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宝塚歌劇花組公演
宝塚グランド・ロマン『新源氏物語』
グランド・レビュー『Melodia -熱く美しき旋律-』
明日海 りお、花乃 まりあ 囲み取材
公演について(公演資料より)
宝塚グランド・ロマン
『新源氏物語』-田辺聖子作「新源氏物語」より-
脚本/柴田 侑宏
演出/大野 拓史
『1981年に田辺聖子氏の「新源氏物語」をもとに、柴田侑宏脚本・演出、榛名由梨主演で初演、
1989年には剣幸主演で再演され、大好評を博した作品。
華麗な平安の宮廷を背景に、帝の第二皇子として生まれ数奇な運命に翻弄される光源氏の、
愛と苦悩をドラマティックに描き出す。
光源氏役に挑む明日海りおを中心とした花組が誘う、きらびやかな王朝文学の世界。
グランド・レビュー
『Melodia -熱く美しき旋律-』
作・演出/中村 一徳
メロディア-熱くそして美しいメロディと心躍らせるリズムで奏でる数々の音楽。
愛、夢、希望、情熱、哀愁、身体に漲る限りない思いと果てしないエネルギーを熱く美しい旋律に。
華やかで若さ溢れる明日海りお率いる花組の魅力を、躍動的な歌と踊りで綴るレビュー。
初日囲み取材が行われました。(2015年11月27日)
◆明日海 りお
本日は、お集りいただきまして、誠にありがとうございます。花組の明日海りおでございます。
今、通し舞台稽古が終わったところです。宝塚大劇場の時とは色々と仕様も変わり、
それにだんだん慣れて来たのかなぁという感じでございます。初日には、さらに集中力を高めて臨みたいと思います。
◆花乃 まりあ
本日はありがとうございます。花組の花乃 まりあでございます。
宝塚大劇場公演1カ月を終えてからの東京公演ということで、さらに進化したものをお客様にお届けできますよう、
精一杯務めて参りたいと思います。
―――今年の東京宝塚劇場を締めくくる二本立てとなりますが、見どころを教えてください。
◆明日海 りお
お芝居の『新源氏物語』は、平安時代のきらびやかな衣装や装置、この世界観は宝塚歌劇ならでは
じゃないかなと思います。その世界観にちゃんと存在できるよう、私たちも
雅に存在できるように工夫を重ねて参りましたので、美しい世界観を楽しんでいただきたいなと思います。
ショー(『Melodia -熱く美しき旋律-』)は、割とアップテンポのリズム感のあるショーでございます。
花組生のエネルギッシュさが、とても活かされると思いますので、そのあたりを楽しんでいただければと思います。
◆花乃 まりあ
私も明日海さんと同様に、お芝居では日本物ならではの空気感を大切にしながら、務めていければと思っております。
ショーは、中村(一徳)先生の魅力の1つでもある、大勢での場面が沢山ありますので、
花組一丸となったパワーをお届け出来たらと思います。
―――お芝居は久しぶりの再演となりましたが、役を演じる上で最も大切にされているものは。
ショーの好きな場面は?
◆明日海 りお
お芝居で1番大切にしていることは、私はいつも役を演じる時に、入り込み過ぎないようにということを
意識したりもするんです。割と客観的に見る自分というのも必要だなと思うタイプなのですが、この役に関しては、
場面ごとの展開が早いのと、ラストシーンまでたたみ掛けるように物語が進んでいくので、
いかに集中して役に全てを預けるかということを意識してやっています。
ショーは、中詰めのスパニッシュの衣装を着ている場面が、皆の熱い血が沸々と沸き上がっている感じで、
組子も1つになりますし、お客様のテンションもだんだん上がってくるので、中詰めの場面が特に好きです。
◆花乃 まりあ
私は今回、藤壺という役を演じさせていただきますが、藤壺は光源氏の心の中そのものという風に
(脚本の)柴田先生にご指導いただきました。光源氏の妄想や空想の中で出てくる場面で出てくることが
とても多いので、そういったところを意識しながら演じていけたらと思っています。
今回、登場する場面が多いわけではないのですが、セリフを発さずに佇まいで何かを表現するということの
難しさをとても感じていて、セリフや言葉に頼らないというか、そういったことでは無い部分でもお芝居を
勉強できたらなと思っております。ショーは、今着させていただいているお衣装なのですが、
デュエットダンスの場面が非常に好きで、今回ストーリー性のある場面になっておりますので、
そういったところを毎日変化を楽しみながら、一生懸命できたらと思っております。
―――光源氏はプレイボーイですが、男役としてプレイボーイを演じる難しさはどんなところですか?
◆明日海 りお
プレイボーイを演じる難しさは、色々な女性を惹き付けるだけの魅力というか、立ち居振る舞いであったり、
見た目だったり、声の色や匂いだったり、そういった全てのオーラが女性を惹き付ける存在でなければいけないと
思うので、大変難しいのですが、プレイボーイだけではすまないところを描き出したいなと。
実はプレイボーイじゃなくてね、というのでもないし、本当にプレイボーイだねでもない…
説明のつかないところを上手に私なりの光源氏を描きたいなと思っています。
―――今年は台湾公演などありましたら、1年振り返っていかがでしたか?
◆明日海 りお
あっという間だったのですが、1年の中で沢山のことを経験させていただいたなという思いです。
台湾公演に行かせていただいて、舞台に立つ時の感覚も少し変わりました。この1年間で学んで来たことの集大成を、
この東京宝塚劇場にいる間に、さらに深めてお客様にお届け出来たらと思っております。
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