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ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
スクアドラ ヴェルデ
山崎 大輝さん/風間 由次郎さん/近藤 頌利さん/木戸 邑弥さん 座談会
公演概要(リリースより)
明治座 2020年4月公演
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』上演決定!!
累計140万部突破の大ヒット歴史漫画、
待望のミュージカル化
美麗な作画とドラマチックな描写で幅広い層から支持を集める
大ヒット歴史漫画『チェーザレ 破壊の創造者』が待望の舞台化。
人気作家<惣領冬実>による壮大な歴史絵巻がミュージカルとして生まれ変わります。
主演は、テクニックに裏打ちされた歌唱力と豊かな表現力で名実ともにミュージカル界を牽引する<中川晃教>。
共演には、実力、経験、人気を兼ね備えたミュージカルスターをはじめ、2.5次元ミュージカルで活躍も
目覚ましい新進気鋭の俳優など、魅力溢れる多彩なキャストが揃いました。さらに一流のスタッフ陣が集結。
脚本は、宝塚歌劇団在団中から数々の名作を送り出してきた<荻田浩一>。
演出は、独自の世界観が注目を集める<小山ゆうな>。
音楽は、ミュージカルに留まらず、多くの話題作を手掛ける<島 健>。
作品を彩るのは、ルネッサンス期の華やかな街並みを再現した舞台セットや当時の艶やかな衣裳、
そして書下ろしのミュージカルソング。明治座では1873年の創業以来、初となるオーケストラピットを稼働し、
正統派ミュージカルとして新たな作品を創り上げます。
圧倒的スケールで描かれる伝説の英雄チェーザレ・ボルジアの物語。
2020年春、豪華キャストとスタッフ陣が放つ”心震わす”ミュージカルにご期待ください。
あらすじ
ルネッサンスの夜明け——。 男は中世を破壊した。
争いに向かおうとする不穏な時代に、
全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。
1475年、ローマ。ボルジア家の領袖ロドリーゴは、結婚を許されないヴァチカンの枢機卿
という身分でありながら、一人の男児を授かる。その子の名はチェーザレ・ボルジア。
「罪の子」と呼ばれながら煌めく才智と美貌を備え、政争渦巻くヨーロッパの統一を夢見て
歴史にその名を残した男の誕生であった。
1491年、16歳になったチェーザレは、ピサのサピエンツァ大学に在席していた。
学内ではメディチ家のジョヴァンニが率いるフィオレンティーナ団、好戦的なフランス団、
そして、チェーザレ率いるスペイン団など、学生達が出身地毎に牽制し合っている。
それは、実際にイタリア半島で覇権を争う諸国の王侯貴族達を見るようでもあった。
その頃、ヴァチカンでは教皇インノケンティウス8世崩御の時が迫り、
次期教皇選を睨んだ派閥争いが繰り広げられていた。キリスト教の最高位である教皇の座を巡り、
激しく争うロドリーゴと宿敵ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ。チェーザレは、父を教皇の座に着かせるため、
そして、その先にある自らの理想を実現するために頭脳戦に身を投じていく。
まずは選挙の鍵を握るピサの大司教ラファエーレ・リアーリオを籠絡すること。
さらには、選挙権を持つ枢機卿の座を約束されているジョヴァンニの票を得るため、
メディチ家との絆を深めることを画策するのだった。
それぞれの思惑が交錯する中、果たしてチェーザレは知と力の戦いに打ち勝つことはできるのか。
キャスト
中川晃教
宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)
<スクアドラ ロッサ> 松田 凌 平野 良 井澤勇貴 鈴木勝吾 (Wキャスト)
<スクアドラ ヴェルデ> 山崎大輝 風間由次郎 近藤頌利(劇団Patch) 木戸邑弥(Wキャスト)
藤岡正明/今 拓哉 丘山晴己 横山だいすけ/岡 幸二郎
別所哲也 ほか
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
スクアドラ ヴェルデ
山崎 大輝さん/風間 由次郎さん/近藤 頌利さん/木戸 邑弥さん 座談会
(2020年1月14日 取材・文:栗原晶子/撮影:伊藤華織)
累計140万部を突破した大ヒット歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」(作:惣領冬実 監修:原 基晶 講談社刊)が、
ミュージカルとなって明治座で上演される。今作で主役チェーザレを取り巻く、若きフィオレンティーナ団4名は、
今、注目の若手キャストたちがダブルキャストで演じる。“スクアドラヴェルデ”チームの4名に、
作品への意気込みを製作発表直後に伺いました。
ーーー主演の中川晃教さんをはじめ、錚々たるメンバーが揃った製作発表を終えたばかりの
率直な感想をお聞かせください。
◆山崎 大輝
当然「やってやるぞ!」という気持ちで臨んだのですが、それ以上に先輩方の意気込みというか、
「この作品を成功させるぞ!」という勢いを檀上で感じました。
これは僕らも切磋琢磨して頑張らなければという気持ちが一層強まりました。
◆風間 由次郎
僕は木戸くん以外の2人とは「はじめまして」なので、自分で(製作発表のために)用意した
コメントもちょっと硬かったんですが、中川さんはじめ皆さんが空気を柔らかくしてくださったので、
安心して自分の言葉で話すことができました。
◆近藤 頌利
緊張しました。初めてのミュージカルですし、稽古が始まる前のタイミングでの製作発表というのも
初めての体験でした。でも先輩方がチャーミングな笑いを取ってから、真剣なお話をされる感じ、
見習いたいなあと思いました。
◆木戸 邑弥
とてもアウェイな感じがしていたんですが、先輩方がすごく場を和ませてくださって緊張がほぐれました。
この愉快な先輩方たちと一緒に一つの作品作っていけるんだなあって、とても楽しみになりました。
ーーー物語の舞台になっているイタリア・フィレンツェに行かれたことはありますか?
