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赤坂大歌舞伎 新作歌舞伎 『夢幻恋双紙 赤目の転生』製作発表 2017年01月

(2017年01月29日記載)

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赤坂大歌舞伎 新作歌舞伎 『夢幻恋双紙 赤目の転生』製作発表
中村勘九郎×中村七之助×蓬莱竜太 

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▲写真左より中村七之助、蓬莱竜太(作・演出)、中村勘九郎

公演について(公演資料より)

この度、2017年4月に赤坂大歌舞伎の新作公演『夢幻恋双紙 赤目の転生』が上演されます。
2008年9月、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽目物『棒しばり』は、これまで歌舞伎を観たことがなかった方々の関心をも喚起し、客席からは絶賛の嵐!!大成功を収めました。

そして2010年、中村勘三郎が再び赤坂に登場!山田洋次監督に補綴をして頂いた『文七元結』/舞踊『鷺娘』は、伝統芸能としての歌舞伎を継承しつつ笑って泣いて、ほろりと心にしみいる公演として観客を魅了しました。

2013年には、亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、赤坂大歌舞伎の新たな歴史の1ページが、勘三郎の当り狂言であった『怪談乳房榎』によって開かれ、現代、そして世界に通じる舞台を繰り広げました。

2015年9月、4回目となる「赤坂大歌舞伎」は、糸操りの人形が三番叟を踊る、ユーモア溢れる舞踊『操り三番叟』と、七役の早替りが見所の『於染久松色読販 お染の七役』。『操り三番叟』では、中村勘九郎が軽やかさと力強さを備えた品格ある舞いを繰り広げ、また、『お染の七役』では、中村七之助が2012年の平成中村座公演での初挑戦以来、2度目の『お染の七役』に挑みました。

そして5回目となる今回2017年は、赤坂大歌舞伎初となる新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演!新作の作・演出を勤めるのは、勘九郎・七之助と同世代で、演劇界で注目を集め続ける新進気鋭の劇作家 蓬莱竜太。今回描かれるのは、愛した女を幸せにするために転生を繰り返す男の話──。ますますパワーアップする「赤坂大歌舞伎」にご期待下さい!

製作発表(2017年1月25日)

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◆中村勘九郎
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いよいよこの日がやってまいりました。、(製作発表の)この日が来ると、いよいよ始まるぞと気合いが入ります。TBS赤坂ACTシアターは私たちによっても貴重な劇場です。歌舞伎座での演目を演出を変えないで上演出来る小屋はとても少ないのですが、TBS赤坂ACTシアターはそれが出来る小屋なのです。さて次は何をやろうか、次は新作をやろうではないか、と打ち上げの日に言っていた念願叶い、私が常日ごろからアプローチしていた蓬莱さんが書いてくれることが本当に楽しみです。まだ途中の段階ではございますが台本を読みました。まあとんでもない物語です。大変な事件になると思います。

◆中村七之助
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父が残してくれた宝物の一つ、赤坂大歌舞伎が新たなチャレンジをし、新作をさせていただけることを嬉しく思います。一生懸命素敵な舞台にしたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

◆蓬莱竜太(※蓬莱竜太の「蓬」は、正しくはしんにょうの点が1つです。)
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大変なところに来てしまったなと言う思いです。普段小さな小屋で手造りでこまごまと創っていますので、まさかこんなことになるとはと思っております。勘九郎さんからは昔から「新作歌舞伎書いてよ」と飲み屋の会話の中で言われておりましたが、本気とは思っていなくて(笑)、いいよいいよと言ったことを後悔しつつ、名誉な仕事だと思っております。自分の持てる全ての力を発揮してぶつかって行きたいと思っております。

―――どういった経緯で蓬莱さんに依頼した?

勘九郎 蓬莱さんは歌舞伎も観に来て下さったり、僕が芝居を観に行ってその後飲み屋で話したりしていました。是非書いてほしいと思ったのは、うちの父が「野田秀樹さんや渡辺えりさん、串田和美さんら同世代の作家と出会えたことを誇りに思う、お前たちもそういう人と巡り合えたらいいね」という話をしておりました。その人たちとはまた全然違う新作歌舞伎が出来るのではないかと思って蓬莱さんにお願いしました。僕はずっと真剣にオファーしていました。

―――新作歌舞伎と聞いてどう思いました?

七之助 今兄が言いました通り、打ち上げの席で口をそろえて「次は新作だね」と冗談半分本気半分で言っておりました。その後に兄が動いて新作が実現しました。言ってみるもんだなと思いました。台本を読み、凄い作品なのであとは役者が一生懸命やらないとこの作品をダメにしてしまうなと思いました。同じ方向を向いて一生懸命稽古が出来ればいいなと思います。

――蓬莱さん、初めて歌舞伎を手掛ける意気込みや内容を。

ただただ戦力になりたいなと思います。僕は歌舞伎というものを隅々まで知っている訳ではないので、そこで何を得られるかは僕自身も楽しみです。逆に不勉強な部分や演劇をやってきたからこそ考えられることもあるかもしれないと思いますので、そういうことも融合してセッションしていけたらいいなと思います。
内容は、勘九郎さんが演じる太郎という男が七之助さん演じる歌という女性を好きになる。一生懸命、歌を幸せにするために生きているのですが、人間的な欠陥や足りないことがあったりすることで、太郎は歌のお兄さんに殺されちゃうんですよ。また生まれ変わって別の人格で歌を幸せにしようとする。何度も転生しながら歌を幸せにしようとするのですが、これが大変だということで、人一人を愛すること、幸せにすることのしんどさ、難しさを描いています。いろんな人格になってアプローチしていくので、いろんな人物として観られるということでは、歌舞伎のファンタジーに繋がるかなと思います。とてもスリリングなお話になっていると思います。

―――勘九郎さん、役のイメージは?

勘九郎 これを演じるのは大変ですよ。太郎が転生して行く中で、どの太郎にも自分がいるんですよ。観に来て下さる男性、女性もそうですけど、恋をしたことがある人が観た時に「こういうのあるわ」とか「それは言っちゃだめ。それを昔言って、関係がダメになったことある」ということ、日常の会話がちりばめられているので、グサグサきます。人を愛する苦しみが伝わればいいなと思います。

―――七之助さんも身に覚えがあるようなことは出て来ましたか?

多々ありますね。怖かったです(笑)。人を愛する難しさ、自分が思っているのと相手が思っているのは違うというのを改めて感じました。太郎は人格が変わりますが歌を幸せにするという芯が一本あります。男性は特に太郎のことはよく分かると思います。みんな理性で制御して生きている、それを感じるような凄い作品だということは間違いないです。人間とのかかわりも出て来るので、全員が主役の舞台です。全員がちゃんとしないと成立しないので、とんでもないことになりそうだなと思いますが、楽しみです。

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赤坂の芸妓による花束贈呈も行なわれました

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赤坂大歌舞伎

『夢幻恋双紙 赤目の転生』

 

2017年4月6日(木)~4月25日(火)

会場:TBS赤坂ACTシアター

お問い合わせ:サンライズプロモーション東京
 0570-00-3337(10:00~18:00)

歌舞伎美人

 

 

 
 

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