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宝塚歌劇 花組『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』東京公演が開幕!
永久輝せあ、星空美咲 囲み取材
公演概要(リリースより)
ミュージカル・ロマン
『悪魔城ドラキュラ』 ~月下の覚醒~
原作/株式会社コナミデジタルエンタテインメント 「悪魔城ドラキュラ」シリーズ
脚本・演出/鈴木 圭
独特の世界観、美麗なビジュアル、クラシカルで荘厳なBGMを特徴とした
株式会社コナミデジタルエンタテインメントの
ゴシックホラー・アクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」(海外名:Castlevania) シリーズ。
100年の眠りから蘇るドラキュラ伯爵と、ヴァンパイアハンターの一族であるベルモンド家を中心とした
英雄たちの果てなき戦いの物語は、ゲームに留まらずアニメシリーズも全世界に向けて展開される等、
1986年の第1作目発売から今日に至るまで、国内外のファンから愛され続けています。
このゲーム史に燦然と輝く不朽の名作を、この度、永久輝せあを中心とした花組で初のミュージカル化。
宝塚歌劇ならではのオリジナルストーリーと演出で、「悪魔城ドラキュラ」シリーズの新たな扉を開きます。
Romantic Revue
『愛, Love Revue!』
作・演出/岡田 敬二
華やかで美しく、香り高い宝塚歌劇ならではのオリジナルレビューを作り続ける、
岡田敬二によるロマンチック・レビューのシリーズ第23弾。
永久輝せあを中心とした花組メンバーが、ロマンチック・レビューならではの優美な音楽と振付、
色彩感豊かな衣装、スペクタクルでスケール感溢れる装置との融合により創り上げる、
魅惑の世界をお楽しみください。
囲み取材が行われました(2025年8月15日)
◆永久輝せあ
皆様、本日はお忙しいなか通し舞台稽古をご覧くださいまして誠にありがとうございます。
暑さの厳しい時期の公演ですが、たくさんの方に楽しんでいだたける舞台を目指して、
1日1日精一杯頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
◆星空美咲
本日はお忙しいなか通し舞台稽古をご観劇くださいましてありがとうございました。
1日1日、1回1回を大切に精一杯務めて参りたいと思います。
ーーー「悪魔城ドラキュラ」は人気ゲームが原作の宝塚版ということで、
原作ファンの注目度も高いですが、お二人は作品の世界観とそれぞれのお役をどう楽しんで演じていらっしゃいますか?
◆永久輝せあ
初めてこの作品に出演すると決まったときは、『悪魔城ドラキュラ』というゲームを
プレイしたことはなかったのですけれども、作品と向き合う中で知っていき、本当に魅力的で、
長く愛されている理由がよくわかるなと、毎日実感しております。
アルカード役は、原作ファンの方の中でもすごく人気のあるキャラクターで、
ヴァンパイアと人間の血、両方流れている青年というロマンも詰まっておりますし、
優しさと強さとを両方持った人物なので、私自身魅力的な方だなと思っております。
◆星空美咲
私は個人的には原作ものを演じるのが初めての経験なので、今も化粧前にマリアさんの写真を飾って、
それを見ながらお化粧していて、心強さも感じながら日々演じさせていただいております。
マリア役はとても明るく活発で、すごく心優しい部分もある。
アルカードさんとも、ヴァンパイアと人間のハーフだからではなく、人として接しているような
彼女の優しさに、私自身たくさんの勇気と力をいただきながら、これからも公演を重ねて参りたいなと
思っております。
ーーー人気ゲームの原作舞台ということで新しいお客様も多かったとお聞きしていますが、
舞台でそれを感じる瞬間はありましたか?
また、そうした新たなお客様に、レビューの見どころをお伝えするとしたら?
◆永久輝せあ
舞台に立ちながら客席を拝見していて、男性のお客さまがとても多いな、というのをすごく実感しました。
そして風の噂では、男性用のお手洗いに行列ができたという…
◆星空美咲
そうなんですね?
