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『ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~』開幕 2015年11月

(2015年11月07日記載)

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『ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~』
開幕しました

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提供写真 撮影:田中亜紀

公演について(公演資料より)

中島らも
不世出の天才の隠れた傑作。
没後11年、その栄光に新たに光が当たる。

中島らもは、広告会社在籍時代に手がけた「啓蒙かまぼこ新聞」で一躍注目され、
コピーライターとして活躍、同時期にコント番組の脚本執筆を手がける他、
劇団「笑殺軍団リリパットアーミー」を旗揚げし芝居の世界で活躍。
さらに、作家としても活動しており、その著作数は100冊以上。またロックバンド「PISS」
「らも&MOTHER’S BOYS」でヴォーカル・サイドギター担当するなど、小説・エッセイ・脚本はもとより、
講演・ライブ活動、と活動は多岐に渡っていました。
2004年7月に階段から転落し急逝、それから11年たつ今でも彼を慕う人は多く、
2012年パルコ劇場で『こどもの一生』を上演した際も、中島らものファンが多数来場し、
“らも作品”の魅力に酔いしれ、今なお続くその人気の凄さを見せつけました。

2015年 秋、中島らもの名前を新たに刻み付ける
幻の傑作戯曲を上演。

その戯曲の名は
『ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~』

中島らも本人から劇団リリパットアーミー以外で唯一、
らも戯曲を演出する事が許されたG2が満を持して上演します。

不世出のストーリーテラー中島らもと、ミュージカル・ストレートプレイ・サスペンス・コメディー・翻訳劇と、
様々なジャンルの作品に挑み続けているG2の織り成す摩訶不思議な“らもワールド”をどうぞお楽しみに。

あらすじ

時は昭和16年。 とあるサーカス団が軍隊へ慰問するなか、その慰問が適正かどうかを視察する一行がやってくる。
時代はいよいよ日本が第二次世界大戦に突入しようとしている時、場所は満州の新京。
間違っても敵性語を使用してはならない。
「サーカスではない、曲馬団だ」「士気を鼓舞するための慰問だ」
見世物が終わって、視察団のもとに集まってくる、サーカス団の連中。

「そういえばここには動物はいるのか?」 視察団に問われて、象やらがいると答える曲馬団の一同。
日本国中が食べ物を制限している中、餌をやることに不服をぶつけられて、
曲馬団の連中は思わず「餌を食わない動物もいるんですよ」
餌を食わない動物なんているはずがない!と息巻く視察団のもとに連れてこられた一頭の動物。
「ベイビーさんで。」

こうして、ベイビーさんと曲馬団と八代大佐たちは出会ったのだった……。

公開ゲネプロ写真(2015年11月7日/提供写真 撮影:田中亜紀)

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公開ゲネプロ コメント

◆演出:G2さん

・初日を直前にした今のお気持ちはいかがですか?
中島らもさんが亡くなられて早や11年。
文字で残されたらもさんの想念が、舞台上に再び具体的な形を伴って現れる。
なんとも不思議な気持ちです。

・いつか演出を、と望んでいらっしゃったという「ベイビーさん」ですが、実際に演出されてみて、いかがでしたか?
手を抜かず、余計なことをせず、テキストから感じたままを頼りに稽古場で芝居を作ってきました。
あとはお客さまにどう感じていただけるか……とても楽しみです。

・キャストの皆さまに対して、稽古場での感想や、本番に際して望んでいることなどありますか?
もともと演劇というのは人が集まらねば作ることができないものですが、
今回は特に、人の集まりの大切さと素晴らしさを感じています。
二十代の若者を三人も迎えたカンパニーは自分にとって珍しいし、
ダンスも殺陣も役者兼任でがんばってくれました。ベテランも手を抜いてません。
スタッフは実現不可能とも思える演出プランを具現化してくれました。

・これから観に行こうかと思っていらっしゃる方に、一言お願いいたします。
疲れた心の栄養補給にお勧めの一品。
理屈抜きに楽しめる作品になったかと思います。

◆池田純矢さん

・初日を直前にした今のお気持ちはいかがですか?
憧れの中島らも戯曲、いつかはと思い描いていたG2さんの演出、しかも光栄にも、
そこに主演という立場で立たせていただける喜びに高揚しています。そして、
この夢のような作品が日々確実に現実となっていく中、最高潮に気持ちが高ぶっています。

・G2さんの演出や、共演のみなさまとのお稽古の中で印象的なエピソードなど
ありましたら教えてください。

自分なりに役を解釈して、稽古で演じて提示するのですが、G2さんから「ここはこういう方がいいんじゃない?」
というように提案されると、「わからない!」と思ってしまう事があったんです。
疑問を持っていたのに、言われた通りにやってみると、何故か腑に落ちる、という不思議な感覚がありました。
後半になって気付いたのは、イエスマンになって、分からないのに「はい!」と言って、
マシーンになってしまうよりも、自分の中で疑問を持ち、それを伝え、何故わからないのか?
どうすれば納得できるのか?を考え、それを探す作業が凄く楽しかったのが印象的でした。

・お稽古で苦労されたことや、また楽しかったことなど、教えてください。
お芝居の質的にも、身体的にも、どちらかと言うと普段は発散する役どころの方が
多かったのですが、今作ではどちらにも大きな縛りがあり、自分を抑圧する事が課題でした。
何もしない、しかし、そこに在る。
と言うのがどれ程難しいか、痛感したように思います。
逆に、不自由の中に生まれる自由を見つけた時は何よりも嬉しかったです。

・これから観に行こうかと思っていらっしゃる方に、一言お願いいたします。
この作品は純粋に「面白い!」と言ってもらえる作品だと思います。
コメディ、シリアス、エンタテイメント色んなものが詰まっています。
舞台観劇が初めての方にも優しい作品です。
是非、ワクワクした気持ちでいらしていただければと思います。

◆松尾貴史さん

・初日を直前にした今のお気持ちはいかがですか?
実に清々しいです。やることはやったという感じです。
初演を青山円形劇場で観て、出演したかったなあと思ったときから、20年が経ち、ひたすら感慨深いです。

・初演をご覧になった時、出演したかったと望んでいらっしゃったという
「ベイビーさん」ですが、実際にお稽古をされてみて、いかがでしたか?

らもさんがご自分で演じることを想定して書いた役なので、どういう人格設定をしていたのか、
想像する作業が楽しかったです。

・お稽古で苦労されたところや、楽しかったところなど、教えてください。
サーカス団のあらゆる娯楽を盛り込んで良いという状況設定に、いろんな工夫があり、
稽古場で実際にやってみて、組み立てていくプロセスが、無邪気に楽しめました。

・これから観に行こうかと思っていらっしゃる方に、一言お願いいたします。
色々な部分で、役者各々が、薄氷を踏む場面が多いので、そこを楽しみに、
皆様お誘いの上賑やかにお越しください。二度三度と観ていただくと楽しさも倍増です。

 

『ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~』

 

作:中島らも

演出:G2

出演:池田純矢 鈴木勝吾 井澤勇貴 入来茉里 / 小須田康人 / 松尾貴史 

久保酎吉 植本 潤 木下政治 林 希 坂元健児  六本木康人 横山 敬

 

東京公演

日程:2015年11月7日(土)~14日(土)

会場:Zeppブルーシアター六本木

 

http://baby-san.com/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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