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舞台『サイドウェイ』に出演する石井一孝さん、壮 一帆さん インタビュー 2021年03月

(2021年03月03日記載)

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舞台『サイドウェイ』に出演する石井一孝さん、壮 一帆さん インタビュー


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石井一孝さん(左)と壮 一帆さん
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公演概要(リリースより)


conSept 初となるストレートプレイは原作者レックス・ピケットによって戯曲化された、
米アカデミー賞受賞の大ヒット作『サイドウェイ』をお届けします!


レックス・ピケットの原作からなる映画『サイドウェイ』は米アカデミー賞の他、
世界中で大小350もの賞を受賞しただけでなく、世界中にカリフォルニアワインとピノ・ノアー ルの魅力を伝え、
ワイン産業にまで多大な影響を与えたと言われています。
2000年代のバディ・ロードムービーの代名詞ともなった本作を原作者レックス・ピケット本人による戯曲で舞台化!
そして本作の日本語上演台本・演出は、独特なテンポ感とテーマでシニカルでありながら
人間味溢れる世界観を作り出す劇作家であり演出家でもある古川貴義(箱庭円舞曲)が手掛けます。

脇道だって人生の一部です
目標がある人は羨ましいけど、いつだって目標通りに生きていけるわけじゃない。
気楽に生きてる人は羨ましいけど、そんなに毎日ヘラヘラ笑ってなんて過ごせない。
誰かを愛するときですらプライドが気持ちを邪魔する瞬間があるし、
愛していると言いながら欲望を満たしたいだけのときだってある。
どうしようもない自分に打ちのめされてガッカリしているとき、
思い描いた人生からちょっと脇道に逸れたとしても、まあいいじゃないか、
そう言ってグラスを傾けられる瞬間があるなら。

中年街道まっしぐらの男二人、熟成していくワインのように味わい深くなれるのか?
マイルスとジャックは古い友人。マイルスはしがない脚本の請負仕事をこなしながら夢である小説家を目指し、
ジャックは鳴かず飛ばずの俳優業の傍ら、テレビ番組のディレクターで生計を立てている。
どちらも40代の中年街道突入をきっかけに人生の転機を狙うが、一方では大きな選択の岐路に立たされている。
小説家を諦めて、別の人生の選択を迫られるマイルス、そして華やかな俳優業を断念して家庭に落ち着くか悩むジャック。
果たして、二人は苦難(?)を乗り越えて味わい深い中年の人生を謳歌できるのか?!

ストーリー

請負でテレビドラマや映画の脚本書きをしているマイルス(藤重政孝)は
小説家として一本立ちする夢を捨てきれないまま40代になってしまった。
いつまでも離婚の痛手を引きずり神経質なところのある彼は、ワインのことになると一家言もつこだわり派。
そんな彼の古い親友で、いまは落ち目の俳優兼テレビディレクターであるジャック(石井一孝)がついに結婚することに。
そこでマイルスは、結婚前最後の独身旅行を男2人で楽しもうと、安ワインの味しか知らないジャックを
カリフォルニアのワイナリー巡りの旅へと連れ出す。
バチェラー・パーティーよろしく、ハメをはずすことしか考えてないジャックに対し、
必死にワインの素晴らしさを語って聞かせるマイルスだったがジャックの興味はやっぱりワインより女。
そんな二人が訪れたサンタ・イネズ・ヴァレーのワインレストランには店員として勤める女性、マヤ(壮一帆)がいる。
マイルスとマヤは顔なじみで互いに興味を惹かれるがなかなか距離を縮められない。
一方、マヤの友人でワイナリーのテイスティング・マネージャーをしているテラ(富田麻帆)と
一目で惚れ合ってしまったジャックは、いきなり初対面で熱い夜を共に過ごす。
そんな二人を横目にマイルスとマヤの関係はどこかぎこちない。
見兼ねたジャックが二人をけしかけ上手くいきかけるが、そんなタイミングでジャックが
1週間後に結婚するということがバレてしまいマヤとテラは激怒。
マイルスとジャックの気 ままな二人旅に暗雲が立ち込める。

舞台『サイドウェイ』に出演する石井一孝さん、壮 一帆さん インタビュー
(2021年2月25日 取材・文・撮影/栗原晶子)


―――今作でお二人が演じる役についてお互いにご紹介ください。

◆壮 一帆
カズさん(石井一孝さん)演じるジャックとその友人マイルス。
二人はどんな人物かというのを、あえて愛情を込めて言わせていただくと「クズ」ですね(笑)。
でも、この物語においては二人の個性と魅力がとてもクローズアップされていて、
客観的に見ても本当に面白いです。ジャックとカズさんのパーソナルな部分はとても合っているなと思います。
いい意味での隙が計算じゃなく自然に出ているような部分、このキャスティングはすごいなと思います。

