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宝塚歌劇団 雪組公演
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』望海 風斗、真彩 希帆 囲み取材
公演について(リリースより)
ミュージカル『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』
Based on the motion picture Once Upon a Time in America
(courtesy of New Regency Productions, Inc.) and the novel The Hoods written by Harry Grey.
脚本・演出/小池 修一郎
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は、
1984年に公開された、セルジオ・レオーネ監督によるギャング映画。
凄まじい勢いで変貌を遂げる20世紀のアメリカ社会を背景に、主人公の少年期、青年期、初老期という
3つの時間軸を交差させる緻密な構成、サスペンス的な要素も織り交ぜたドラマティックな展開が
熱狂的ファンを生んだ傑作です。数多のミュージカル作品を生み出してきた小池修一郎の脚本・演出により、
確かな実力を備えた望海風斗を中心とした雪組が、この作品の世界初のミュージカル化に挑みます。
ニューヨークの貧民街で暮らす移民の少年達が、ギャングとして成りあがって行く過程で育む友情と絆、
恋を中心に、その後の悲劇的顛末までをノスタルジックな情感で描き上げる、
新たなミュージカル作品の誕生にご期待ください。
舞台稽古後に囲み取材が行われました。(2020年2月21日)
◆望海 風斗
今日から千秋楽まで、お客様に楽しんでいただける舞台を1回1回大切に作っていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
◆真彩 希帆
この作品を1回1回丁寧に作っていけるように初日が明けてからも精進して参りたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
―――名作映画の宝塚版が実現しましたが、宝塚版ならではの見どころをお願いします。
◆望海 風斗
デボラとヌードルスの恋愛関係が映画版よりもわかりやすくドラマティックに描かれているのが、
宝塚ならではなのかと思います。映画は何度か観て色々と発見していくのが面白いなと思ったのですが、
宝塚版は1回観ただけでもわかりやすくという小池修一郎先生の工夫が入っていると思います。
◆真彩 希帆
映画の世界観を舞台にするということで、出演者1人1人のキャラクターや人間関係を
小池先生が色濃く描いてくださいました。それにプラスして太田健先生が作曲してくださったメロディーに、
歌や踊りなど通して心情を伝えるというところが見どころだと思います。
―――難しい役だと思いますが、どのように演じていますか。
◆望海 風斗
難しい背景でもあるのですが、実際に演じてみると一人一人の人間がしっかりあるというか。
野望があったり、目的を持っていたり、目的を失っていたりとか。
蓋を開けてみるとわりとはっきりとしていると感じました。
人間味というものを、それぞれの人物にどれだけ入れていけるかというのは、
すごく苦労したと思います。
私自身は、ロバート・デ・ニーロさんが目(の動き)で画面いっぱいに漂わせているところを、
どうやって舞台で表現するかということが難しかったです。
◆真彩 希帆
デボラも難しいなと思います。
でも、悩みながらも1つ1つ夢を実現させるためにというところが、デボラの大きなテーマというか、
それに近づくためにどのような足取りをしっかりと持っていったのかということを表現しなければ、
経過途中や最後まで繋がらないなと思っています。1つ1つの場面を逃すことなく、
自分がどう思っているのか、そして相手から何を受け取っているのかというところを
丁寧に演じていくというのが課題だなと感じております。
―――デュエットダンスについての感想を教えてください。
◆望海 風斗
ヌードルスとデボラの二人が歌った曲でデュエットダンスをするので、浄化されていくといいますか。
それが宝塚版ならではだなと思いますし、これがあるからこそお客様も少しホッとして
お帰りいただけるかなと思います。私たちも役ですれ違ったまま終わるわけではないので、
1回1回丸く収まるので、デュエットダンスは好きです(笑)。
◆真彩 希帆
本当に大切に。お芝居の最初からの流れがKAORIalive先生が1つ1つ丁寧に振りをつけてくださっているので、
毎回新鮮に。毎回思う気持ち(感情)は違うかもしれませんが、そのデボラの中の情熱がヌードルスに
伝わったらいいなと思いながら大切に。
そこでギュッ(抱きしめられる仕草)とされるように精進したいと思います。
―――退団発表してから東京公演を迎えるにあたり、気持ちとか何か違うことがあったら教えてください。
◆望海 風斗
このメンバーで宝塚大劇場公演も大切に作ってきたものなので、
それを東京でも1回1回公演していきたいなという思いもあります。
自分自身は(退団については)だいぶ前に決めていたことなので、東京に来て何か変わるということは特にないのですが、
お客様やファンの方がこの姿を観て、男役や娘役を生ききっている姿を観て楽しんでいただけたらという
気持ちはあります。ただ公演中は役とみんなとお客様に真っ直ぐ向かって行きたいと思います。
◆真彩 希帆
(望海さんを見て)同じく公演中はただひたすらに楽しんでいただくためにということと、
どういう風にこの作品の中で成長していけるかという自分との戦いでもあります。
本当に大切に公演をやっていきたいという思いは前から強かったのですが、
もっともっとという思いの深さが深くなっていくのかなと感じております。
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