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宝塚歌劇雪組公演 浪漫活劇『るろうに剣心』
早霧 せいな、咲妃 みゆ 囲み取材
公演について(公演資料より)
~原作 和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
(集英社ジャンプ・コミックス刊)~
浪漫活劇『るろうに剣心』
脚本・演出/小池 修一郎
和月伸宏氏原作の「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、
1994年4月に週刊少年ジャンプにて連載開始後、
シリーズ売上累計5900万部を超える大ヒットコミックで、
アニメや実写映画も次々と大ヒットを重ね、今や世代を超えて多くの人に愛される作品です。
宝塚歌劇が、小池修一郎脚本・演出により、この作品の初のミュージカル化に挑みます。
幕末に伝説の人斬りとして恐れられ、明治維新後は“不殺”を誓った剣客・緋村剣心を
主人公に、新たな登場人物を加え華麗に繰り広げられる浪漫活劇 〈アクションロマネスク〉を
お楽しみください。
初日囲み取材が行われました。(2016年4月1日)
◆早霧 せいな
本日は、お集りいただきまして、ありがとうございます。
雪組の早霧せいなでございます。よろしくお願いいたします。
◆咲妃 みゆ
本日は通し舞台稽古をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
咲妃みゆでございます。よろしくお願いいたします。
―――有名な作品ですが、雪組版の見どころと、それぞれこだわったところを教えてください。
◆早霧 せいな
みんなで心を1つにして作っている点ではないでしょうか。
原作を基本にしながら、アニメとも映画とも、ひと味違う宝塚ならではの華やかさが加わって、
雪組らしい作品になっていると思います。見どころは1つに絞りきれないので、
ご覧になった方々がここが印象に残ったと思っていただけるところが見どころだと思っています。
“人斬り抜刀斎”から“流浪人”に変わった変わり目のところなど、演じ方の違いがこだわりです。
◆咲妃 みゆ
宝塚版として元の原作に無い場面があるので、そこが(演出の)小池修一郎先生の作り上げられた『るろうに剣心』の
1つの面白さだと思います。そのスピーディーな物語の展開が見どころの1つではないかなと思います。
(自分が演じる)神谷 薫の神谷活心流『人を活かす剣』という曲をいただいているので、
その曲で剣術に対する意気込みなどを表現できるので、その場面を大切に、
彼女のキャラクターをお客様にお届け出来るように演じたいと思っています。
―――役作りの中で大切にしているところと、
お互いを見てここが魅力だなと思うところはどこですか?
◆早霧 せいな
剣心が持つ多面性なところを“人斬り抜刀斎”と言われていたところは、
性格的にも、よりクールに切れ味鋭く。
“流浪人”になってからは、マイルドな部分というか、物腰が柔らかくなった部分をより強調して。
刀を持つと強いキャラクターなんですが、普段はコミカルな部分を持ち合わせているという
強さと柔らかいところの強弱を意識して役作りをしております。
セリフでも言っているのですが、剣心の過去を引きずっているトラウマというべきところを、
本人も気がつかないうちに静かに溶かしてくれている存在であるのが薫さんという存在だと思うので、
近くに居てもらって心地良く、隣にいてくれるあたたかい存在、というところが魅力なのかなと思います。
◆咲妃 みゆ
下町育ちの江戸っ子ということで、チャキチャキした竹を割ったような性格という点を
稽古場から今に至るまで意識しながら取り組んでおります。マンガの世界から飛び出した、生身の人間が居る、
薫として、どう息づいていくかというのも私の課題だなとも思っておりますので、
本日からの公演でもっと追求していきたいと思います。
早霧さん演じる緋村剣心は“人斬り抜刀斎”である時と、“流浪人”の剣心になる時の、
二面性を丁寧に演じられていらっしゃるなと拝見していて思うのですが、
薫としては剣心の“人斬り抜刀斎”の部分を多く目にすることは無いのですが、
たまに垣間見えるところから、でも元に剣心に戻った時に、薫自身もどこか安心する、
彼に惹かれる何かがどんどん募っていくのだと思いますので、
彼の両方を表現されている早霧さんは、本当に剣心そのもので、魅力的だなと感じております。
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