こまつ座『父と暮せば』が開幕/初日コメント 2018年06月
(2018年06月07日記載)
『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。
※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。
こまつ座『父と暮せば』が開幕
左から伊勢佳世、山崎 一(撮影:谷古宇正彦)
公演内容(リリースより)
こまつ座「戦後”命”の三部作」の
記念すべき第一作。
魅力あふれる新しい俳優を迎え堂々上演。
あの被爆者たちは、核の存在から逃れることのできない
二十世紀後半の世界中の人間を代表して、
地獄の火で焼かれたのだ。
だから被害者意識からではなく、
世界五十四億人の人間の一人として、
あの地獄を知っていながら、「知らないふり」をすることは、
なににもまして罪深いことだと考えるから書くのである。
おそらく私の一生は、
ヒロシマとナガサキとを書きおえたときに終わるだろう。
この作品はそのシリーズの第一作である。
どうか御覧になってください。
―――井上ひさし
初日コメントが届きました。
◆鵜山 仁(演出家)
二十四年目の『父と暮らせば』の初日には、作家の井上ひさしさん、作曲の宇野誠一郎さん
音響効果の深川定次さん、そして初代竹造のすまけいさん…今は亡き、いろんな方たちが現れて、
新しい時代の竹造、美津江の始まりを祝福してくれたような気がします。
原爆投下から七十三年、戦争を知らない世代が日本人の大半を占めることになります。
これからがこの作品の、本当の、独り立ちの時なのかもしれません。
◆山崎 一(福吉竹造)
いつにも増してあたふたしております。通し稽古は他の公演と比べて倍以上やっているのに。
演出の鵜山さんもスタッフの皆さんももう何百回とやって来られていることなので、
慌てることなどなく、ただ目の前の作業を淡々とこなしていらっしゃる。新人は僕と伊勢さんの二人だけ。
でもその伊勢さんはここ俳優座のご出身なので、ここで芝居をしたことがあるとか。
すると、まったくの新人は私だけ?
そんなことを考えているうちに初日の幕が上がりました。
◆伊勢佳世(福吉美津江)
初めての二人芝居。膨大なセリフ。稽古はいつも以上に大変でしたが、とても充実していました。
初日を迎えた朝は、なんだかお嫁に行くような…不安だけど嬉しい…そんな気持ちでした。
いざ舞台に立つと、お客様が「ガンバレ!」と身内のように見守って下さっているのが演じていて
すごく伝わってきて、俳優座劇場の空気がとても優しく温かく、不思議な感覚になりました。
まだ幕が開いたばかりですが、もっと作品が成長できるように演出の鵜山さん、山崎一さん、
そしてフタッフの皆さんと共い頑張ります。
左から伊勢佳世、山崎 一(撮影:谷古宇正彦)
左から伊勢佳世、山崎 一(撮影:谷古宇正彦)
左から山崎 一、伊勢佳世(撮影:谷古宇正彦)
左から山崎 一、伊勢佳世(撮影:谷古宇正彦)
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。