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世田谷パブリックシアター
戯曲リーディング『ハムレット』より上演。出演者決定!
世田谷パブリックシアターを約 20 年にわたり牽引してきた芸術監督・野村萬斎
古典劇と現代劇の融合に取り組み、数々のシェイクスピア作品もその視点で上演してきた萬斎が
自身のターニングポイントともなった名作『ハムレット』を戯曲リーディングとして立ち上げる
2002年より、芸術監督として世田谷パブリックシアターを牽引してきた野村萬斎。
2022年3月末日をもって同芸術監督を退任する萬斎により、
2月に実施する『MANSAI◉解体新書 その参拾弐 完「檄」~初心不可忘~』に続き、
戯曲リーディング『ハムレット』より を上演することになりました。
これまでにも萬斎は、世田谷パブリックシアター芸術監督就任記念公演としても上演された、
『間違いの喜劇』を翻案した『まちがいの狂言』にはじまり、
『リチャード三世』を翻案した『国盗人』―W.シェイクスピア「リチャード三世」より― や、
国内外で上演さ れた『マクベス』、戯曲リーディング公演として実施した『アテネのタイモン』などの
シェイクスピア作品において、自身が狂言師で ある特徴を存分に活かしながら、
古典と現代劇の融合に取り組み、独自の視点で作品を立ち上げてきました。
今回の「戯曲リーディング『ハムレット』より」も萬斎ならではの解釈と構成で、『ハムレット』の中でも
特に有名な台詞「To be, or not to be,(生か 死か)」に象徴される「二律背反」をキーワードに捉えることで、
ハムレットのアイデンティティーを追求していく視点か ら、皆様に萬斎版『ハムレット』をお届けする予定でおります。
どうぞご期待ください。
萬斎とシェイクスピアの縁は深く、最初にシェイクスピア作品に触れるきっかけとなったのが
1985年公開の映画「乱」(監督:黒 澤明)への出演でした。
『リア王』をベースに、背景を戦国時代に置き換えた本作は能・狂言の手法も取り入れており、
狂言は父・ 野村万作が指導し、萬斎(出演当時は野村武司)は盲目の少年・鶴丸役を演じました。
1990年、24歳にして東京グローブ座『ハムレット』(演出:渡邊守章)で、タイトルロールであるハムレット役に抜擢されます。
狂言師・野村萬斎(出演当時は野村武司)にとって初の翻訳劇への本格挑戦となった『ハムレット』で、
シェイクスピア作品の真髄に魅了されると共に、韻律や語りの技法のほか、数百年を超える普遍性、
四角形の舞台(能舞台及びロンドン・グローブ座)での上演形態など、狂言との親和性を見出しました。
また、1993 年には東京グローブ座『テンペスト』(演出:ロベール・ルパージュ)にエア リエル役の出演も果たしました。
1994年、曾祖父・五世野村万造の隠居名「萬斎」を襲名。同年、文化庁芸術家在外研修制度によりイギリス留学を果たします。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー等で舞台演出を学んだ経験が、狂言師のみならず
“演出家・野村萬斎”の誕生へと繋がることとなります。
さらには、新作狂言・舞台にも精力的に挑戦していきます。
その中の一つがシェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』を翻案とした『法螺侍』(脚本:高橋康也 演出:野村万作)で、
2021 年には初めて主役・洞田助右衛門(原作ではフォルスタッフ)を 演じました。
また、2001年からは『間違いの喜劇』翻案の『まちがいの狂言』を演出・出演。
シェイクスピアの本拠地であるロンドン・グローブ座でも上演するに至りました。
2002年、世田谷パブリックシアター芸術監督に就任。就任記念公演として『まちがいの狂言』を演出・出演するほか、
現代劇の演出・出演にも果敢に取り組みます。
就任翌年の2003年には、再び『ハムレット』(演出:ジョナサン・ケント、企画制作:ホリプロ /世田谷パブリックシアター)に
タイトルロールで出演。世田谷パブリックシアターのみならずシェイクスピアの本拠地・イギリスでも上演され、話題を呼びました。
2007年、世田谷パブリックシアター開場10周年記念プログラムとして、
『リチャード三世』を翻案した舞台『国盗人』―W.シェイクスピア「リチャード三世」より―に演出・主演。
舞台を15世紀のイギリスから日本に置き換え、狂言師の技法を駆使した演出が注 目を浴びると共に、
狂言では存在しない悪を司るキャラクター(悪三郎、原作ではリチャード三世)で演技力の幅を広げ、好評を博しました。
2008年のシアタートラムでのドラマ・リーディング公演を経て、2010年には『マクベス』を構成・演出・主演。
能の囃子を導入するなど、能楽に精通した萬斎ならではの『マクベス』を創り上げました。
2013年、2014年の再演を経て、シェイクスピア没後 400年の2016年にも上演。
世田谷パブリックシアターのみならず国内外での上演を果たしました。
2019年には戯曲リーディング『アテネのタイモン』を演出・出演。
自身も参画する、野村万作を中心に公演を行う「万作の会」の 狂言師がシェイクスピアに挑むという挑戦的な公演となりました。
父である先王の亡霊から死の経緯を知らされたハムレットは、その死を仕組んだ叔父クローディアスへの復讐を誓い狂気を装う。
この復讐計画により、ハムレットを慕うオフィーリアや、王妃となった母親ガートルードをはじめ、彼の周りの人々は運命を狂わされていく。
戯曲リーディング『 ハムレット』 より
【作】W.シェイクスピア
【翻訳・上演台本】河合祥一郎
【演出】野村萬斎
【出演】野村萬斎 野村裕基 吉見一豊 若村麻由美 /
山﨑薫 星智也 月崎晴夫
浦野真介 神保良介 武田 桂 遠山悠介 森永友基
【日程】2022年2月27日(日)18:30
【会場】世田谷パブリックシアター
【チケット料金】一般S席(1階席・2階席) 5,500円、A席(3階)3,500円
ほか高校生以下、U24など各種割引あり
※託児サービスあり ※車椅子スペース取扱あり
【チケット取扱い】世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515 (10〜19時)
【チケット一般発売】 2022年1月23日(日)
【お問合せ】 世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515 (10〜19時)
【主催】 公益財団法人せたがや文化財団
【企画制作】 世田谷パブリックシアター
【後援】 世田谷区
【協賛】 東邦ホールディングス株式会社/トヨタ自動車株式会社/Bloomberg
【協力】 東急電鉄株式会社
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