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宝塚とシャンソンをつなぐ「るたんフェスティバル」に特別出演される安寿ミラさんインタビュー
聞き手:愛 耀子さん(プロデューサー)
2025年10月14日(火)、銀座ブロッサム中央会館ホールにて、
宝塚歌劇団OGが出演する「るたんフェスティバル」が開催されます。
今年で39回目を迎える歴史あるシャンソンコンサートです。
今回の舞台には、宝塚歌劇団の元トップスターである平みちさんをはじめとした
総勢15名が生バンドの演奏でステージを彩ります。
特別出演として参加される安寿ミラさんに今の思いをお聞きしました。
◆愛 耀子(聞き手)
「るたんフェスティバル」は、宝塚歌劇団雪組のトップ娘役として『カルメン』『シャンソン・ド・パリ』などに出演し、
退団された後も日本にシャンソンを広められた深緑夏代先生が、“もっと多くの人にシャンソンを楽しんでほしい”という
思いから立ち上げられた歴史あるコンサートです。先生は退団後もシャンソン歌手として第一線で活躍されただけでなく、
後進の育成にも力を注ぎ、多くのOGがその教えを受け継いでいます。
名称は、シャンソン評論家の大野修平先生が当時出版していた雑誌のタイトル『あべっく・る・たん』からいただいたもの。
大野先生は第一回から司会を務められ、今回もご出演いただきます。
宝塚歌劇とシャンソンには深い繋がりがあります。演出家・白井鐵造先生が、
日本初の本格的レビュー『モン・パリ』(1930)、続く『パリゼット』(1931)でフランス文化の香りを取り入れ、
歌と踊りで魅せる華やかなレビューを確立し、宝塚とシャンソンは文化的な架け橋として発展してきました。
宝塚出身で長年「るたんフェスティバル」に出演してきた母・野坂暘子も、深緑先生の門下生としてシャンソンを
歌い続けてきました。一度は終幕の危機もありましたが、“この炎を消したくない”という出演者の声が上がり、
母が相談を受け、子どもの頃からその舞台を見てきた私が、昨年からプロデューサーとして引き継ぐことになったのです。
そして今年、特別出演として安寿ミラさんをお迎えできることになりました。
安寿さんとの出会いは1995年の阪神・淡路大震災のとき。私はまだ研究生2年目でした。
震災が起き、薄暗い中で路上に呆然と立ち尽くしていたところを、宝塚大劇場で退団公演中だった
安寿さんに助けていただいたのです。あれから30年。その光景は今でも鮮明に残っています。
その後、雪組公演をご覧になった安寿さんが、“あの時は大変だったけど、頑張ってね”と書いた
メッセージカードを楽屋に残してくださって…本当に感動しました。
また、安寿さんがシャンソンを歌われた舞台を観て、そのシックな魅力に憧れました。
安寿さんの歌うシャンソンの空気感を、ぜひ皆さまにも体感していただきたい。
その思いから、このフェスティバルを継ぐにあたり、どうしてもご出演いただきたいと願っていました。
◆安寿ミラ
「るたんフェスティバル」というコンサートの存在は知っていたのですが、
昨年、あみちゃん(愛)から「観に来てくださいませんか?」と声をかけていただき、初めて拝見しました。
さまざまな曲を、さまざまな方が歌っていて、やっぱりシャンソンって素敵だなとあらためて感じ、
今年お声をかけていただいたので出演させて頂こうと思いました。
第39回「るたんフェスティバル2025」
日時:2025年10月14日(火)16:00開演
※上演時間:2時間程度(予定/休憩を除く)
会場:銀座ブロッサム中央会館ホール(〒104-0061 東京都中央区銀座2-15-6)
料金:S席8,800円※完売/A席6,600円
チケットのお申し込み
TEL/SMS 080-1353-5667
主催:るたんフェスティバル制作委員会
https://letempsfestival.theblog.me/
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