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宝塚歌劇 宙組公演 『王妃の館-Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』制作発表会② 2016年11月

(2016年11月11日記載)

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宝塚歌劇 宙組公演
『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』制作発表会が行なわれました②

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左から実咲 凜音、浅田次郎(原作)、朝夏 まなと

『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』制作発表会①

公演について

ミュージカル・コメディ
『王妃の館 -Château de la Reine-』
~原作 浅田次郎「王妃の館」(集英社文庫刊)~
脚本・演出/田渕 大輔


太陽王ルイ14世が残した「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」を舞台に、
個性豊かな登場人物たちが織り成す人間模様をコミカルに描いた浅田次郎氏の小説「王妃の館」。
このベストセラーを、宝塚歌劇ならではの演出を加えミュージカル化致します。
パリ、ヴォージュ広場の片隅に佇む「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」は一見客の宿泊を許さぬ
高級ホテルだが、実際は深刻な経営難に陥っていた。
そこに目を付けた旅行社「パン・ワールド・ツアー・エンタープライズ」はホテルとタッグを組み、
高額の“光ツアー”、格安の“影ツアー”それぞれに同じ客室を利用させるという奇策に打って出る。
しかし集まったのは風変わりな人気作家ら、一筋縄ではいかない癖者ばかり。
かつての城主、ルイ王の物語が紐解かれる中、様々な騒動を繰り広げるのだが……。
なお、この作品は演出家・田渕大輔の宝塚大劇場デビュー作となります。

<主な配役>
北白川右京【セレブ気取の恋愛小説家。スランプを打開すべく、パリへ取材旅行に】 朝夏 まなと
桜井玲子【弱小旅行代理店の女社長兼、ツアーコンダクター】 実咲 凜音
ルイ14世【17世紀のフランス国王。“シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ”のかつての城主】 真風 涼帆

スーパー・レビュー
『VIVA! FESTA!』
作・演出/中村 暁


祈り、感謝、願いなど、生きる為に大切な想いが集約され、人々が非日常の世界に集うFESTA(祭り)。
リオのカーニバル、中欧・北欧に伝わるヴァルプルギスの夜、スペインの牛追い祭りや
日本のYOSAKOIソーラン祭りなど、世界各地のFESTAをテーマにしたスーパー・レビュー。
宙組のパワー漲る数々の場面をお届け致します。朝夏まなとを中心とした宙組のFESTAに、ようこそ!

制作発表会② コメント(2016年10月26日)

◆小川 友次(宝塚歌劇団 理事長)
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宝塚歌劇団102周年を迎えておりますが、多くのお客様に喜んでいただいております。また10日前に千秋楽を迎えた朝夏まなと、実咲 凜音の『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』も大盛況でした。本当に素晴らしい20周年を飾る『エリザベート』でした。来年103周年、宙組が朝夏になって4作品目です。やはり『エリザベート』の後ですから、公演のプロデューサーともどういう作品にしようかと考えたのですが。『王家に捧ぐ歌』の後に、朝夏が全国ツアーで『メランコリック・ジゴロ』でジゴロ役を演じまして、それを見た時に、コメディもうまい!領域が広いんだなぁと思っていました。そんな中で、浅田次郎先生の作品『王妃の館』が(候補に)出て参りました。浅田先生がOKをしてくださって、本当に嬉しく思っております。脚本・演出の田渕大輔くんの大劇場のデビューでございます。本当に面白いコメディミュージカル。でも宝塚風になっていると思いますので、ぜひともご期待ください。また、レビュー『VIVA! FESTA!』では、来年は、岸田辰彌先生の作られた『モン・パリ』誕生90周年。やはり我々の英語表示はTakarazuka Revue Companyなので、これも作・演出の中村暁先生がどういうものを書いてくれるのか後ほど説明があると思います。朝夏率いる今ノッている宙組がどういう風に魅せてくれるか楽しみであります。来年この二作で宙組がさらに羽ばたいてくれると思います。

◆浅田次郎(原作)
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浅田でございます。北白川右京よりは大分地味な小説家であります(笑)。今まで宝塚歌劇団とはご縁がなくて、私も宝塚の舞台は観たことがなかったんです。これは男性では割と多いのではないかと思いますが、ミュージカルが好きなものですから、大変興味はありまして、一度観てみたいと思っていました。お招きいただいたこともあるのですが、男一人で行くのが気が引け、かといって男二人で行くのはもっと気が引け、そうかといって、女性編集者に「宝塚が観たい」と言い出せず、今日まで参りました。その間に、『王妃の館』の舞台化ということが決まりまして、踊り上がって喜んだ次第であります。この『王妃の館』は、お笑い小説です。私は色々な小説を書きますが、世間ではお涙作家などと言われておりますが、実はそういうことはなく、本当はお笑い作家であります。そういう意味でも、この『王妃の館』というのは、親父ギャグを散りばめた不思議な小説であります。普通お笑いというのは長編では持たないのですが、これは上下巻と大変長いお笑いとして仕上げました。この作品は、パリに旅行している時に思いついた小説です。ルイ14世にもとても興味がありますし、パリも大好きです。そんな作品が、こうした形で舞台化されるということ大変喜ばしく思っております。今から楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。

―――先ほどのパフォーマンスを見ていかがでしたか?

