらないから、
嫌われちゃったかなと思っていたら、今回念願の共演ということで楽しみにいたしております。

―――座長の愛之助さんに何か期待することはありますか?

◆早乙女太一
どのくらいラブを感じられるのか(笑)。

◆貫地谷しほり
私もどれだけラブを感じられるのか(笑)
すごく優しそうな雰囲気の方だなと思いました。
沢山助けていただけたらなと今から甘えモードです。

◆真飛 聖
そうですね、ラブですね(笑)本当に沢山のことをご存知だと思うので、
ゼロから教えていただきたいなと思っております。宜しくお願いします。

◆浜中 文一
僕は勉強させてもらおうと思います。

◆波乃久里子
私もです!(笑)
芸は人なりと言いますけれども、愛之助さんに限り、本当に人柄が舞台に出ていると、
拝見していていつも思います。相手役をやらせていただきましたが、私は毎回(演じ方が)変わるんですよ。
全部ついてきて下さって。「大丈夫?」って聞くと、「僕は慣れておりますから。歌舞伎の役者さんは
皆さん違いますから大丈夫です」って言ってくださって。今度こそ胸を借ります。
私なんかより、本当に良い苦労していらっしゃる。本当に皆さんから愛されていらっしゃるし、
この方は人を愛する良い座頭だと思います。

―――愛之助さん新橋演舞場での初座頭ということで抱負を教えてください。

◆片岡愛之助
よく色々なところで聞かれたりしますが、あまり座頭とか座長とかいう気負いは正直ありませんね。
それは普段のお芝居でもそうですが主役であろうが、脇の役であろうが変わりないのですよね。
やっぱり役といのは、それぞれを愛さないと出来ないので。台詞が1個しかなかろうが、400個あろうが同じなんです。
あまり座頭というのも意識していないです。それよりも、仲良く楽しくお芝居が出来ればと思いますし、
僕の座頭としての役目は、いかに皆さんが円滑に楽しく3カ月を過ごせるか。楽しい舞台というのは、
カンパニーが楽しい空気を出していると、お客様って絶対にわかると思うんです。そこに繋がって行くので、
作品の盛り上がりと同じだと思うので、自分はそういう役割だと思います。歌舞伎役者であるので、
歌舞伎のことは基本として親や先輩から教えていただいて、後者へ繋げるというのは伝統芸能の世界ですけれども。
それ以外にも演劇というものは沢山ありますから、役者としての、また違う片岡愛之助というのも挑戦していきたい
という思いもあります。うまいこと半々くらいに勤められればなと思っております。


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舞台に対する思いを語る愛之助さんに出演者も注目。
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早乙女さんの「どのくらいラブを感じられるのか(笑)」発言に笑う愛之助さん。
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早乙女さんに続き、
貫地谷さんにも「私もどれだけラブを感じられるのか(笑)」と言われ大爆笑する愛之助さん。
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『もとの黙阿弥』

 

作:井上ひさし

演出:栗山民也

出演:

片岡愛之助

貫地谷しほり

浜中 文一(関西ジャニーズJr.)

大沢 健

波乃久里子

床嶋 佳子

渡辺 哲

真飛 聖

早乙女太一

 

【東京公演】

日時:2015年8月1日(土)~25日(火)

チケット販売開始:2015年6月25日(木)10:00~

会場:新橋演舞場

http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2015/8/post_210.php

 

 

【大阪公演】

日時:2015年9月1日(火)~25日(金)

チケット販売開始:2015年8月5日(水)10:00~

会場:大阪松竹座

http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/schedule/2015/9/post_211.php

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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