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大塚国際美術館 第十回システィーナ歌舞伎 新作歌舞伎『NOBUNAGA』製作発表
大塚国際美術館(大塚一郎館長、徳島県鳴門市)は、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の天井画および壁画を陶板 で
原寸大に立体再現した「システィーナ・ホール」で、新作歌舞伎『NOBUNAGA』を2020年 2月13日〜2月16日の4日間、
午前と午後の各2回計8回公演いたします。
システィーナ歌舞伎は、2009 年より「和と洋のコラボレーション」「新作歌舞伎」をコンセプトに、
これまで能やオペラ、 神話をモチーフに、「システィーナ・ホール」の空間を最大限に生かした
画期的な演目を披露してきました。
今般、初演される『NOBUNAGA』は、松竹株式会社 製作、水口一夫 作・演出、藤間勘十郎 振付による新作歌舞伎です。
演目は『時今也桔 梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)』など、歌舞伎の時代物では小田春永として度々登場する
織田信長にスポットを当て た物語で、出演は、第三回から8回連続出演となる上方歌舞伎の人気俳優、片岡愛之助、
8回目の出演となる中村壱太 郎、第一回から連続出演となる上村吉弥、そしてシスティーナ歌舞伎には初出演となる
今井翼を迎え、和と洋の織りな す幻想的かつ魅惑的な舞台を演じます。
間口約19m×奥行約40m×高さ約16mの壮大な「システィーナ・ホール」を舞台に、
和の伝統文化である歌舞伎を西洋文化の名画に囲まれた空間で演じるこの公演は、今回で10回目の節目を迎えます。
過去に上演された『切支丹寺異聞 伽羅紗(きりしたんでらいぶんがらしゃ )』『GOEMON 石川五右衛門』は
他劇場でも再演されましたが、毎年書きおろし初演される新作歌舞伎が ご覧いただける本公演は、
美術館で催される世界でも類をみない歌舞伎として新たなジャンルを創造します。
本公演の製作発表で、片岡愛之助は、「和と洋のコラボレーションが、システィーナ歌舞伎のコンセプト。
このシスティーナ歌舞伎から、大劇場にかかるような芝居が生まれることが、役者にとってもスタッフにとっても嬉しいことです。
(2011年11月に上演された第三回)システィーナ歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』が(2013年2月に)大阪松竹座で上演された時、
今井翼さんが見にきてくださいました。それがご縁で次の『GOEMON』 公演(2014年10月大阪松竹座)にご出演いただきました。
以来、公私ともに仲良くしている翼さんが今回、第十回目の節目となる 『NOBUNAGA』に出ていただけますこと、
大変嬉しく思います。」と挨拶。
また、システィーナ歌舞伎は、「システィーナ・ホールの、真中にステージがあるので、四方をみて芝居をしないとならない
難しさを感じております。人生で信長を勤めさせていただくとは思っておりませんでしたので驚きましたが、身を引き締めて、
この第十回目の公演を勤めたいと思います。」と意気込みを語りました。
この度、第十回目となるシスティーナ歌舞伎に出演させていただくことになりました。
お蔭様で順調に体 調も回復しており、来年2月の公演に向けて、更に万全を期して準備をして参りたいと思っております。
片岡愛之助さん、中村壱太郎さん、上村吉弥さんとは、大阪松竹座、東京の新橋演舞場での『GOEMON 石川五右衛門』で
共演させていただきましたが、その『GOEMON』は、このシスティーナ歌舞伎で生まれた作品ですので、
この度は大変なご縁を感じております。
素敵なキャスト、スタッフの皆さんと共に、新しい作品創りに参加させていただけることが、
とても光栄で楽しみであると同時に、新たな時間を迎えられることに身の引きしまる思いです。
このような機会をいただけることに感謝して、しっかりと努めさせていただきます。
天正 7 年(1579)琵琶湖畔に安土城を築いた織田信長は、天下統一の道を着々と進めていた。
その頃、 日本を訪問したイエズス会の巡察使ヴァリニャーノは、信長に取り入り、キリスト教の布教の見返りとして、
地球儀や時計を信長に贈った。信長は西洋の文明に大いに興味を持ち、信長の目は世界に開かれた。
一方、京都の朝廷や足利義昭将軍とのパイプとなっていたのは、明智光秀だった。
光秀は信長を征夷大 将軍となるよう、朝廷に掛け合い、粉骨砕身働くが、信長の目はもっと違う所を見ていた・・・。
古代壁画から現代絵画まで世界 26 カ国 190 余の美術館が所蔵する 1,000 余点の世界の名画を特殊技術によって、
陶板で原寸大に再現しています。約 4kmに及ぶ鑑賞ルートには、古代遺跡や礼拝堂を現地の空間そのままに
再現した立体展示のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」をはじめ、ゴッホ「ヒマワリ」、
ピカソ「ゲ ルニカ」など、美術書などで一度は見たことがある名画を美術史の流れに沿って展示しています。
陶板名画とは、大塚グループの一員である大塚オーミ陶業株式会社が開発した陶製の板(セラミックボード) に
原画の写真を忠実に転写し、細部に至るまで幾度もレタッチを重ね、限りなくオリジナル作品に近づけることに成功した
美術陶板のことです。最終仕上がりを考慮し、釉薬の決定、色分解、製版、転写などの各工程を経て、
1000〜1350 度の高温で焼成します。そのため、退色劣化することなく約 2000 年以上にわたって
そのままの色と姿で残り、美術書や教科書と違って、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができます。
◆「システィーナ礼拝堂」について ◆
システィーナ礼拝堂は教皇シクストゥス 4 世の命によって、1473 年頃 ヴァティカン宮殿内に建造が
開始されたことからその名があります。
時の教皇ユリウス 2 世から天井画を描くように依頼されたミケランジェロは、旧約聖書 『創世記』に基づき、
約4年半で300人にも及ぶ人間像を描き上げました。
天井画完成からおよそ四半世紀後、ミケランジェロは再び同じ礼拝堂の 正面の壁画に「最後の審判」(『新約聖書』)を
描くことになります。 「最後の審判」とはキリスト教の考える世界の終末です。キリストが再び現れ、
善人は天国へと救済され、悪 人は地獄へ落ちるとされています。ミケランジェロの審判図は非常に独自であり、
天使さえもが興奮し、驚 き、動転しているのです。静かに世界の終末を迎えるのではなく、神の裁きの前で動乱し、
反逆し、絶叫す る人類が描かれています。当館ではミケランジェロが描いた天井画と壁画「最後の審判」を
陶板で原寸大 に再現しています。
◆公演日
2 月 13 日(木) 午前の部11:00/午後の部15:00
2 月 14 日(金)午前の部11:00/午後の部15:00
2 月 15 日(土)午前の部11:00/午後の部15:00
2 月 16 日(日)午前の部11:00/午後の部15:00
※30 分前開場
※各公演3時間予定(幕間30分を含む) 新作歌舞伎のため公演時間は前後する可能性があります
◆入場料(美術館入館料・観劇料・消費税込) 【全席指定】13,000 円
◆主な出演者
片岡愛之助 中村壱太郎 上村吉弥 今井翼
◆作・演出 水口 一 夫
振 付藤間勘十郎
大塚国際美術館
住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
会TEL:088-687-3737
開館時間:9 時 30 分から 17 時(入館券の販売は 16 時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、その他特別休館あり、8 月無休
連続休館:2020 年 1 月 6 日(月)〜10 日(金)
2020 年 2 月 12 日(水)〜17 日(月)
入館料:一般 3,300 円 / 大学生 2,200 円 / 小中高生 550 円
*20 人以上の団体は 10%割引
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