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『頭痛肩こり樋口一葉』製作発表 2016年05月

(2016年05月25日記載)

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『頭痛肩こり樋口一葉』
製作発表が行われました

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▲左より、愛華みれ、若村麻由美、三田和代、永作博美、熊谷真実、深谷美歩

公演について(公演資料より)

いつの時代も変わらぬ”仕合わせ”を求めて
豪華女優陣で贈る
井上ひさし評伝劇のファンタジー

井上ひさし戯曲の中でも屈指の人気作『頭痛肩こり樋口一葉』。
1984年こまつ座旗揚げ公演で初演、86年には芸術座で「東宝・こまつ座提携特別公演」としてロングラン公演が行われた。
その後も再演を重ね、2013年夏には栗山民也演出も、連日の満員御礼を飾った。
そして一葉没後120年の今年、日比谷に一葉が再び現れる。

今回初めて一葉役に挑むのは、12年日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞、
数々の映画・舞台・ドラマで唯一無二の演技が人々の記憶に残る、永作博美。

そして13年に引き続き、芸能生活50周年を迎えた三田和代、今年紀伊國屋演劇賞個人賞、
読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した熊谷真実、華やかで誠実な演技に定評のある愛華みれ、
健気な存在感が光る深谷美歩、大人の色気とコメディエンヌぶりを発揮する若村麻由美が出演。

盆の日は幽界(あのよ)と明界(このよ)がつながる日。
一葉19歳から死後2年までの盆の16日に焦点をあてた、
切ないのに楽しい、死から生けるものへの応援歌(エール)。

明治の天才女流作家・樋口一葉。24歳6ヶ月の若さで没するまで、「たけくらべ」「大つごもり」など
22の短編と40数冊に及ぶ日記と四千首をこえる和歌の詠草を残した。
男性中心の時代に、貧しさに苦しみ、恋を捨て筆一本で身を立てようとした一葉と、
たくましく生きる女性たち。笑いのうちに心が洗われ、勇気が湧き出る珠玉の名舞台。


製作発表(2016年5月25日)

◆こまつ座代表 井上麻矢
『頭痛肩こり樋口一葉』はこまつ座にとっては旗揚げ公演であり、今から33年前に上演し何度も再演を重ねてきました。東宝とこまつ座を深い縁で繋いでいるような作品です。

◆永作博美 樋口一葉役

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皆様にとっては再演ですが、私は今回新入りとしてお仲間に入れていただきました。樋口一葉さんと言えば5000円札でお馴染みかと思いますが、なかなか樋口一葉さんの人生がどのようなものであったかはご存知ない方も多いのではないかと思います。井上ひさしさんが感じた樋口一葉さんを端から端まで出していけたらと思っております。先輩方とご一緒出来る機会もなかなかないのですが、今日楽屋でのおしゃべりが非常に賑やかでびっくりしました(笑)。各地に参りますのでそれも楽しみです。よろしくお願いいたします。



◆三田和代 一葉の母・樋口多喜役
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チラシにも書いてありますが、舞台の仕事を始めて50年、よくまぁ続けてこられたなぁと自分でもびっくりしています。思い出せば30代の終わりくらいに私は劇団四季におりまして、井上先生の『藪原検校』という芝居を観た時に身体に衝撃が走りました。感動して「こういう作品をやらなきゃいけない。こういう作品に出られる役者にならなきゃいけない」と感じました。数年して劇団を退団し、井上作品に出られるチャンスを狙っていたらようやく43歳の時、『國語元年』という作品で初めて出させていただきました。それから30年、井上先生の作品は10作やらせていただきました。先生の背中を追って、先生に手を引っ張っていただきながら舞台の道を歩いてきたと思います。この間、本当に充実した演劇人生を送れたのではないかと自負しています。井上先生はシェイクスピアにも勝るとも劣らない、日本が誇る日本一の劇作家だと、私は信じております。演劇生活51年目の最初の一歩を井上作品で始められることを嬉しく思います。先生のお書きになった大切なひとことひとことを、落とさずにお客様に伝え、幸せな気分で劇場を後にしていただけるように頑張ってまいります。



◆熊谷真実 中野八重役
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私は井上先生の作品に初めて出ることが出来た時、ようやく演劇人になったと思い、あの感動がいまだに続いております。何作か出させていただいておりますが、毎回その時と同じ感動を味わっております。中野八重役は、樋口一葉さんがお書きになった「にごりえ」や「たけくらべ」の作品の主人公を凝縮したような感じでお書きになったのではないかなと思っております。出て来る度に波乱万丈です。愛情をもって演じられたらと思います。永作さんとは親しみがあるので、今回ご一緒出来て嬉しいです。みなさんと顔を合わせるとおしゃべりがとまらず、今からすぐに本番が始まるのではないかと思うほどです。



◆愛華みれ 稲葉鑛役
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再演をさせていただくこと、三田和代さん芸能生活50周年ということ、そしてみなさまと一緒に芝居をさせていただけるということを光栄に思っております。永作さんとは先ほど楽屋でお話ししましたので、気持ちとしては今回初めてという感じではありません。熊谷真実さんがおしゃべり1号であれば、私はおしゃべり2号です(笑)。井上先生の作品は宝塚時代もやりましたが、大病して女優を諦めかけた時、復帰作品として出演させていただいたのが井上先生の作品でした。こうしてまた井上先生の作品に出演させていただけることは「私、女優だ」と思える一瞬です。樋口一葉さんの役は宝塚時代に「たけくらべ」でシーンをさせていただいたこともございます。どうぞよろしくお願いいたします。



◆深谷美歩 一葉の妹・樋口邦子役
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邦子という役を再び演じられるということが決まってから、この作品を成功させる為に生きていると言っても過言ではないくらい、ここに全てをかけたいと思っております。応援よろしくお願いいたします。



◆若村麻由美 幽霊・花蛍役
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私は遊女の幽霊役です。この作品の中で、樋口一葉さんが思い描かれる“死への思い”の象徴として登場し、ずっと二人でいろいろからんでいきます。井上先生の素晴らしいところでもあると思いますが、幽霊とからんでいるにも関わらずかなり笑えます。そしてだんだんに女たちが幽霊になって幽霊が増えていきます。そして最後には死ぬのが怖くなくなるお話です。こまつ座の旗揚げ公演として上演され、再演を重ねている作品です。花蛍役は、新橋耐子さんがずっと大事に演じてこられたお役で、私も2度拝見し、「花蛍役は新橋耐子さんしか考えられない」と思っておりましたので、お話をいただいた時にはとても驚きました。この作品に出演出来るのはすごくありがたかったのですが、まさか自分がという思いがあり、出来るだろうかというおそれの方が大きかったです。3年前に演じた際、女たちの話に引きずり込まれるように、また皆さんに引っ張っていただきながら演じました。今回もどうぞよろしくお願いいたします。



フォトセッションの時間には、サプライズで三田和代さん舞台生活50周年を記念してのケーキが登場。
三田さんは永作さんから花束を手渡され、驚きつつもにこやかな笑顔で受け取りました。

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『頭痛肩こり樋口一葉』

 

作:井上ひさし

演出:栗山民也

音楽:宇野誠一郎

 

日程:2016年8月5日~8月25日

会場:シアタークリエ

 

ほか、公演地あり

 

http://www.tohostage.com/ichiyo2016/?_ga=1.137489975.608353807.1412259166

http://www.komatsuza.co.jp/program/index.html#229

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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