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クラウドファンディングプロジェクト 松竹大谷図書館 演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ 2024年09月

(2024年09月15日記載)

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公益財団法人松竹大谷図書館 クラウドファンディングプロジェクト
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ


概要


公益財団法人松竹大谷図書館では9月3日よりクラウドファンディングサービス「REDAYFOR」にて、
13回目となるクラウドファンディングプロジェクトに挑戦いたします。

松竹大谷図書館は松竹株式会社の創業者の一人、大谷竹次郎が昭和30(1955)年に文化勲章を受章したことを記念して、
昭和 33(1958)年7月に開館した演劇・映画専門の私立図書館です。
歌舞伎や新派、ミュージカルなどのプログラムや台本、映画シナリオ、パンフレット、ポスターなど、
50万点を超える膨大な資料を所蔵し、一般に無料で公開しております。

演劇・映画の資料を守り、次世代へ受け継いでいきたい

同館では、平成 24(2012)年よりクラウドファンディングに挑戦して参りました。
たくさんの方々が当館の活動主旨に共感し応援してくださったおかげで、これまで全てのプロジェクトが成立し、
運営資金不足の中では叶わなかった資料の修繕や、保存環境の設備改善などに取り組むことができました。

本年13回目のクラウドファンディングを通じて、当館の使命である
「映画・演劇の貴重資料を守り、これからも増え続ける 資料を未来へつないでいく」ということへの想いを、
これまでご支援いただいた皆さま、そして新たに当館を知っていただく方々へお伝えし、
末永く応援していただくきっかけにしたいと考えております。

今回いただいたご支援は、図書館の資料保存の要となる電動移動書架のモーター交換費と、
劇作家・北條秀司が当館へ託した唯一無二の資料であるスクラップブックなどの保存費用として
大切に活用させていただきます。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

■今回のクラウドファンディングについて
・電動書架のメンテナンス 当館は貴重な所蔵資料が全て書庫に収納されている閉架式の図書館で、
膨大な資料を限られた書庫のスペースで管理するために電動移動書架を導入しています。
安全かつ継続的な運営のためには電動書架の 保守・管理が大変重要です。
しかし、この3年あまりの間に資材費の高騰などによって工事費が 1.5 倍となってしまい、
その費用の捻出が困難な状況です。日本の演劇・映画の貴重資料が保存されている同館の書庫の
メンテナンスに、ぜひ皆さまのご支援をお願いいたします!

・劇作家・北條秀司が遺したスクラップブックなどの保存
同館では、劇作家・北條秀司(明治 35[1902]年11月7日〜平成8[1996]年5月19日)が作品の上演ごとに作成し、
昭和58[1983]年に当館へ寄贈されたスクラップブックなど約600点を所蔵しています。
これらのスクラップブックは演出家や研究者に公開し、北條作品の研究に役立てられてきました。
『王将』、『太夫さん』、『狐狸狐狸ばなし』――現在も上演され続ける人気戯曲は、
いかに生み出されたの か?その手がかりを知る貴重資料「北條秀司スクラップブック」が、
経年劣化のために保存状態が悪化しています。北條秀司が当館に託した唯一無二の資料を守り、
次世代まで活用していくために―― スクラップブックを保護するためのアーカイバル容器制作にご協力をお願いいたします!

■北條秀司スクラップブック保存プロジェクト特別企画
・関連企画トークショー「劇作家・北條秀司、その作品の魅力を語る」(※5万円以上ご支援のリターン)
日時:11 月 16 日(土)夕方を予定
出演:波乃久里子 様(新派女優)、齋藤雅文 様(新派文芸部)、司会・聞き手:神山彰 様(演劇研究家) 場所:新橋演舞場内 会場

開催趣旨
『王将』などの名作をはじめ、歌舞伎や新派など 226 編に及ぶ作品を遺した劇作家・北條秀司。
数多くの北條作品に出演する新派女優の波乃久里子様と、現在も北條作品の演出を手掛ける新派文芸部の
齋藤雅文様のお二人に、かつて国立劇場制作部に所属し、『京舞』などの北條作品を担当した
演劇研究家の神山彰様を聞き手として、北條秀司の思い出や作品の魅力について語っていただきます。



