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春風ひとみ 一人ミュージカル『壁の中の妖精~生きているって こんなに素晴らしい~』 2019年02月

(2019年02月27日記載)

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春風ひとみ 一人ミュージカル『壁の中の妖精~生きているって こんなに素晴らしい~』

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公演について(リリースより)


2019年5月9日(木)〜12日(日)東京芸術劇場シアターウエストにて、
春風ひとみさんが出演する一人ミュージカル『壁の中の妖精~生きているって こんなに素晴らしい~』が上演されます。

【木山事務所メモリアルとして】


この作品は、1993年4月の初演から2010年8月まで木山事務所(故・木山潔主宰)の制作として上演されました。
初演時に作・演出の福田善之さんと主演の春風ひとみさんは紀伊国屋演劇賞をダブル受賞するなど、高い評価を得ました。
その後も数々の賞を受賞、全国各地での公演を重ね、この17年間の上演回数は323回を数えます。
今回<木山事務所メモリアル>と銘打ち、この名作をPカンパニーの制作として、次代へ伝えるべき演劇作品との思いを込め、
4歳の初舞台から数え、俳優生活55周年を迎えた春風ひとみの一人ミュージカル、その新たな歴史を刻みます。

【作品紹介】


スペイン戦争後の30年間(1939年~1969年)、壁の中に隠れていた男がいた。
彼は、アンダルシアの小さな床屋だったが、社会主義者であり、フランコ将軍の独裁政権による虐殺から逃れるため、
自宅の壁の中に隠れて、自由を掴むまでの30年間を過ごしたのであった。
この作品は、激しい政治の季節の中で、その彼を支え、励まし続けた妻と娘の赤裸々な姿を通して、
勇気と明るさを持って生き抜いた、ある家族のものがたりである。
この衝撃的な史実の記録(原案文献:ロナルド・フレーザー著長谷川四郎訳「壁に隠れて」)をもとに、
福田善之が一人ミュージカルとして戯曲を創作し、演出した渾身の舞台は、一編の透明な大人のメルヘンへと昇華したのである・・・。

【「これからだ、春風さん」福田善之氏のチラシコメント】


これはスペイン市民戦争(1936~39)の実話をもとにしたファンタジーだ。
企画の福原圭一さんは記録作家になりたかったという。僕も歴史は好きだが、妖精やおとぎ話も劣らず好きで、
壁の中に隠れて三十年生きた男と聞くと、姿は見せずに家族を見守っている妖精、と感じてしまった。
孤独な幼い娘にとって、それは見えない守り神じゃないか。
元ネタの事実に興味のあるかたは、ロナルド・フレーザー「壁に隠れて」(長谷川四郎訳、平凡社73年)を、
またこの芝居との関連は、拙著「私の下町◎壁の中の妖精」(三一書房95年)の福原さんと僕の「対談解説」
とりわけ故・林光さんの「解説」に接していただければありがたい。
光さんの指摘する「肝っ玉おっ母とその子供たち」(ブレヒト)との縁について、否定する気はさらさらない。
芝居はほんとうに大勢の人々の力や縁によって成り立つ。スタッフは皆懸命の仕事をした。
制作の木山潔さんは故人になられた。たった一人のキャスト、春風ひとみさんはまだまだ若い。
この芝居の未来は彼女にかかっている。これからだ、春風さん。

【キャスト・スタッフ】


作・演出 福田善之
音楽監督・作曲 上田亨
演奏 ピアノ:上田亨 ギター:細井智
出演 春風ひとみ
演出協力:林次樹
演出助手:会田一生
振付:上島雪夫
美術:石井みつる
衣装:料治真弓・広野洋子
ヘアメイク:森川智未
照明:葛生英之
音響:勝見淳一
舞台監督:大島健司       
人形操作:青木慎治
影絵デザイン:堀直昭
制作:松井伸子      
企画原案:福原圭一
統括:林次樹  

【春風ひとみ(はるかぜひとみ)プロフィール】


東京都出身。4才で東京宝塚劇場「王様と私」で初舞台。
宝塚歌劇団月組を経て、ミュージカルのみならず、ストレートプレイから実験演劇、
映画、TVドラマと活躍の場を広げている。
『壁の中の妖精』で第28回紀伊國屋演劇賞個人賞、倉敷市民劇場賞最優秀女優賞を受賞。
主演した『夢、クリムリンであなたと』が文化庁芸術祭賞受賞、
同じく主演した『私の下町-母の写真』が文化庁芸術祭賞大賞受賞 等多くの賞を受賞している。
<主な出演作品>
舞台 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』、ミュージカル『エリザベート』
ミュージカル『天使にラブ・ソングを〜シス・アクト〜』、
『すててこてこてこ』、『ピグマリオン』、『父と暮らせば』、『鹿鳴館異聞』など
TV 『Chef~三ツ星の給食~』、『家政婦のミタ』、『FINAL CUT』、『罪と罰』など
映画 『はなちゃんみその汁』、『ペコロスの母に会いに行く』など

【福田善之(ふくだよしゆき)プロフィール】


劇作家・演出家
1931年10月21日東京・日本橋生まれ。1954年、東京大学仏文科卒業。
在学中にふじたあさやと『富士山麓』を共作。「東京タイムス」記者を経て、岡倉士朗、木下順二に師事。
1957年『長い墓標の列』を発表、1958年『オッペケペ』で芸術祭奨励賞、1960年観世栄夫らと青年芸術劇場に参加。
1963年の『真田風雲録』は、真田十勇士に託して学生運動を風刺し、演劇界に多大なる影響を与える代表作となった。
1964年『袴垂れはどこだ』で岸田国士戯曲賞を受賞するが辞退。
自身の作品の演出はもとより、シェイクスピア作品、ミュージカル作品など演出家としての仕事も多数。
新宿コマ劇場で初演したミュージカル『ピーターパン』は日本で初めてフライングを使うなど注目を集めた。
1976年の大河ドラマ『風と雲と虹と』などテレビドラマのシナリオ執筆も数多くを担当している。
日本演出者協会創設に参加、理事・理事長を歴任。『草莽無頼なり』(2012年)、
『猿飛佐助の憂鬱』(2012年)など時代小説も出版。
近年の新作『猿飛佐助の憂鬱』『シベリア』『虎よ、虎よ』など
主な受賞歴 1995年『壁の中の妖精』の作・演出ほかで紀伊国屋演劇賞
1995年 戯曲『私の下町-母の写真』で第46回読売文学賞受賞
1996年 舞台公演『私の下町-母の写真』(木山事務所)が芸術祭大賞受賞
1999年 『壁の中の妖精』の演出で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞
2001年 紫綬褒章受章。

 

 

一人ミュージカル

『壁の中の妖精~生きているって こんなに素晴らしい~』

 

公演期間:2019年5月9日(木)~ 12日(日)

会場:東京芸術劇場シアターウエスト

料金:前売・当日共 全席指定

一般=6,500円、シニア割(65歳以上)=5,500円

U25割(25歳以下)=4,500円 

 

公式サイト

 

 

 
 

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