◆石井一孝
「クズ」とまで思われているとは……(笑)。俺の演じるジャックは愛すべきポンコツ。
ここまで女子好きというのは、倫理観的にどうなの?というところもあるかもしれないけれど、
ジャックは出会った全ての人を本気で好きになっているんですよね。
結婚するバーバラのことも本気で愛しているけど、(旅先で)出会ったテラのことも愛しちゃう。
お客様の中にはそんなジャックにどん引きする方もいるかもしれませんが、体温のあるチャーミングな男だなと思っています。
そもそも女性にモテる人、浮名を流してる人ってマメだよね。労力と時間とお金をかけてるし、常にアンテナを張ってるでしょ。
現実の俺はそっちにアンテナ張ってないんだけど、イメージできる先輩ならいますよ(笑)。
えりたん(壮 一帆さん)演じるマヤは、ジャックのセリフにもあるけど、スマートでクールでユーモアがある女性。
これこそナイスキャスティングだよね。根は熱い人だけど、なんと言ってもクールビューティーだもん。
ただマヤは一方でとても傷つきやすくて繊細な面もあるよね。

◆壮 一帆
そうですね。私は最初の本読みの時のイメージを軸にして役作りをすることが多いのですけれども、
今回、演出家の古川(貴義)さんからマヤの繊細さについてアドバイスをいただきました。
私の地でやってしまうと、どうしても「自分の力で運命を切り開くぜ!!」みたいな方向に行ってしまうので、
マヤの繊細さは、マイルスを好きになる気持ちを大切にすることで表現していきたいなと思っています。
彼女がマイルスのどこを好きになったのかを考えると、リベラルな部分での会話を楽しめる間柄であるところかなと思っていて。
ジャックとテラとの関係とは違うマヤとマイルスの関係性をどうお見せしていくかを課題にお稽古しています。


石井一孝さん

ーーーお二人は今回初共演だそうですね。改めてお互いの印象や関係性をお聞かせください。

◆石井一孝
お互いのステージにゲストという形では立っているよね。

◆壮 一帆
私の退団後初のコンサート(壮一帆firstコンサート『Feel SO Good』/2015年)にゲスト出演いただきまして、
私はカズさんが出演されたMon STARSのコンサート(Mon STARS Concert~Returns~/
2016年、「Mon STARS Concert~Again~』/2018年)にゲスト出演させていただきましたが、
舞台での共演は今回が初めてです。
実は退団後まもなく、2015年に草月ホールで開催されたMon STARSのコンサートを観に行かせていただいたんです。
その時、3人のお兄様方の歌が凄すぎて、2階席で観ながら震えました。私、すごい世界に入っちゃったんだって。
芸に能のある人を芸能人というのだと。以来、同じ事務所でずっと妹分として可愛がっていただいていますが、
あの時受けた衝撃はずっと忘れず持っていなきゃいけないなと思っています。

◆石井一孝
そうだったんだ……。実は宝塚ファンの知人が、えりたんのことを当時からめちゃくちゃ好きで、
事務所に入る前からよく名前を聞いていたんだよね。いつか共演して欲しいって言われてたんだよ。
えりたんは頭がいいし、言葉を紡ぐのが上手。俺のことを兄貴分なんて言ってくれてるけれど、
歩き方や所作とか、学ぶことがいっぱいあります。

◆壮 一帆
だいぶ前のことですが、一回だけお食事をご一緒してるんです。
大勢の中のお一人だったんですけど、二次会のカラオケでカズさんが歌った「ガッチャマンのテーマ」が
上手すぎてファンになりました(笑)。
今回の『サイドウェイ』、お稽古が始まってまだ間もないですし、マヤとジャックの直接的な絡みは少ないですが、
カズさんは言葉がなくても有機的な絡みをしてくださり、キャッチしやすいものを投げてくださるので、
私もちゃんとお返ししなければ、と思ってます。

ーーーconSeptの作品について感じていることはありますか?

◆壮 一帆
作品のチョイスやキャスティングなど、conSeptさんの作品や世界観がとても好きで、毎公演拝見してきました。
『In This House~最後の夜、最初の朝』は初演も再演も拝見して、感動して泣きました。
私もいつかこういうところに出させていただきたいし、選んでいただけるように頑張らなきゃいけないなって思ってきたので、
今回一つ夢が叶ったんです。

◆石井一孝
弟分の岸(祐二)がお世話になった『In This House~最後の夜、最初の朝』を観て、
良質な作品を丁寧に作っているところだと感じていました。
今回『サイドウェイ』のお話をいただいて、とんでもない男の役が来たなと。
29年の俳優生活の中で死神から悪魔までいろいろやってきたけど、ここまでとんでもない役はなかった(笑)。
今回初めてconSeptさんの作品で、古川さんの演出に触れて、膨大なセリフ量に苦戦もしてますが、
真面目に丁寧に一つずつ作るしかないんだよなと改めて実感しています。

