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宝塚歌劇宙組『銀河英雄伝説 @ TAKARAZUKA』制作発表 その3 2012年07月

(2012年07月19日記載)

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宝塚歌劇宙組公演 NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター
スペース・ファンタジー『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
制作発表会が行われました その3 制作発表会、パフォーマンス(その②)


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トークショー形式の質疑応答もありました


登壇者(敬称略)
宝塚歌劇団 演出家 小池修一郎
宝塚歌劇団 宙組
 凰稀 かなめ
 実咲 凜音
 悠未 ひろ
 緒月 遠麻
 朝夏 まなと
 蓮水 ゆうや
 凪七 瑠海
 七海 ひろき




自己紹介では、役名が紹介されて

――― 役名を覚えるだけで大変だと思うんですけれども苦労されませんでしたでしょうか?

(凰稀)はい、大丈夫です。。。これから覚えていきます(笑)


――― 小池先生。今回の銀河英雄伝説に@TAKARAZUKAが付いているのは、これはどういう意味なんでしょうか?

(小池)宝塚版ということをやはり題名に、さきほど(製作発表会で)申し上げましたキティさんの舞台との違いを分かるようにしたほうが良いと思って考えました。〇〇編とかいうふうにしようかとも思ったのですが、それはシリーズでやられている方にも付いていますので、結局混乱するかなと、思って(@TAKARAZUKA)にさせて頂いています。


――― 原作をお読みになって、あるいはアニメをご覧になってどんな感想をお持ちでしたでしたでしょうか?

(凰稀)小説を読んでおりまして残りがあとちょっとなんですけれども、人間模様がすごくたくさん、600人以上登場しているみたいなんですね。原作の中では。その中で人間模様がすごく面白く描かれているなと思いました。ラインハルト的には、なんて喜怒哀楽のスゴイ人なんだろうって思いながら、姉のアンネローゼと、キルヒアイスに見せる少年のようなカワイイ感じの部分もあって、とても魅力的な人だなと思いました。
(――この作品をやると聞いたときはどう思われましたか?)
まったく知らなかったのですが、小池先生からお話を伺いすぐに原作を購入しまして、SFは宝塚では初の試みといっていいほどだと思うので、それをどういう風に舞台化するのだろうと、思いながら、ちょっとドキドキしてしまいました。

(実咲)私もすごく大きな作品だなと、まず衝撃を受けました。本当に色々な人間模様が出てきていて、一人一人の思いが交差しているような、そういうところが魅力のある作品だなと思いました。私もヒルダを演じるにあたり、彼女は伯爵令嬢で、かつ頭脳明晰でという芯の強い女性だと思いますので、そのあたりを私はどういう風に作り上げていくか、また今回新たに宝塚でやる銀河英雄伝説の中で、小池先生が思い描かれるヒルダという役に私自身が近づいていけるように勉強して参りたいと思いました。

(悠未)私もこの作品をやるにあたって初めてマンガから読ませて頂いたのですけれども、本当に人物が、すごくたくさん出てくるのですけれども、とても個性豊かで魅力的な登場人物なので、本当にそこに魅かれましたし、私がさせて頂くオーベルシュタイン役というのは、義眼で、そして、自分の私利私欲で動くのではなく、あくまでもラインハルトの参謀として、的確でいてちょっと冷酷なんですけれども、そういう役どころなので、これからいろいろと役を掘り下げるうえで、いろんな参考資料もたくさんございますので、これから読んで深めていきたいとなと思っています。

(緒月)本を読ませて頂きまして、ヤン・ウェンリーは自分の中でもすごい惹きつけられる役で、すごくヤン・ウェンリーさんのファンも多いと聞きましたのでちょっとプレッシャーも感じつつ(笑)、私なりに精一杯がんばっていきたいと思います。

(朝夏)私もこの作品はすごくスケールが大きい作品だなという印象を受けたので、その中で自分はキルヒアイス役として、アンネローゼ様とラインハルト様の兄弟をずっとお慕い続ける役なので、そのあたりを私らしさも取り入れつつ演じることができたらいいなと思っております。
(――組替えになっていきなり幼馴染という役ですが)
そうなんです。ラインハルトとキルヒアイスの二人の仲も、もう半身的存在として描かれているので、(凰稀)かなめさんと、今からその部分を作ってですね(笑)、原作に負けないくらいの二人の関係性を作れるようにがんばりたいと思います。

(蓮水)私もこの作品をやるということになって、初めて、アニメと小説を拝見したのですけれども、最近アニメを見始め、もうすっかりハマってしまって、どうしてもっと早く見ておかなかったんだろう(笑)というぐらい、もう、すっかり作品の世界観に魅了されております。今回沈着冷静で、ちょっとミステリアスな役をさせていただくんですけど、今まで11年間(宝塚に)いて、こういう役どころはあまりやったことがないので、私としても新たな挑戦の役なので頑張りたいと思います。

