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日本ロレックスpresents 『アマテラス』開幕
坂東玉三郎コメント掲載
歌舞伎界の立女形、人間国宝である坂東玉三郎と、太鼓を中心に伝統的な音楽芸能をベースに創作活動を行い、世界中で公演する太鼓芸能集団・鼓童の初共演作となった「アマテラス」。有名な日本神話を題材とした本作は、「鼓童と共演するならば神話を」という玉三郎のひらめきから誕生しました。 そして物語の情景や登場人物の心理描写を太鼓、笛、箏などで表現した鼓童の力強い演奏と、慈愛、怒り、悲しみといった様々な感情を表現した玉三郎による舞踊が見事に溶け合い、音楽舞踊劇として高い評価を得たのです。天の岩屋戸から再び姿を現したアマテラスの優美な舞いと勇壮な和太鼓の音色は、観客の魂を大きく揺さぶりました。 そこへ今回は、元宝塚歌劇団男役スター・愛音羽麗の特別出演が決定。在団中は女役も演じるなど枠にとらわれることのないのびやかな演技と、多くのファンを魅了したダンスに期待が高まります。 破壊と創造、そして調和へ、新たな創造の道をひらく舞台が、再び幕を開けます。
太陽神アマテラスが治める高天の原に、荒れ狂うスサノオが現れる。己の慈愛、慈悲をもってもその荒ぶる魂を鎮めることがかなわないと悟ったアマテラスは、嘆きのあまり天の岩屋戸に身を隠す。そしてすべての光りは失われ、世界は闇に包まれる。岩屋戸の前では八百万の神々が祈りの宴を始める。囃し、謡い、舞い踊る神々。やがてアメノウズメも加わり、その昂揚が最高潮に達したとき・・・
◆坂東玉三郎
『アマテラス』という作品は、鼓童と私の思い出深き初共演作品でござます。 鼓童さんから、舞台で私との共演をというお話を頂き私が初めて佐渡の鼓童村を訪れましたのが2001年のことでした。以来、太鼓芸能集団鼓童と親交を深める中、まずは演出家として関わらせていただくことになり、2003年に『鼓童ワン・アース・ツアー スペシャル~佐渡へ』という作品を創りました。そして、鼓童の皆さんと稽古を重ねるうち、将来共演するにあたっては、太古の日本神話の世界こそまさに鼓童の奏でる太鼓と調和するのではないかという思いに至り、『アマテラス』が生まれたのです。神話を舞台の作品として作り上げますことは大変難しいものでございます。今回ご覧いただきますとおり、音楽と舞踊で綴ることで成り立たせることが出来ましたのは、作品に携わる多くの芸術家の方々、そしてまたスタッフの皆様のお陰様と今つくづく思うのでございます。本作は鼓童の結成25周年記念公演として世田谷パブリックシアターで初演を致しまして、続いて京都南座での上演、翌年には歌舞伎座で再演をさせて頂き大変多くのお客様にお楽しみ頂きました。その作品をこの度こうして7年ぶりに再演させて頂けますことは大変幸せなことでございます。今回の『アマテラス』では、元宝塚歌劇団の愛音羽麗さんを「アメノウズメ」役でお迎えしました。振付は、KAZUMI-BOYさんで、演出の部分でもかなり助けて頂きました。また鼓童のメンバーも7年という年月を経て更に新しい配役で参加致します。今一度新たな気持ちで練り上げ、皆様に新鮮な作品としてお届け出来ますように、最善を尽くしたいと思っております。
◆愛音羽麗
劇団を辞めて一人になって、仲間といることがどれだけありがたかったかを実感していたところだったので、またこうして新しい仲間に出会えたことがとても嬉しいです。早く鼓童さんのレベルにたどり着いて、玉三郎さんの思い描かれる世界観に近づきたいです。
日本ロレックスpresents 『アマテラス』
演出:坂東玉三郎
出演:坂東玉三郎 鼓童 愛音羽麗(元宝塚歌劇団男役スター・特別出演)
2013年7月4日(木)~2013年7月28日(日)
赤坂ACTシアター
福岡、京都でも公演あり
http://www.tbs.co.jp/act/event/amaterasu/
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