ーーー舞台『サイドウェイ』にはたくさんのワインが登場しますが、
お二人にとって「初めてのワイン」についてのエピソードはありますか。


◆石井一孝
ワインを飲む機会はたくさんあったけど、ワインを飲んで初めておいしいなぁと思ったのは、
「オーパスワン」(カリフォルニアを代表するワイナリーのワイン)でしたね。
普段はビールジョッキ2杯の後にワイン1杯くらいかな。あまり強くないので全然ワインには詳しくないんです。
えりたんはそもそもお酒は強いの?

◆壮 一帆
強いって言われますね。飲むのが好きなんです。

◆石井一孝
グデングデンになったりは?

◆壮 一帆
酔っ払いはしますけど、記憶を失くしたことはないですね。
みっともない酔い方をするなというのは父の教えでもあるので。それこそワインを飲み始めたのは、父の影響ですね。
お酒好きでそれまで焼酎派だった父がある時から赤ワインをメインに飲むようになって、
今では二人でボトルを空けるようになりました。私は断然、赤ワイン派です。

◆石井一孝
俺も赤が好き。お気に入りは?

◆壮 一帆
私の場合、家で気軽に飲めるリーズナブルで美味しいワインが好きですね。
赤ワインに関しては、元々はカベルネソーヴィニヨンとかシラーなど重めのワインが好きなんですけれど、
赤ワインが好きな人が行き着く先はピノだよ!と知人に教えられて、今は美味しいピノ・ノワールを探す旅に出ています。

◆石井一孝
えりたんはワインに詳しい、本当にリアル・マヤだよね。

◆壮 一帆
いえいえ。でもマヤもマイルスもはっきり言ってワインおたくですからね。
二人でワインを語りだしたら1日中でも話していられるような。
カズさんが音楽の話しを始めたら止まらないのと一緒ですね、きっと(笑)。

壮 一帆さん


ーーーでは最後にメッセージをお願いいたします。

◆石井一孝
アホな大人たちの、でもとってもくすぐられる温かい物語にしたいと思っています。
ジャックという人間を演じる時、どうしてもダメ男とかクズ人間、女好きっていうところが表に出るけれど、
根っこはそこじゃないと思っています。マイルスという友達を作家としても人間としても買っているし、
そういう男同士のつながりもジャックを通して表現して、観た人がほっこりできる部分があるストーリーに出来ればいいなと思っています。

◆壮 一帆
さまざまな事情がある中で劇場に来て下さるお客様には感謝の気持ちしかありません。
生のお客様の温度や拍手に私たち自身が元気づけられ、勇気づけられています。
ですから作品を通してお客様にハッピーな気持ちになっていただけるように心をこめて精一杯努めたいと思います。
この作品の舞台はカリフォルニア。昔ロスにホームステイした経験があるんですが、カリフォルニアの抜けるような青空、
オープンマインドな人柄、そういうカラッとした過ごしやすい場所で生まれる明るさ、空気感をこの作品を通して表現して、
お客様の心に太陽を照らすことが出来たらいいなと思っています。

◆石井一孝
配信もありますので、いろいろな事情で劇場にお越しになれない人は、
ぜひお家でワインを飲みながら観ていただけたら、『サイドウェイ』の世界を一緒に体感できて楽しいと思います。

チケット料金

・一般:8,800 円(全席指定・税込)
・配信視聴券:
3カメ配信:3300円、ワイン付き6500円(数量限定・税込・ワイン送料別)
1カメ配信:2500円、ワイン付き5700円(数量限定・税込・ワイン送料別)

[配信チケット販売:conSept movie]  ※3月4日10時より販売開始
https://consept-movie.myshopify.com/

※ボトルワイン付き観劇券はオリジナル・ワインオープナー付きでお届けします。
※ボトルワイン付き観劇券は別途送料 1,000円(1本)がかかります。
※アーカイブ配信はありませんが、配信トラブル対応のための見逃し配信を各配信日の23:59まで設定しています。
詳しくは公式サイトをご覧ください。

 

 

舞台『サイドウェイ』

 

期間:2021年3月17日(水)~3月25日(木)

会場:東京芸術劇場シアターイースト

 

STAFF:

原作・脚本:レックス・ピケット

日本語上演台本・演出:古川貴義

 

出演:

藤重政孝 石井一孝 壮 一帆 富田麻帆

江浦優大 嶋村亜華里 片桐はづき

 

https://www.consept-s.com/sideways

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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