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歌舞伎座『八月花形歌舞伎』が開幕!第一部『加賀見山再岩藤』公演レポート、舞台写真掲載 2021年08月

(2021年08月03日記載)

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歌舞伎座『八月花形歌舞伎』が開幕!第一部『加賀見山再岩藤』公演レポート、舞台写真掲載


歌舞伎座「八月花形歌舞伎」第一部『加賀見山再岩藤』岩藤の霊=坂東巳之助 提供ⓒ松竹

公演概要(リリースより)

本日8月3日(火)、歌舞伎座8月 公演「八月花形歌舞伎(はちがつはながたかぶき)」が初日の幕を開けました。
各部完全入替えの三部制で上演する「八月花形歌舞伎」は松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助をはじめ
勢いのある花形に、中村雀右衛門、中村扇雀が舞台を引き締め、多彩な魅力のラインナップでお楽しみいただきます!
(※第一部は既報の通り、市川猿之助が当面の間休演することとなり、坂東巳之助が代役にて六役を勤めます)
歌舞伎座では、引き続き出演者・お客様は各部総入替え、客席数(1808席)は 50%(904席)を維持して公演を行います。
お客様に安心して歌舞伎をお楽しみいただけますよう、換気や消毒を徹底するなど、今後も感染予防対策に万全を期してまいります。


歌舞伎座「八月花形歌舞伎」第一部『加賀見山再岩藤』
左より、二代目中老尾上=中村雀右衛門、岩藤の霊=坂東巳之助 提供ⓒ松竹

公演レポート

第一部は、三代猿之助四十八撰の内『加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)』。
江戸時代に加賀藩で起きた御家騒動を題材とした『鏡山旧錦絵』の後日譚として、
名作者・河竹黙阿弥の手により、安政7(1860)年に初演。
昭和48(1973)年には三代目市川猿之助 (現・猿翁)が台本に大幅な改訂を加え、
早替りや宙乗りなどを駆使した新演出で上演し評判を博すると、上演のたびに改訂が施される人気作に。
当月は従来の通し狂言から名場面を抜粋し、亡霊となってまで恨みを晴らそうとする
岩藤のエピソードに焦点を当てた「岩藤怪異篇」として上演します。
演出をつとめる市川猿之助は、「様々な制約の中、今回は亡霊となった岩藤の復讐に焦点を当て、
『怪異篇』としてお届けします。
コロナ禍に於いては、長時間に及ぶ通し狂言はなかなか上演が難しいですが、
逆に、コロナ禍でなければこの『怪異篇』 は生まれなかったでしょう。
閉塞感漂うこのような時代こそ、マイナスをプラスに変える発想の転換が何より必要なのではないかと、強く感じる次第です。
とは言え、一日も早く、お客様の頭上を宙乗りで飛べる日が来ることを心から願っています」と筋書の演出家挨拶で述べています。
澤瀉屋の家の芸「三代猿之助四十八撰」屈指の人気作をお楽しみください。

7月30日に既報の通り、初日の4日前、市川猿之助が当面の間休演することとなり、坂東巳之助が代役を勤める初日。
序幕、浅葱幕が振り落とされ、満開の桜が咲き誇る花見の場に巳之助が演じる一役目、
多賀家の領主・多賀大領が登場すると、客席からはあたたかい拍手が送られます。
そこから御台梅の方、奴伊達平、望月弾正と次から次へと男女の役を早替り、客席を魅了。
善悪が入り乱れる物語がテンポよく進み、「骨寄せの岩藤」の通称で知られる本作のみどころ、
土手に散らばる岩藤の白骨が暗闇の中で集まり、岩藤の亡霊が姿を現します。
中村雀右衛門演じる二代目中老尾上への恨みを晴らそうと亡霊になって現れる岩藤。
闇の中では尾上と、巳之助が早替る望月弾正、安田隼人がだんまりを見せ、
一幕目のクライマックスには、岩藤の亡霊が在りし日の局姿となり舞台上を宙乗り。
巳之助が局岩藤の姿で舞台上 を舞うと、客席からは拍手が鳴りやみませんでした。
多種多様な六役を早替りで魅せるだけではなく、舞台上で展開されるドラマティックな物語に、
客席は食い入るように見入り、舞台を締めくくるように巳之助が演じる多賀大領が「めでたい」と声をかけると、
客席も一体 となってめでたい空気のまま、万雷の拍手が送られました。


歌舞伎座「八月花形歌舞伎」第一部『加賀見山再岩藤』
左より、望月弾正=坂東巳之助、二代目中老尾上=中村雀右衛門 提供ⓒ松竹

 

 

『八月花形歌舞伎』

 

公演日程:2021年8月3日(火)~28日(土)

【休演】10日(火)、19日(木)

会場:歌舞伎座

 

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/722

 

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