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宝塚歌劇 花組公演ミュージカル『アルカンシェル』~パリにかかる虹~
東京公演が開幕!柚香光、星風まどか 囲み取材
公演について(リリースより)
ミュージカル
『アルカンシェル』~パリに架かる虹~
作・演出/小池 修一郎
「パリは燃えているか?」撤退を決めたドイツのフランス占領軍に、ヒットラーは首都爆破命令を下す。
ナチス・ドイツの侵攻に抵抗を続けていた人々は、その時如何にしてパリの街を護ったのか。
フランスが生んだレビューの灯を消すまいと立ち上がった一人のダンサーを主人公に、
パリ解放に至る過程をドラマティックに描き上げる物語。
宝塚歌劇ならではの絢爛豪華なレビューシーンを交えてお届けする、大作ミュージカル・レビューの誕生にご期待ください。
ナチス・ドイツ占領下のパリ。レビュー劇場「アルカンシェル」では、ドイツ軍の進駐目前にユダヤ系の人々が亡命、
残された人気ダンサーのマルセルが、劇場を託される。
看板歌手のカトリーヌと意見を対立させながらも、一座の命運をかけてドイツ軍検閲官のフリードリッヒと渡り合い、
レビューの灯を護ろうとするマルセルは、密かにパリの街を取り戻すためのレジスタンス運動に加わっていく。
ある時ドイツ軍将校の執拗な求愛を退けたことで、追われる身となったカトリーヌを匿うこととなるマルセル。
やがて二人は惹かれ合い、共に愛する祖国のために戦うことを決意する。
ドイツ軍の敗色が濃厚になる中、パリを爆破する準備が進められているとの情報を得たマルセル達は、
何とかして街を護ろうと立ち上がるのだが…。
囲み取材が行われました。(2024年4月13日/撮影・取材 橘涼香)
◆柚香 光
こうして無事に東京公演の通し舞台稽古ができましたこと、心から感謝致しております。
まずは何よりもご覧いただきましたお客様に喜んでいただける舞台をお届けできますよう精進して、
大切に務めて参りますので、どうぞ皆様応援のほどよろしくお願い致します。
◆星風まどか
東京での通し舞台稽古を終えて心から嬉しい気持ちでいっぱいでございます。
この気持ちを胸に最後まで笑顔で元気に精進して参りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
ーーーお二人にとって退団公演となる作品となります。
宝塚大劇場公演を終えていまどのような気持ちで東京公演の初日を迎えようとなさっていますか?
◆柚香 光
新たにこの作品をより良いものにしたいと、お稽古場、そして舞台稽古をさせていただきました。
約1ヶ月半(宝塚大劇場で)公演をさせていただきましたが、やはりやればやるほど、
もっとここはこうできるのではないかですとか、もしかしたらここでは役の人物はこういうものを
抱えているのではないかなど、色々な発見があったり、探求心もわいて参りますので、
改めて東京公演、少しでもお客様に何かが届くような、エネルギーのある舞台にできるように、
作品をまた一から見つめているところです。
◆星風まどか
いま柚香さんがおっしゃった通り退団公演ではあるのですが、東京公演ではいつも思うことで、
大劇場公演を終えて更に東京での千穐楽に向けて高みを目指して、という段階をちゃんと踏めるように、
今回も心がけて大切に演じていきたいと思っています。
ーーーお役柄を演じる上で大切にされていることと、
フィナーレのデュエットダンスがまるで一篇のドラマのようですが、踊っていらしての心境を教えてください。
◆柚香 光
役にたいしては大劇場に向けてのお稽古、そして大劇場公演と長い間向き合ってきたのですが、
今になってまた「もしかしたらマルセルってここではこんな風に感じていたのかもしれない」という
思いが湧いてきたり、カトリーヌとも(星風に)昨日もちょうどね、もう一度台本を一から読み返して、
一つひとつの場面を読み解いていって、二人の関係性を「ここはこうかもしれない」と
ディスカッションしながらやっているので、よりマルセルに対して、
またカトリーヌとの関係をどう表現していけばよいのかを、まだまだ探求しております。
デュエットダンスは(星風に)どうですか?
◆星風まどか
銀橋に出るときに、いつもでしたら上手下手に分かれて進んでセンターでまたお会いする形が多いのですが、
今回はご一緒に手をつなぎながら…
◆柚香 光
銀橋をお散歩してるのね(笑)
◆星風まどか
お散歩できるのがすごく幸せですし、先生方の愛を感じますし、大切に演じたいです。
◆柚香 光
皆様に見守っていただけるようなデュエットダンスや、作品を濃く、濃く創っていきたいと思いますし、
私たち自身もその時間を大切に過ごしたいなと思います。
ーーードイツ占領下のパリの劇場を描いた作品のなかで、ご自身に通じるものは?
◆柚香 光
私自身コロナ禍で一番に感じたのがお客様への感謝でした。
作品のなかでマルセルも、もちろん自分のダンスをどうしていきたいか、という思いもあるのですが、
やはり劇場に詰めかけてくださるお客様に、楽しんでいただけるものを創ることが何よりも大切だと気付いていき、
そこから彼は成長していきます。そこが私にも重なるところだと感じますし、
やはり何よりもお客様が一番であると思っていますので、とても通じるところです。
ーーー「たゆたえども沈まず」という楽曲が非常に印象的ですが、歌っていていかがですか?
◆柚香 光
歌詞の意味や旋律の美しさを私もすごく感じておりますし、そこからたくさんのパワーをいただいています。
柚香としてもマルセルとしてもすごく心惹かれる楽曲でございますので、出会わせていただけたことに
とても感謝しております。歌っている時には銀橋にいるのでお客様のお顔がよく見えるのですが、
お客様も色々な思いを、ひとつの言葉、歌詞から膨らませながら聞いてくださっているのを感じますので、
そういった時間をお客様と一緒に過ごせることに改めて感謝致しますし、その分私も心をこめて歌いたいと思っています。
ーーー様々なダンスシーンが登場しますが、振付師のお役柄であることも含めて、ダンスについて感じることは?
◆柚香 光
お客様に色々なタイプのナンバーをご覧いただけるのをすごく嬉しいなと感じています。
マルセルは振付師ではなく、振付に挑むことになる一人のダンサーですが、そんなマルセルを演じられることで、
改めて自分の踊りから何をお客様にお届けすればいいのか、踊りを極める、研鑽を積むということに対する
自分の意識がマルセルに通じて、卒業公演ではありますが学ばせていただくことが毎日あります。
そういったお役を最後にさせていただけることを嬉しいなと思っています。
<ライブ中継・ライブ配信>
(追)<ライブ中継・ライブ配信>花組公演『アルカンシェル』
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20240216_002.html
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