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第二回 日本舞踊協会 未来座
裁SAI「カルメン2018」囲み取材&公開舞台稽古
公演について(リリースより)
SAIとはSuccession And Innovation。すなわち継承と革新。
日本舞踊の伝統をつなぎながら、“いま”こそ輝き、そして“未来”へと光を放つ公演でありたい、
そんな願いがこめられています。
今回の題材は、世界的オペラ「カルメン」。第2回のSAIが象徴するワードは“裁”。
様々な運命に裁かれながら生きる女と男を描きます。
「カルメン」を題材に日本舞踊作品を上演するのは、
1987年に上演した第四回創作舞踊劇場公演「カルメン」、
2003年に上演した第20回創作舞踊劇場公演「薔沙薇の女 カルメン2003」に続き、三度目となります。
前回「薔沙薇の女 カルメン2003」の振付を担当した花柳輔太朗が、今回は演出を務め、
再びファムファタルの妖艶な世界にいざないます。
本作で使用する曲は、邦楽ではありません。誰もが一度は聴いたことのある、
ビゼーのオペラ「カルメン」の楽曲を使用して日本舞踊を舞います。
台詞も唄もなく、踊りだけで登場人物の心情、ストーリーを表現していくという
日本舞踊の作品の中ではとても斬新な形式となっております。
出演には、ソル組に市川ぼたん、四代目 中村橋之助らといった未来を担う若手陣、
ルナ組に水木佑歌、花柳寿楽といった実力派とダブルキャストで演じます。
中村橋之助は、創作舞踊公演に出演するのは、今回が初となります。
囲み取材と公開舞台稽古(ソル組/一幕のみ公開)が行われました。(2018年6月21日)
◆ソル組:カルメン役/市川ぼたん
明日の初日を迎えるにあたり長い間稽古に取り組んできました。
カルメンに向き合う程、魅力的にみせる為に身体の動きや精神的にその難しさを思い知らされます。
まだまだ橋之助くんと話し合いながら自分が思うカルメン像に近づけていきたいと思います。
―――今作でお兄さん(市川海老蔵)に何か言われましたか。
◆ソル組:カルメン役/市川ぼたん
特に「やるんだねー。」くらいしか言われなかったです。
でも子供たち(麗禾、勸玄)は刺激が強くて見せられないです(笑)
きっとみたら「(カルメンは)誰が好きなのとか聞かれそう」ですね(笑)
◆ソル組:ホセ役/中村橋之助
今回が日本舞踊の出演も初めてで、女性とこんなにガッツリ交流するのも初めてでまさに初めてづくしです。
いままでは台本を覚えてから稽古って言う流れだったけど、
全然違って振りを覚える作業がぜんぜんできなくて大変でした。
この一ヶ月で作った今回ならではのカルメンを見せていきたいと思います。
―――お父さん(中村芝翫)から何か言われましたか?
◆ソル組:ホセ役/中村橋之助
稽古場に一度観に来てくれました。「お前が今まで作って来たものだから」と特に演技の事は言われてはいませんが、
「ぼたんお姉ちゃまや日本舞踊の皆様と沢山交流ができていい引き出しが出来たんじゃないか」と言ってました。
◆ルナ組:カルメン役/水木佑歌
カルメンはとても魅力的で、人によって踊りの色が出る素敵な役だと思っていて、
2003年の「薔沙薇の女」に出演したときから、とても演じたいと思っていました。
その思いが実現してとても嬉しかったです。衣装を着たらどんどん実感が湧いてきました。
どういう表現をしたらいいかまだ迷っている部分はありますが、私らしいカルメンを演じていきたいと思います。
◆ルナ組:ホセ役/花柳寿楽
今回、僕だけが15年前に上演した同じ役という事で、それに関しては新たな気持ちで取り組むとともに、
前に演じた際の経験も取り入れながら、そして新たなホセとして、ソル組の中村橋之助くんと
どうしたらホセの魅力を伝えられるか交流をしながら工夫してつくってきたので、是非観て頂きたいと思います。
舞台稽古写真(ソル組/一幕のみ公開)(2018年6月21日)
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第二回 日本舞踊協会 未来座
裁SAI『カルメン2018』
日程:2018年6月22日(金)〜24日(日)
会場:国立劇場 小劇場
公式サイト
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