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瀬奈じゅんさん ロングインタビュー 後篇
前篇に引き続き、現在の心境を伺いました!
前篇はこちら
前篇に引き続き、後篇をお届けいたします。
前篇ではコンサートの話題を中心にご紹介しましたが、
後篇は瀬奈じゅんさんの現在の心境や、今はまっていることなど、
普段はあまり聞くことが出来ないようなお話もたくさん。
現在の心境を伺って、
半年間の充電期間を経て挑まれるコンサート
『ALive Final ~Handsome Woman~』を始め今後の活動も益々楽しみになりました。
前篇のインタビューと併せて是非ご覧下さいませ。
そして、興味を持たれた方は『ALive Final ~Handsome Woman~』の会場へ!!
―――今年上半期、初めてこれほど長い充電期間を取られたのでは。
そうですね。宝塚在団中から退団後も含めてすごくありがたいことにずっと休みなく突っ走って来ましたので、
好きでこの仕事をやっているはずなのに、自分の中でちょっと分からなくなってきちゃっている部分があったのです。
「これは好きでやっているの?生活をするためにやっているの?」と。
そういうことを考えてしまう自分がすごく嫌で、
一度仕切り直して人としての豊かさを溜め込みたくなったのです。
今までの活動の中で自分の中にあるものを出し切ってしまったような気がして、
そんな自分では結果が伴わないんじゃないかなと。だから少し長めのお休みを頂きました。
―――(昨年末に結婚なさり)新生活も始まり、新たな刺激もあるのでは。
お休みの間に舞台を見て、「私は舞台が好きなんだな」と再確認できましたし、
「お芝居がしたい」という自分の気持ちを改めて感じました。
旅行は犬がいるので近場にしか行ってないのですが、今までとはまた違った生活スタイルを楽しみました。
―――お料理などもなさっているとか。得意料理は何ですか?
普通にしますよ(笑)。得意料理はあまりないですけど。
―――お料理、得意そうなイメージがあります。手際がよさそうな。
手際がいいかどうかは分かりませんが、すごく几帳面なところがあるので
キッチンがキレイなまま料理したいんです。材料はまず最初に切って用意しておいて
テレビの料理番組のような状態にしてから作り始めます。
―――ボウルに入れて分けておくのですね。量はきっちりはかるタイプですか?
それは・・・目分量です!(笑)
―――何系のお料理を作ることが多いですか?
普通のご飯ですよ。私が好きなのは、自分で言うのも何ですが・・・自分で作るグリーンカレーが一番好き!
―――ではここで・・・
「大公開!瀬奈じゅんが作るグリーンカレー!!」
いえいえ(笑)、もう本当に簡単なんですよ。
舞台に出演した時に、すごく料理が上手な共演者から作り方を教えてもらったんです。
簡単で美味しいから特に気に入っているの。
グリーンカレーっていうと、鶏肉が入っていたり、ナスが入っていたりするけど、これは違うんです。
ジャガイモとニンジンとタマネギと豚バラで作るんです。ご家庭にあるような材料でしょ。
私はハチミツを少し入れるのがお気に入りです。
―――おいしそうですね!
他に何かおすすめメニューはありますか?
あとはもうこの一言ですね。「クックパットをご覧下さい!!」(笑)
簡単スペアリブなども作ってみたのですが、超絶品でした。
だから、皆さんクックパットを参考になさってみてくださいね。
あ、思い出しました。あと美味しかったのは「白菜のサラダ」。
ゆでた白菜を絞らないといけないんですけどね。「あちっ」とか言いながらね(笑)
少し手間はかかるけど、このメニューも本当に美味しかったですよ。
―――今度、作ってみます。
どうやってそのメニューにたどり着いたのですか?
