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中村獅童×中村勘九郎×中村七之助『赤坂大歌舞伎』制作発表会見 2020年01月

(2020年01月29日記載)

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中村獅童×中村勘九郎×中村七之助『赤坂大歌舞伎』制作発表会見



<並び左から>中村七之助・中村獅童・中村勘九郎

公演概要(リリースより)

2008年9月、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。
世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽目物『棒しばり』は、これまで歌舞伎を観たことがなかった方々の関心をも喚起し、
客席からは絶賛の嵐!!大成功を収めました。
2013年には、亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、
赤坂大歌舞伎の新たな歴史の1ページが、勘三郎の当り狂言であった『怪談乳房榎』によって開かれ、
現代、そして世界に通じる舞台を繰り広げました。
2017年4月に上演いたしました5度目となる赤坂大歌舞伎では、蓬莱竜太の作・演出による
新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演。愛した女を幸せにするために転生を繰り返す男の話に、
多くの人が感涙しました。

そして今回、約3年の時を経て「赤坂大歌舞伎」が帰ってきました!
6度目となる今回は、三大怪談噺の一つと呼ばれ、明治25年に歌舞伎化されこれまで何度も公演されてきた
人気の演目『怪談 牡丹燈籠』を上演いたします。脚本と演出に昨年放送されたテレビドラマ版でも
脚本・演出を手掛けた源孝志をむかえ、原作落語にある人間模様の面白さを再発掘し、新たな解釈も加えた新作に挑みます。
男女の愛憎、富を手に入れ狂い出す人生、忠義ゆえに企んだ仇討ち・・・
情事とサスペンスまでもが絡み合う人間の煩悩や本質を、今後の歌舞伎界を担う人気役者たちが競演します!
是非ご期待ください!



<並び左から>芸妓(こいく)・芸妓(真希)・中村七之助・中村勘九郎・中村獅童・源孝志・芸妓(育子)・芸妓(真由)

作品紹介

日本を代表する怪談『牡丹燈籠』。原作は明治に生きた江戸落語の名人・初代三遊亭圓朝。
幕末の草子作家・浅井了意の手になる怪奇譚集『御伽婢子』(中国明代の怪奇小説集の中の『牡丹燈記』を翻案したもの)を元に、
深川の米問屋に伝わる怪異談や、牛込の旗本屋敷で実際に起こったお家騒動を巧みに組み合わせて作り上げた、
初代圓朝の傑作人情噺です。
講談や落語で語り継がれ、歌舞伎で上演され、幾度も映画化されて日本の夏を涼しくしてきたこの有名な怪談。
若侍の萩原新三郎に恋い焦がれて死んだ美貌の娘・お露の幽霊が、死後も牡丹の燈籠を下げて夜毎新三郎を訪れ、
最後はとり殺してしまう…… 「女は下手に燃え上がらせると恐ろしい」という、怖〜いお話。
日本の幽霊には足がないというのが定番ですが、お露は美しい素足に下駄を履き、カラン、コロンと夜道を忍んで来るという、
実に人間的で艶めいた幽霊でもあります。
しかしこの有名な『お露・新三郎』の怪談話、圓朝作の『怪談牡丹燈籠』のごく一部に過ぎません。
完全版はお露の父とその忠臣、稀代の悪女とその間男、強欲な町人夫婦……
男と女の欲と色が交錯するドロドロの人間ドラマになっております。
むしろ最後には「幽霊より人間の方が怖い」と感じさせてしまうあたり、落語というよりは世話物文学の傑作と呼ぶべき名作。
全二十二段、二十年に渡る長編愛憎劇です。単純に勧善懲悪を諭すでもなく、人倫の道を説くでもなく、
欲望に抗しきれない生身の人間の愚かさをリアルに描いていくタッチに容 赦がなく、
他の怪談話とは一線を画す名作と言ってよいでしょう。
各登場人物のキャラクター造形も緻密で個性的。 歌舞伎でいう「しどころ」(演じ所)が多く、
役者の魅力を存分に発揮できる原作でもあります。
今回の舞台で、その物語の面白さに触れ、また歌舞伎の醍醐味を堪能していただければ幸いです。