◆全員
行ったことないんです。
◆近藤 頌利
行きたいとは思ってるんですけどね。
◆山崎 大輝
本当に、行きたいとは思ってるんですよ。
◆木戸 邑弥
(製作発表の際、登壇されたイタリア大使のジョルジョ・スタラーチェ氏が出演者の皆さんを
イタリアに歓迎しますと挨拶されたことを受けて)連れてっていただけるんでしたら、
みんなで行きたいですけどね(笑)。
◆風間由次郎/ジョヴァンニ・デ・メディチ役
(笑)。
ーーー山崎さんと近藤さん、風間さんと木戸さんは共演経験があるそうですが、
改めてここで自己分析も含めた自己紹介をお願いします。
◆山崎 大輝
僕は人見知りで根が暗いほうなんです。だからはじめましての人がいると緊張するし、
ちょっとこいつ大丈夫か?と思われがちなんですけど……。
ちゃんとコミュニケーションが取れるようになれば、もっと深く話ができるようになると思いますので、
(3人に向かって)よろしくお願いします。
◆風間 由次郎
僕は結構、自分のことに集中して、いっぱいいっぱいになりがちですね。人見知りもあるし。
みんなと仲良くなるのに時間がかかるほうではあるんですけど、一緒にご飯に行ったり、
稽古場で役の話をしたりしながら、チームの皆と仲良くなれたらいいなと思ってます。
◆近藤 頌利
僕も人見知りですけど、周りからは自由だねと言われます。自分は太陽の生まれ変わりだと思っているんですよ。
◆風間 由次郎
(近藤さんの顔をまじまじ見ながら)……。あ、いや、続けてください(笑)。
◆近藤 頌利
外側は太陽のようにメラメラしてますけど、内側では静かに考え込んだりすることもあります。
◆木戸 邑弥
僕も人見知りタイプですね。
◆風間 由次郎
じゃあ、みんなで人見知りだ。
◆山崎 大輝
あれ、これ、仲良くなんないやつじゃないですか。
◆木戸 邑弥
いや、大丈夫!(おとなりの近藤さんを見ながら)うちのチームには太陽がいるんで。
僕は自分からしゃべりかけるのは苦手だけど、しゃべりかけられると全然大丈夫なタイプの人見知りで。
◆山崎 大輝
はい、それすごくわかります。マイナスとマイナスがいればどっちかがプラスになるんですよね。
◆木戸 邑弥
そうそうそう。
ーーーご自身が演じられる役のイメージや、衣裳を身に着けたときの感想をお聞かせください。
◆山崎 大輝
僕はアンジェロ・ダ・カノッサという役をやらせていただきます。
原作を読んだときに、この1400年代という設定に馴染みはないですが、アンジェロという人物に対しては、
自分と近いところがあるなと感じました。アンジェロは異端児で、世間知らずの部分もある。
でも芯をしっかり持っていて、チェーザレに物怖じせずに意見したりも出来るのは、自分の中に正義があるからだと思っています。
◆風間 由次郎
ジョヴァンニ・デ・メディチを演じます。僕はわかりやすく衣裳を着るとスイッチが入るほうなんですが、
あのジョヴァンニの衣裳は特にですね。上に羽織ものを着ると手が下せないんです。
美しく見せるためには必然的に手はヘソの前に来る、貴族の動きになるんですよね。
ゴージャスで重さもあるので、ジョヴァンニのイメージを衣裳からも感じています。
彼は親の七光りで上に行く立場ですが、台本を読む限り、とても人間的で愛せる奴だと思っています。
◆近藤 頌利
僕が演じるドラギニャッツォの衣裳、めちゃめちゃかっこいいんですよ。髪も長いですしね。
僕身長が180㎝あるんですけれど、帽子もかぶるので、舞台では190㎝くらいになると思います。
ドラギニャッツォが辿る道をただ誇張するのではなく、なぜ彼がそうしたのかという部分を
物語の前半からしっかり作り上げていきたいなと思っています。原作の漫画に忠実でありつつ、
舞台で初めてこの作品に触れる人にもしっかりこの役の魅力を伝えられるようにしていきたいと思います。
◆木戸 邑弥
ロベルトを演じます。原作や台本を読んだ現段階では、まだこういう風にしたいという具体的なプランは持っていません。
僕らはダブルキャストでもう一つのチーム(スクアドラ ロッサ)には、共演経験がある人がたくさんいるんです。
はじめましてが多い僕らのチームとはすでに色が違うなという印象がすでにあるので、
このチームでの板の上での空気感を大切に役を作っていけたらなと思います。
◆風間 由次郎
(スクアドラ ヴェルデは、イタリア語で緑の意なので)僕らはチーム緑ですね。
◆近藤 頌利
目にやさしいですね。
◆山崎 大輝
それプラス要素?(笑)
◆木戸 邑弥
あれ、太陽的には赤なんじゃないの?