白菜が冷蔵庫にあったので、クックパットで白菜の料理を調べていて見付けたのです(笑)。
私の作る料理は冷蔵庫にあるもので、ちゃちゃっと作るようなものが多いですね。
この前、インゲンやナスが残っていたので、「今日は夏野菜のカレーだよ!!」と差し出したのですが、
美味しい美味しいと言って食べてくれました。実は冷蔵庫にあったものを入れた
「余り物カレー」ではあったのですが、さすがにそれだと印象が良くないので、
「夏野菜のカレー」と名付けました!ネーミングも重要ですよね。
―――充電期間中、他にハマッたものは?
私、実は人混みが苦手なのです。だからほとんどディズニーには行ったことがないのです。
ディズニーランドは高校生の時、学校の開校記念日がお休みだったので、
その時ならすいているだろうとみんなで行きました。
当時はキャラクターにあまり興味がなく、アトラクションを楽しむ感じで。
その後、私が研2の時に私の同期と、(1期上の)春野寿美礼さんと春野さんの同期の方の4人で、
夕方から行ったこともあります。おそらく日本青年館公演が終わった後だと思うのですが、
ディズニーランドはそれ以来行っていないんです。
ディズニーシーは一度、みほこ(彩乃かなみさん)に誘われて行ったことがあります。
でもちょうど『エリザベート』の公演中か何かで、頭がもう公演のことでいっぱいいっぱいだったので、
楽しむ余裕は全くなくて。あの時、みほこはちょっとかわいそうなことをしたなと。
それでですね。最近ディズニーシーに行ってきたのですよ。
もう駐車場に入ったとたんに、お兄さんお姉さんが笑顔で「ようこそ!」って
出迎えてくださって、それがとっても感じよかったんです。
―――テーマパークとしての世界観を大切にしているし、
おもてなしの心を感じますよね。
そうそう。もう入った瞬間からその「接客」に感動しました。なんて素晴らしいんだろうと。
車を降りると「行ってらっしゃいませ!」って声をかけてくださったし、
チケットを買うところでもとても感じ良く対応してくださり、
全てが「楽しませる」ということや「エンターテインメント性」に繋がっていると、
正直に言ってこの歳になって気が付きました。
彼が俳優仲間に「この仕事をしているのであれば絶対にディズニーランドやシーに行った方がいい!」と
言われたらしいんですよ。彼もそういう場所に行かないタイプですし、私も全然興味ないタイプだったので
どうかなと思いながら行ったのですが、もう本当に感動しまくってね。
働いている方もニコニコしていたけど、お客さん同士も電車に乗っている人に手を振ったり、
声をかけあったりしてね。ああいうのがいいなって思って。
もう、すぐにショップに入りましたよ。
で、私はミニーの耳を着けました!!(笑)彼は大きいミッキーの帽子をかぶって(笑)
―――おお!!それはすごいですね。
以前は全然興味なかったのに、一気にそこまでいったんですか!
「もう、最高~!!」って言いながらね(笑)。すごくいい経験したなと思いました。
自分がそういうことを受け止められる態勢になって、その時に初めてこのエンターテインメント性を
感じることが出来ました。
―――その姿、見たかったです!(笑)
それがですね・・・(笑)、
彼が「この仕事をしているのであれば絶対にディズニーランドやシーに行った方がいい!」と
俳優仲間に言われている時に同席していた方が、偶然ディズニーシーを訪れていたそうなのです。
私たちの姿を遠くから眺めて笑っていたらしく、そのことをその場では声をかけずに、
後で言われたの。あれはちょっと恥ずかしかった!(笑)
―――あまりに楽しそうだったから声をかけにくかったんじゃないですか(笑)。
そうかもしれませんね(笑)。
―――話は飛びますが、お客様を楽しませるという意味では同じく
「宝塚歌劇団」の存在があります。来年100周年を迎えますが、
トップスターも経験なさった瀬奈さんの「宝塚への思い」を、改めてお聞かせください。
私は絶対に生まれ変わっても宝塚の男役になりたいです。そしてライトを浴びたいです(笑)。
ディズニーと同じですよね。宝塚の駅を降りたところから宝塚の世界は始まっています。
あんなに素晴らしい世界って他にはなかなかないです。
だから私にとって宝塚の存在は、本当に自慢できるものです。
自分がそこにいられたことも誇りに思いますし、しかもトップをさせていただけたことも
ありがたいなと思っています。これからはその宝塚に貢献していきたいと思います。
今の人生の中ではやりきったので、男役には未練も後悔もありません。
今はただただファンの一人として楽しんでいます。『ベルサイユのばら』も見ましたが、最高ですよね。
見たことないとか、食わず嫌いの方もいらっしゃる方もいると思いますが、絶対に一度は見て欲しいです。
ディズニーが苦手と思っていてはまった私ですから、このことは声を大にして言いたい!