◆永久輝せあ
そう。宝塚の公演の中では、なかなか珍しいのではないかなと、とても嬉しく思いました。
そして初めて宝塚をごらんになる方にも「宝塚ってこういうものだよ」ということを100%お伝えできる
『愛,Love Revue!』との2本立てということが、私自身とても幸せです。
新しい場面も、(これまでのロマンチックレビューシリーズからの)再演場面もたくさん盛り込まれた、
私たちもやっていてあっという間で、どの場面にもそれぞれ魅力があって、どんどん引き込まれる。
宝塚らしく男役は格好よく、娘役は可憐な世界がとてもよく表現されているというところが、
作品の魅力かなと思います。
◆星空美咲
いまおっしゃってくださったことに尽きるのですけれども、宝塚での公演中に、
私自身、自分が宝塚に憧れた頃を思い出す瞬間がたくさんありました。
この『愛,Love Revue!』をごらんになった方が、宝塚を見て素敵だなと思ってくださったり、
小さな子たちが宝塚に入りたい、と思ってもらえたら、それがどんどんつながっていくのかな
という風に思うので、そう在れるように頑張りたいです。
ーーーマント捌きなどとても美しいですが、ゲーム作品を宝塚で舞台化する上で、
宝塚ならではの味付けを意識したことは?
◆永久輝せあ
ゲーム世界を舞台に持ってくるにあたって、ゲーム中には描かれていなかった部分を
お芝居として作っていかなければいけないということで、
稽古中は、アルカードがどういう思いを抱えている人物なのか、なぜ悪魔城に向かって、
どんな思いで父と対峙するのかというところなど、内面的な部分をまずとても大事にしました。
立ち回りの振り付けを覚えて実践するのも、とても難しい時間ではあったんですけれども、
やはり舞台として成立させるために、内面的な部分を埋めること、表現することを意識しています。
マントを持ちながら、アルカードの持つ剣は通常より長い剣なので、お稽古場からマントを使い、
同じ位の長さの剣を用意していただいて、毎日持って振り回して練習していました。
◆星空美咲
いままさに自分自身の課題だなと思っているのは、ゲーム原作の舞台は外部でもされていると思うのですが、
やはり宝塚で上演する、娘役の私がマリアを演じる意味は、品や美しさというものがにじみ出るからこそ、
という風に最近とても感じているので、マリアというお役としてもそうですが、
それ以前に娘役としても自分自身を磨くということを意識しながら取り組んでいます。
ーーー宝塚でも度々取り上げられてきたヴァンパイアをテーマにした作品ですが、
その魅力はどこにあるとお考えですか?
◆永久輝せあ
ヴァンパイアというものが、怪しくもあり、はかなさ、美しさもあり、ちょっと謎めいているところが、
宝塚の持っている魅力にとてもピッタリ合うのではないかと、私もヴァンパイアについて考えた時にすごく思いました。
今回は、はかなさ美しさというものではなく、強さ、人間対ヴァンパイアの戦いが描かれているので、
いままで宝塚で扱ってきたヴァンパイア作品とは、また違った面白さがあるのかなと感じています。
◆星空美咲
私は小さい頃からヴァンパイアが大好きで(笑)、ヴァンパイアが題材の小説もよく読んでいたので、
今回ヴァンパイア作品だ!とすごくうれしかったです。
やはり宝塚の男役さんが、舞台上でヴァンパイアとしていらっしゃるのを見ると本当に人間じゃないように見えて、
人ではないものはすごく宝塚と相性がいいと思います。
ーーーゲームファンからすると、ゲーム音楽がたくさん使われいるのがとても嬉しい舞台ですが、
そのゲーム音楽で歌唱もする際にどのような工夫をされましたか?
◆永久輝せあ
私たちが一緒に歌う「失われた彩画」という曲が、ゲームファンの方の中ではとても人気だと、
演出の鈴木(圭)先生もおっしゃっていたので、それを2人で歌う演出にしてくださって。
メロディーとしてはすごく美しいのですが、歌うとなると音域が広く、音の上下が結構激しくて、なかなか苦戦しました。
でもメロディーが本当に神秘的でかつ荘厳で、曲の力を借りながらお芝居の世界に自分も没入できる感じが
とても素敵だなと思って、曲の力をお借りしております。
◆星空美咲
おっしゃる通りで、歌詞がなくても音楽だけで多くの方に愛されているだけはあって、
「失われた彩画」の前奏を聴くだけで、スッと物語の中に入っていけるような感覚があるので、
そこに歌詞がある意味を自分のなかで深めながら、すごくワクワクしています。
(取材・撮影 橘涼香)
<ライブ中継・ライブ配信>
花組公演『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20250322_003.html
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