『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。
※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。
宝塚OGインタビュー『コトバヲツナグ』彩吹真央さん
インタビュー企画概要
新型コロナウイルスの影響で、さまざまな公演やイベントの中止・延期が発表される中、
この宝塚OGインタビュー『コトバヲツナグ』は、大変な時期だからこそ、
普段、舞台やイベントなどエンタメ業界で活動されている皆様の“今のコトバ” を発信できたらと思い企画したものです。
今回は、彩吹真央さんのインタビューをお届けします。
彩吹真央さんにインタビューしました(2020年6月2日)
ーーー現在どのように過ごしているか教えてください。
◆彩吹真央
3ヶ月以上に及ぶ、こまつ座「イヌの仇討」の地方公演、演劇鑑賞会巡演を終え、
お仕事の為に東京に戻ろうと空港に向かっている時に、新型コロナウィルス感染症予防の為、
そのお仕事がしばらく先延ばしになったという連絡がきました。
4月に予定していた自身のライブ「JUDY GARLAND SONGBOOK2020」も中止になった為、
その当時コロナ感染者数が一番多かった東京で過ごすのは心配になり、
自宅に寄らずに大阪の実家へ帰りました。
緊急事態宣言が発令される前とはいえ、万が一、自分が感染していたら家族に移してしまうかもしれないと、
帰宅後2週間は、家の中でも気を緩められない生活をしていました。
食事の時は取り箸を使い、ドアノブなどを除菌したり…。
実家に帰って2週間経ち、私も家族も変わらず元気だったので一安心。
この時にようやく旅公演を終えた気分でした…。
母の手料理を1ヶ月モリモリ食べていたので、
毎日ウォーキングをしていたとはいえ、体の変化はいわずもがな(^^;
でも、1ヶ月も実家で過ごすのは初めてだったので、親孝行ができたとは思えませんが、
私にとっては貴重な1ヶ月でした。
その間にいくつか配信をさせて頂きました。
中川晃教さんから始まったYouTubeチャンネル
『love musical love theater~劇場にふたたび音楽が溢れる日まで~』で、
ジュディ・ガーランドの「Over the Rainbow」を、
ミュージカル「ボクが死んだ日はハレ」から有志で「はじまりのララバイ」を歌わせていただき、
また先月末までオリジナル・ミュージカル「Play a Life」の舞台映像が無料配信されていました。
舞台に立てないもどかしさの中、こうして携わった作品や楽曲、
自分の声が世の中に配信されたことはとても嬉しかったです!
今は、舞台ではありませんが、お仕事をいくつか控えていますので帰京。
約4ヶ月間ほぼ空き家状態だった我が家をキレイに掃除、整理してリフレッシュ!
母の手料理程上手くはないですが、毎食自炊頑張ってます(^^;
舞台や映画を鑑賞したり、ヨガやストレッチ、ウォーキングと、
なるべく体も動かすようにして、体力維持に勤しんでます!
ーーー新型コロナウイルスの影響を受けて、
いま改めてエンターテインメントについて思うことをお聞かせください。
◆彩吹真央
お稽古をして舞台に立ち、皆様にご覧いただくということを25年続けてきました。
何の疑いもなく、ただひたすらその道を信じて…。
その当たり前のことが当たり前でなくなった今、それがどれだけ幸せなことだったのかと改めて想いました。
皆様と共に過ごす劇場での時間と空間は、かけがえのない奇跡なのですね。
そのライブエンターテイメントが完全に復活するには、まだまだ時間がかかりそうです…。
でも私は信じています。
色んな価値観が変わってきている中、この舞台などのライブエンターテイメントが
どれだけ価値のあるものかが再認識されることを。
そして、今まで舞台を愛してくださっていた方はもちろん、そうでなかった方も、劇場に足を運んで頂いて、
奇跡の時間と空間を共有できる日が再び戻ってくることを…。
医療関係に従事されている方、私達の為にお仕事をして下さっている方々、本当にありがとうございます。
いつか皆様への恩返しとなるようなライブエンターテイメントを実現できますよう、
今できることに精進します(*^^*)
動画メッセージ
VIDEO
彩吹真央さんプロフィール
大阪府出身。1994年宝塚歌劇団入団。
繊細な演技力と豊かな歌唱力を持つ男役スターとして様々な舞台で活躍。2010年宝塚歌劇団を退団。
退団後の主な出演作に『Pal Joey』『シラノ』『ロコヘのバラード』『ラブ・ネバー・ダイ』
『マリー・アントワネット』『フリーダ・カーロ』等のミュージカル作品、『アドルフに告ぐ』
『オフェリアと影の一座』『Glorious!』『イヌの仇討(こまつ座)』等のストレートプレイ作品がある。
2015・2016年には2度に渡って『End of the RAINBOW』で主演のジュディ・ガーランド役を熱演した。
現在は、ミュージカルや舞台を中心に活動しているが、コンサートやCD等の音楽活動や声優など
幅広い活動を展開している。2013年オーチャードホールで20周年記念コンサート開催、
丸の内・コットンクラブでは2015・2017年と続き、2019年に芸歴25周年を迎え記念ライブを開催した。
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。 あらかじめご了承下さい。