どんなに不幸な話であっても、三角関係のドロドロした話であっても、大恋愛話でも、
最後はみんなが笑顔で大階段を降りてくる。あんな夢の世界はないですよね。
男役は理想の男性像を作り上げるし、娘役は理想の女性像を作り上げます。
男役というのは男性ではなく「男役」という生き物だと私は思っているのですが、
それを引き立てるように、そしてより可愛らしく見えるように娘役がふるまっています。
そういう世界観が素敵だなと思います。
上下関係が厳しい世界だと言われますが、目上の方にはきちんとしたご挨拶をしましょうとか、
目上の方を敬いましょうとか、当たり前のことを教えて下さっているんですよね。
特に音楽学校の時は、年齢を考えても子どもが子どもにそういうことを教えている部分もあるので、
そこがちょっと大変なところもあると思います。
脈々と受け継がれている伝統の大切さを感じますし、私は厳しく育てていただいて良かったなと思います。
上下関係はやめても変わらないんですよね。色んな舞台で宝塚の方とご一緒しますが、
年代が違って共演経験がなくても、宝塚にいたというだけで仲間意識があります。
そういう存在を感じられるということも嬉しいのです。
私は大先輩の越路吹雪さんの役をやらせていただきましたが、そういう先輩方が道を作っているからこそ
今こうやってお仕事をさせていただけているんだなと思うので、私自身も後輩に道を作っていけるように、
恥ずかしくない仕事をしていけたらいいなと思います。
なかなか自分の度量が足りませんが、意識はそう持っていたいなと。
―――改めて、瀬奈さんにとってファンの存在は。
とてもありがたいです。
私が結婚したということに色んな思いをお持ちの方もいらっしゃると思うのです。
男役だった私を応援して下さっている方にとって、夢が壊れると思う方もいらっしゃるでしょうし・・・
それでも「おめでとう」と言ってくださることに感謝です。これからも応援してくださる方に、
エンターテインメントを提供していけたらなと思います。それでしか私はお返しすることが出来ないですし。
―――充電期間を経て、今後の決意でしょうか。
特に宝塚の時は出待ち入待ちもあり、会いに来て下さる機会も多かったと思うのですが、
退団後は自然とそういう形ではなくなっていきますよね。宝塚の時とは変わっていきますから。
そういう変化があっても、付いてきてくださるのがすごく嬉しいです。
今の時代にお手紙を貰うことってそうそうないと思いますが、
事務所やファンクラブにもお手紙を送ってくださり、
それも幸せなことだなと思います。正直お顔とお名前が一致しない場合でも、
手紙の文字とお名前は一致します。「瀬奈じゅん様」という文字で差出人を見なくても
どの方が書いてくださったのか分かります。それは宝塚時代からずっと。
もしかしたら読んでないんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが全部読んでいます。
そして、読みながら本当にありがたいなと思っています。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします!!
前篇はこちら
瀬奈じゅんコンサート
『ALive Final ~Handsome Woman~』
演出:山田和也
音楽:青木朝子
【東京公演】
2013年8⽉2日(⾦)18:30~ 8⽉3⽇(土)13:00~ 8月4⽇(日)13:00~
東京国際フォーラム ホールC
【大阪公演】
2013年8⽉10⽇(⼟)18:30~ 8⽉11⽇(⽇)13:00~
サンケイホール ブリーゼ
http://www.alivefinal.com/index.html
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