波乃久里子様コメント

北條先生はすごい先生でした。
台詞のひとつひとつ、戯曲の隅々まで神経が行き届いていて、あの大きな作品が形作られているのです。
だから、現場では怖い先生でした。 その世界に生きていない役者の動きがすぐわかるんです。
そこには、徹底的に調べつくされた裏打ちがあってのこと。
花柳章太郎先生に請われてお書きになられた『太夫さん』では、舞台となる 京都島原の廓に居付くように通われて、
それこそ太夫たちが寝起きする屋 根裏部屋まで取材されて、作品に息を吹き込まれたそう。
完成までに三年をかける力の入れようですから、それは素晴らしい作品になるわけです。
この度、松竹大谷図書館の方よりトークショーのお誘いを受けました。
松竹大谷図書館さんには先生がご自身でまとめられた「北條秀司スクラップブック」という資料があるそうです。
取材メモや新聞の切り抜きなども整理されているそうで、先生の戯曲作りの裏側を知る貴重 な資料。
あの大きな体で、とても細やかでマメな方だったのですね(笑)。
そんな北條先生のお話を、12月に新派の子「さろん・ど・まろん」で朗読として『太夫さん』を演る前に、
演出の齋藤雅文さんとご一緒にさせていただきます。昨年も演らせていただいた『太夫さん』。
言葉だけで表現する朗読の難しさを感じながら、北條先生のホ ンの緻密さに読む度、驚いております。
私たち役者は演じることで作品に息を吹き込み、結果として先生の素晴らしい作品を後世に残す
お手伝いができればと思っております。松竹大谷図書館さんは刊行された出版物だけではなく、
先生の戯曲作りの裏側までをも知ることができ る貴重な資料を整理、修復されて、後世に残すことに尽力されています。
ぜひ、一人でも多くの方に知っていただければ幸いでございます。

・関連企画展示「初展示!劇作家・北條秀司の貴重資料たち」
開催期間:9/2〜10/30
平日:10〜17 時(休館日:土日祝日、毎月最終木曜日)
開催場所:松竹大谷図書館 閲覧室 / 入館無料
今回の保存プロジェクト「北條秀司スクラップブック」の一部を初めて特別展示いたします。
そのほか、当館が所蔵する自筆原稿や色紙、演劇・映画台本など貴重な北條秀司関連資料を展示。
戯曲全 集や関連図書などを手にとってご覧いただけるコーナーも。

【本プロジェクト概要】 ■プロジェクト名:「松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第 13 弾】」
https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan13
■募集期間:令和 5 年 9 月 3 日 11 時より 10 月 23 日 23 時まで ■目標金額:300 万円
・電動移動書架(1 ブロック分)のモーター交換費として 223 万円を予定
・北條秀司スクラップ保存用アーカイバル容器制作費 64 万円を予定
・CF 諸経費として 13 万を予定
■募集金額:一口 3,000 円 / 5,000 円 / 10,000 円 / 30,000 円 / 50,000 円 / 100,000 円 / 300,000 円
■リターン:支援金額に応じて趣向を凝らしたリターンがプラスされます。
サンクスメール、松竹大谷図書館HPへのお名前掲載、報告書に加え、
【5千円以上】北條秀司作品「歌舞伎台本」文庫本カバー 2 枚 1 組セット
【1万円以上】歌舞伎や映画などの台本を保護するカバーに支援者として皆様のお名前を記載
【3万円以上】松竹大谷図書館 オリジナルグッズ 組上燈籠絵シール
【5万円以上】トークショー「劇作家・北條秀司、その作品の魅力を語る」へご招待
【10 万円以上】「あなたのための書庫見学会」へご招待
※リターンの詳細につきましては、添付チラシ裏面のコース一覧をご参照ください。
■今回のプロジェクトより新たに税控除対象となるコースを追加いたしました。
同館は公益財団法人ですので通常の公益財団法人への寄附同様、
このプロジェクトへのご支援に対しても寄附金控除が受けられます。

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

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