素晴らしいですね…正直言って、あれだけじゃ分からないですけど(笑)。でも、自分の作品が舞台化されたり、映像化されたりする時って、ドキドキするんです。どういう感じが一番近いかというと、自分の作品ではあるけれど、自分の手を離れた、嫁に出した娘がどれくらい幸せになれるかっていう、そんな感覚なんです。今はドキドキと、カーテンの隙間から垣間見たという感じです。

◆田渕 大輔(『王妃の館 -Château de la Reine-』脚本・演出)
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演出の田渕でございます。改めて『王妃の館』を宝塚で舞台化させていただく機会をいただきました浅田先生、集英社の方々に心より感謝申し上げます。今回、宝塚大劇場の作品を初めて担当させていただくことになります。最初に、宙組で朝夏まなと、実咲凜音主演で新作を大劇場でというお話をいただいた時に、先ほどの理事長のお話にもありましたように、私もぜひコメディを二人に挑戦して欲しいなという思いがありました。色々とお話を進めていきましたところ、浅田先生の作品をミュージカル化させていただける機会を得まして、ぜひ先生の作品の力をおかりしまして、二人の新しい魅力を皆様にお届けできるような作品を作っていけたらと思っております。浅田先生のお嬢さんをお預かりするようなことということで本当に身の引き締まるような思いでございます。先生の作品の中に生きている独特なキャラクター。一癖も二癖もある登場人物の中で台本執筆している最中なのですが、私自身が先生の作品を愛読させていただいた後に感じました、心の中に温かいものが残るような思いをご観劇いただいたお客様にも感じていただけるように仕上げることができれば思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

◆中村 暁(『VIVA! FESTA!』作・演出)
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中村です。先ほどの理事長が言われましたように、2017年は『モン・パリ』誕生90周年ということになります。宝塚歌劇にとりまして『モン・パリ』とは、大切なレビューであります。『モン・パリ』は大階段やラインダンスを初めて組み入れて、宝塚のレビューのスタイルを作り上げた作品です。宙組公演としてスーパー・レビュー『VIVA! FESTA!』を企画しました。サブタイトルのスーパー・レビューという大それた名前を付けましたが、新しいレビューにしたいということです。宙組の朝夏まなと、実咲凜音を中心に宙組の出演者全員が躍動する舞台を作り上げたいと思っております。よろしくお願いいたします。

◆朝夏 まなと
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朝夏まなとでございます。つい10日前まで(『エリザベート』で)黄泉の国に君臨しておりましたが、今日はこのようなショッキングピンクのスーツを着て、北白川右京として皆様の前に立って、とても緊張いたしました。今回宙組にとりまして、約1年ぶりのオリジナル作品になります。お芝居の方は、浅田次郎先生の『王妃の館』ということで、私も『メランコリック・ジゴロ』の時にコメディの楽しさをすごく感じたので、また大劇場でコメディ作品に挑戦できるということでとても楽しみです。そしてこの作品が田淵先生のデビュー作でもあるので、宙組一丸となって、この素晴らしい『王妃の館』という小説を皆様に喜んでいただけるような舞台としてお届けしたいと思います。そしてショーは、中村先生とはお久しぶりなのですが宙組にとりましても、『HOT EYES!!』に続き2作品目なので、今の宙組の魅力を存分に発揮できるように、引っ張っていきたいと思います。お芝居の方でも、たくさん濃いキャラクターが出てきますし、お芝居もショーも魅力存分にお客様お届けできたらと思います。そして、この作品は実咲凜音の退団公演となりますので、最後まで良い舞台を一緒に作りたいと思います。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

◆実咲 凜音
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実咲凜音でございます。ミュージカルコメディとショーの二本立てということで、今からとても意気込んでおります。お芝居では、今までにはない役どころで、最後の公演となりますが、新しい自分をお見せできるように頑張りたいなと思います。私が宝塚に入る前、客席から舞台を観ていた時に、ショーに憧れて感動したのをすごく覚えていますので、観に来てくださったお客様にも同じ思いをしていただけるような、楽しい、素晴らしい、華やかなショーにできるように、今の朝夏さん率いる宙組の皆さんと作り上げる時間の一瞬一瞬を大切にして、取り組んで参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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宝塚歌劇 宙組公演

ミュージカル・コメディ

『王妃の館 -Château de la Reine-』

スーパー・レビュー

『VIVA! FESTA!』

 

日程:2017年2月3日(金)〜3月6日(月)

会場:宝塚大劇場

 

日程:2017年3月31日(金)〜4月30日(日)

会場:東京宝塚劇場

 

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/ouhinoyakata/index.html

 

 

 
 

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