◆近藤 頌利
いや、赤はすでに自分の中に持ってるので。
◆木戸 邑弥
じゃあうちのチームは緑と赤、冷静と情熱、両方持ち合わせているということで(笑) 。
ーーー皆さん、漫画は日ごろからよくお読みになりますか? 原作漫画を読んだ感想をお聞かせください。
◆風間 由次郎
僕は漫画、とても好きなんです。時間をかけて読むタイプです。
◆近藤 頌利
僕も漫画はめちゃめちゃ好きです。でも「チェーザレ 破壊の創造者」のような作品は初めてです。
うちの本棚にこれまでとは違うタイプの作品が並びました。
◆木戸 邑弥
この時代に自分も慣れていないので、時代設定を確認するために前のページに戻ったりしながら読みました。
今まで触れたことがなかった世界観だったので、一読者としても楽しく読めました。
◆山崎 大輝
普段はあまり漫画を読む方ではありませんが、今回お話をいただいて、原作はすべて読みました。
表紙からして難しそうな本だなと最初は思いましたが、読み進めていくと、言葉や設定の難しさはあっても、
内容はとても読みやすかったです。僕が演じるアンジェロの視点で序盤から物語が紐解かれていくので、
お客様の目線と一番近いのではないかなと思っています。
ーーー皆さんが感じているミュージカルの魅力や心得、出演にあたっての意気込みを教えてください。
◆山崎 大輝
こうした本格的なミュージカル作品への出演は初めてなので、一からボイスレッスンに通い、準備を進めています。
ミュージカルの魅力は音楽で心情を伝えることができることだと思います。曲そのものに感情があって、
さらにそこに詞が乗るので、思いをダブルで伝えることができますよね。
それがミュージカルの一番の魅力だと思っています。
◆風間 由次郎
(山崎さんのコメントを受けて)その通りです!ミュージカルって時代背景もいろいろだし、
人種問題や社会へのアンチテーゼがある作品もあります。
だから、ミュージカルを観る前に、少し勉強していくというのは、
作品をより楽しむ方法の一つですよね。今作で言えばイタリアの歴史に触れることが出来ます。
事前にあらすじや人物相関図を見るだけでもいいと思うのでおすすめしたいですし、
僕らも稽古をしながら学んでいきたいと思います。
◆近藤 頌利
ミュージカルは何もかもが初めてです。舞台上で歌ったこともワンフレーズしかありませんから。
ミュージカルに出演すると決まってキャストの皆さんの名前を見たら「マジか……」と一歩引きましたね。
元々ミュージカルを観るのは好きだったんですが、それを自分がやるのかと。
ゼロからの挑戦なので、失うものはないので、がむしゃらにぶち当たっていきたいと思います。
◆木戸 邑弥
風間くんが言ったように、音楽にも時代の流行りやお国柄があったりしますし、
作品の中ではあえてその時代にはなかったリズムやメロディーを使って表現することもできる、
そういうところがミュージカルの面白さかなと思っています。10年間の出来事を2時間に収めたりすることが
出来るのが舞台の魅力だから、感情をたった一行で沸点まで持っていくことだってできる。
それが必然だと思えるようにミュージカル作品に挑みたいと思っています。
ーーーチェーザレは伝説の英雄と言われた人物ですが、あなたにとっての英雄は誰ですか。
◆山崎 大輝
手のかかる子どもだった僕をここまで育ててくれたかっこいい母が僕にとっての英雄です。
◆近藤 頌利
父親の影響で僕は野球が大好きなんですが、親父は野球漫画に出てくるエースで4番の主人公みたいな人。
カッコイイ父親が僕の英雄です。
◆木戸 邑弥
僕は亡くなったじいちゃんかな。亡くなってもなお愛されているところが英雄だなって思います。
◆風間 由次郎
岸谷五朗さんです。僕が役者の道でしっかりやっていこうと思わせてくれた作品で演出をしてくれたのが五朗さんでした。
……って言えって五朗さんに言われました(照)。
【風間由次郎さん】衣裳:MR.OLIVE/スタイリスト:小笠原吉恵
【木戸邑弥さん】衣装:ジャケット、ベスト、パンツ/ベストアニバーサリー、シャツ/クラウデッドクローゼット
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
日程:2020年4月13日(月)~5月11日(月)
会場:明治座
原作:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」連載)
原作監修:原基晶
脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島健
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