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宝塚歌劇 星組公演『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS~星たち~』
紅 ゆずる、綺咲 愛里 囲み取材
公演について
Once upon a time in Takarazuka
『霧深きエルベのほとり』
作/菊田 一夫
潤色・演出/上田 久美子
エルベ河に隣接する港町を舞台に、ビア祭りの日に出逢った恋人達……情に厚く人間的魅力に溢れながらも
どこか哀しみを湛えた船乗りカールと、父親との確執ゆえ家出した名家の令嬢マルギットの切ない恋を描いた
『霧深きエルベのほとり』。日本を代表する劇作家であり、演劇界に多大な功績を遺した菊田一夫氏が
宝塚歌劇の為に書き下ろしたこの作品は、1963年の初演以来、幾度となく再演され多くの観客の心を捉えてきました。
宝塚歌劇が105周年を迎える2019年の幕開け、この作品に惚れ込んだ上田久美子の新たな潤色・演出により、
紅ゆずる率いる星組での上演が決定。生きて行くことの寂しさや切なさ、今は薄れつつある人の情けの暖かさが描かれた、
宝塚歌劇が時を越えて守り伝えて行くべき珠玉の名作の再演に挑みます。
スーパー・レビュー
『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』
作・演出/中村 暁
スペイン語で星々を意味するエストレージャス。
人々の心に輝きを届ける満天の星々を星組生にたとえ、“誰もが星のように光を与えることができる”という
テーマのもと、星組のエストレージャスたちが、生き生きとした歌声や躍動感溢れるダンスをお届けする作品。
爽やかな高揚感を放つレビューにご期待ください。
舞台稽古後に囲み取材が行われました。(2019年2月15日)
―――『霧深きエルベのほとり』は、かつての名作ですが、今回取り組んでみてどうでしたか。
◆紅 ゆずる
時代背景や価値観も今と全然違う作品です。“幸せ”という言葉いっぱい出てくるのですが、
私たちが今感じている“幸せ”と、その当時(自分が演じる役の)水夫が “幸せ”をどう感じていたのか。
今の時代に古き良きを知り、新しいものを生み出すという気持ちで演じています。
◆綺咲 愛里
今の時代の人として、昔の作品に携わらせていただけていることがとても光栄です。
良い意味で今の時代のお客様にも共感していただけるような舞台づくりをしていきたいと思います。
―――お芝居で一番大切にしているところは?
◆紅 ゆずる
どの場面も毎回同じことはできません。それが生の醍醐味なので、その時に生み出される新鮮なものを、
どこまでリアルに自分の体を通してカール・シュナイダーという役にするかということ。
まわりの出演者をどう感じて、どこまで新鮮に同じことやれるのか。
(初対面するシーンでも)初めて出会っているみたいな新鮮さを(出すというのは、お芝居として)当たり前だけど、
すごく難しい部分。それ(難しさ)を思い知らされている公演だと思っています。
◆綺咲 愛里
マルギット・シュラックとして、(紅さんが演じる)カール・シュナイダーと出会って大きく変わっていく
部分がありますので、全場面大切に新たな気持ちで演じています。特に初めて出会うシーンを
いかに毎回初めて出会ったかのように演じられるかというところを気をつけて取り組んでいます。
―――ショーで好きなシーンは?
◆紅 ゆずる
(即答で)デュエットダンスです。私は燕尾服でデュエットダンスをすることはなかなか無かったので新鮮です。
お芝居要素が強いので、お芝居の延長という感じで毎日楽しく踊っております。
◆綺咲 愛里
同じでもいいですか…?デュエットが好きです!
―――紅さんが素敵表情で綺咲さんを迎えられていますが、それを見て綺咲さんどうですか?
◆綺咲 愛里
私は階段の上から出させていただくのですが、徐々に近づいて…(紅さんの顔を見て)幸せです!
―――卒業会見を終えた後の初日ということですが、どのようなお気持ちですか?
◆紅 ゆずる
それはさておきという感じです。この『霧深きエルベのほとり』と『ESTRELLAS~星たち~』は、
本当に新鮮な気持ちで毎回挑んでおりますので、もちろんファンの皆様のお気持ちもございますが、
一回一回の公演を私たちも命がけでやっておりますので、その一瞬一瞬を楽しんでいただきたいなと思います。
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宝塚歌劇 星組公演
『霧深きエルベのほとり』
『ESTRELLAS~星たち~』
東京公演:2019年2月15日(金)~ 3月24日(日)
会場:東京宝塚劇場
公式サイト
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