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映画『利休にたずねよ』
原作は第140回直木賞受賞作 山本兼一の傑作小説「利休にたずねよ」
利休はなぜ、武士でもないのに切腹しなければならなかったのか、
自らの命をかけて守ろうとしたものはなんだったのか、その謎には実は若き日のある女性との秘められた恋があった。
主演は、歌舞伎俳優 市川海老蔵。まったく新しい千利休を全身全霊で演じる。
その利休を陰ながら支える妻・宗恩には中谷美紀・利休の審美眼を見初め、
表舞台に引き入れた織田信長に伊勢谷友介。利休を寵愛しながらも、
切腹を命じるに至る権力者・豊臣秀吉に大森南朋。
その他、成海璃子、福士誠治、黒谷友香、檀れい、袴田吉彦、伊武雅刀、柄本明、中村嘉葎雄ら豪華出演陣。
そして利休の師匠、武野紹鷗役に特別主演の市川團十郎。
監督には「火天の城」に引き続き、再び山本文学の映像化に挑戦する田中光敏。
脚本はNHK大河ドラマ「天地人」を手掛けた小松江里子。
音楽は「レッドクリフ」で鮮烈なメロディラインを描いた岩代太郎。
撮影は2012年11月5日に東映京都撮影所にて開始され、同年12月23日にクランクアップ。
三井寺、大徳寺、神護寺、南禅寺、彦根城といった歴史的な文化遺産でロケーションが行われた他、
時価数億円ともされる茶の名器の数々を実際に使用するなど、「本物」にこだわった。
千利休より受け継がれる茶道の名門、三千家の協力も得て、幻の「利休の所作」を再現。
極上の茶のごとき「最上級のエンタテインメント」をここに誕生させた。
雷鳴がとどろく雨嵐の早朝、3千もの兵に取り囲まれた利休屋敷。
太閤・豊臣秀吉(大森南朋)の命により、今まさに希代の茶人・千利休(市川海老蔵)は
自らの腹に刃を立てようとしていた。死に向かう夫に対して妻・宗恩(中谷美紀)がたずねる。
「あなた様にはずっと想い人がいらっしゃったのでは…」
その言葉が、利休の胸中に秘められた、遠い時代の記憶を蘇らせていく。
かつて利休は織田信長(伊勢谷友介)の茶頭として仕えていた。
信長にまで「美は私が決めること」と豪語する彼の絶対的な美意識は、やがて信長家臣の秀吉をも虜にする。
信長の死後、天下統一を果たした秀吉の庇護のもと、“天下一の宗匠”として名を馳せる利休。
しかし、その名声はしだいに秀吉の心に渦巻く“むさぼり”に火をつける。
愛する者を奪われ、立場が危ぶまれていく利休。
「残るあやつの大事なもの…」利休がひた隠しにする、彼に美を教えた“何か”。
秀吉が執拗に追い求めるその秘密は、青年時代の利休の記憶に隠されていた。
若かりし頃、利休は色街に入り浸り、放蕩の限りを尽くしていた。
そんなある日、高麗からさらわれてきた女と出逢う。
その気高き佇まいと美しさに、一目で心を奪われた彼は以来、かいがいしく女の世話を焼き、心を通わせていく。
しかし女は一国の王への貢ぎ物であり、それは叶うはずない恋。
やがて別れの時を目前に迎えた夜、利休の情熱が、ある事件を引き起こす。
はたして、その先に利休が見たものとは……。
『利休にたずねよ』
原作:山本兼一「利休にたずねよ」(PHP文芸文庫)
監督:田中光敏
脚本:小松江里子
音楽:岩代太郎
配給:東映
【キャスト】
市川海老蔵
中谷美紀
成海璃子 福士誠治 クララ 袴田吉彦 黒谷友香
市川團十郎(特別出演)
壇れい 大谷直子 柄本明 伊武雅刀 中村嘉葎雄
伊勢谷友介
大森南朋
2013年12月7日全国公開
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