コメントが届きました。


◆脚本・演出:源孝志
3年前に初めて赤坂歌舞伎を拝見して、赤坂歌舞伎ではここまで新しいことをやっているんだ、
ここまできるのだと感じました。そして新しいことをやっているのに、それに違和感を感じることがなかったので、
今回の作品でもある意味挑戦的な演出をしたいと思っています。歌舞伎が好きな人だけではなく、
若い演劇が好きな人にも見てもらいたい作品です。全く台本が出来ていないため、皆さんが見たいところは残しつつ、
今までもれていたところを新たに掘り起こして台本を作っていきたいと思うっております。
深く人の心に入っていくよりもどちらかというとそういうものを見せられてギグッってするような感じの
話やセリフを書いていきたいと思っています。

◆中村獅童
赤坂大歌舞伎は7年ぶりの出演となりますが、久しぶりに気心の知れた仲間で芝居を作れること非常に今から楽しみです。
源さんとは去年ドラマでご一緒させて頂いたことがありますが、今回は歌舞伎の演出をして頂けるということで嬉しく思います。
「怪談 牡丹燈籠」は歌舞伎のファンの方からも非常に人気の高い演目なのですが、
今の時代の新たな「怪談 牡丹燈籠」お見せできたらと思っています。人間の欲というところに共感していただけるかと思います。
新しいものを作る時は非常に稽古場が楽しくて、稽古の流れによってそれぞれのキャラクターが変わることもあるので、
あまり決めつけないで自分なりに工夫して役を作っていきたい。
若い方や歌舞伎を見たことない方にも見ていただいて、歌舞伎に馴染みを感じてほしいと思っています。

◆中村勘九郎
3年ぶりのACTシアターの出演となり、2008年に父、中村勘三郎が芸能の街赤坂で歌舞伎をやりたいという願いを元に
赤坂大歌舞伎ができたものの、父が亡くなって赤坂大歌舞伎が今後も続けられるのか心配でした。
しかし、2013年に三人(中村獅童、中村勘九郎、中村七之助)でやらせて頂いたことで、
赤坂大歌舞伎はいろんな方向にいけると確信しました。
今回演じる萩原新三郎という役は、今の時代で言うと引きこもりのニートみたいな人。
絶世の美女と出会ったがために歯車が狂いそこから展開していくのに注目してほしい。
ドラマでは七之助が演じていたのでそれも参考にしながら役作りをしていきたいと思っています。
「牡丹燈籠」は怪談だけでなく男女の因果因縁、そして僕が演じる孝助の敵討ちだったり、
親との師弟の関係も含まれているので、どのように膨らんでいくかを楽しんで頂きたいと思います。

◆中村七之助
源監督の脚本を読んだ時にこれは素晴らしい、今までにないというか深いところまで突っ込んで
描いてる素晴らしい作品だなと思いました。源監督と世間話的な勢いで歌舞伎にしたら面白いのではないかと話していたら、
こんなにも早く決まってびっくりしている反面このスピーディーさを力として勢いのある作品を作り上げたいと思っております。
また、自分が言い出しっぺのため良い作品にしなきゃと思っております。私が演じる役は三役全てキャラクターが違うので、
演じがいがありますし、どういう風になるか分かりませんがきっと早替わりになると思いますので、
そのような歌舞伎の手法的なところ、ビジュアル的なところも楽しんで頂けると思います。

 

 

『赤坂大歌舞伎』

演目:怪談 牡丹燈籠

原作:三遊亭圓朝

脚本・演出: 源孝志

出演:中村獅童、中村勘九郎、中村七之助 他

日程:2020年5月5日(火・祝)~5月24日(日) 26回公演

会場:TBS赤坂ACTシアター

■料金:S席13,500円 A席8,000円 B席4,000円

■発売日:2020年2月16日(日)

■問合せ:サンライズプロモーション東京

0570-00-3337(平日12:00~18:00)

■主催:TBS/松竹株式会社/BS-TBS/TBSラジオ

■企画協力:ファーンウッド/ファーンウッド21

■製作:松竹株式会社

 

 

 
 

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