(凪七)私もこの作品が決まってから、原作を読ませて頂いたんですけれども、アンスバッハはラインハルトと相反する門閥貴族のブラウンシュヴァイク公の腹心の役なんですけれども、上級貴族にしてはすごくまともな考えというか、的確な判断ができる人だなという印象を受けました。主君には絶大的な忠誠心がありましたし、重要な鍵も握っている人物の一人だと思うので、そのへんの心理描写ですとか年齢設定ですとか、小池先生とご相談しながら深めていきたいと思います。

(七海)私はすごく昔に一度読んだことがありまして、それから読んでなかったので改めて読ませて頂いて、あとアニメとかは見たことが無かったので、今回見るようになったんですけれども、原作とアニメとあとマンガもあるんですけれども、それぞれ三つともちょっとずつ感じが違うので、その中で自分なりにミッターマイヤーという役を深めていきたいと思いましたし、蓮水さんとのロイエンタールとは双璧という設定なので、きっとそういうシーンもあるかもしれないので、わからないですけれども、二人でちょっとこう、、、ね(笑)、深めていけたらなと思いますし、精一杯ミッターマイヤーという男気溢れる役を演じていきたいなと思っております。


―――今回の舞台はとてもビジュアル的にもカツラの色にしてもスチール撮りの時はブルーのコンタクトをはめていらっしゃるのですか?

(凰稀)今日も、みんなそれぞれコンタクトを付けて演じています。



―――この辺の美しさのこだわりというのはどの程度小池先生から注文を受けているのでしょうか?

(小池)衣裳のデザイナーの先生とかスタッフの方たちがすごく考えて一所懸命がんばって作ってくださっているところです。またこれから作りこんでいくということになると思います。ちょっと今、七海が嬉しい事を言ってくれて、アニメはアニメ、そしてマンガはマンガでスタッフの方や作家の方が原作をいかに膨らましていくか考えて、しかもそれは絵なので、色んな事が描けるんですけれども、生身の人間が出て女性で演じるので、色々と制約というか出来ないことの方が多いんですけれども、その中でも良くやってくれるので、そういう意味でもぜひ本番の舞台にご期待頂きたいなと思います。


―――戦闘場面がかなりでてきますよね?その辺はどのように?

(小池)もう色んな意見を重ねて、例えば、、、頭に戦艦を付けて(笑)、とか、腰にこう浮き袋を付けてとかね、そういうのを考えたんですけど(笑)、だけど、もっともっと大きいんですよ。この作品に描かれている宇宙戦艦はものすごく大きいんで、この舞台を全部使っても表現できない大きさのものなので、そういうところは映像を使ったり、あと、やはり宝塚ですから、みんな今ご覧いただいたように踊れますから、ダンスで表現したりして、そこが @ TAKARAZUKAというところかなと思います。色んなテクノロジーと実際の彼女たちの技術と言うか技能と言うか能力・力を相乗効果で持っていったら面白いかなと思っています。


―――あっと驚くところもたくさんあるんですよね?

(小池)あっと驚いて頂ければ良いんですけれども(笑)、どうでしょうか。ただ、原作のファンの方は当然お思いになると思うんですけれども、2巻ぐらいまでではヒルダ(ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ)があまり原作では出てこないんですけれども、いろんな形で出るようにしようと思っておりますし、多少筋の展開として、そして戦闘場面というものに関してはそういう戦がありましたと提示して、どちらかというと背後にある人々の心理というか人間的な絡みというものが中心になっていくと思います。それをどこまでさばけるかというところですね。


―――どちらかというと、ラブロマンスというよりかは男の友情が描かれている部分がかなり多いのかなと思いますが

(小池)そうですね。あんまり偉そうなことは言えないんですが、やっぱり戦争観というのかな、ということや平和というものの考え方、それから軍事社会の有り方とか、そういったことを一つの視点として原作者の方は持っていらっしゃると思うんですね。ただ、同時に、長くロングセラー、最初に書かれた時から本当に30年近いことから考えますと、現実にそのころから今日までの間に幾多の戦争が現実に次々続いていて状況はもしかして書かれた時よりも悪いのかもしれません。そういう意味ではこれは核戦争で地球を捨てた人々のその後の物語ですから、人類の未来の形なんだけれども、そういう一つのそういう歴史観ということの基準になって描かれているんですけれども、その中で幾つかの恋愛感情が錯綜している所もあるのでそこが上手く描ければなと思います。



―――今日実際お衣裳をつけてメイクされて踊られましたけれども、感想を一言ずつ

(凰稀)まだちゃんとラインハルトとして生きていないので、小説やマンガであったりとか、その中で自分のイメージの中で今日パフォーマンスをさせて頂き、いろんな人と目を交わせたりして、これからが楽しみだなと思いました。まだラインハルトとしてはまだまだですけれども、これから自分の中にあるものをどんどん出して素敵な舞台にできたら良いなと思います。

(実咲)私はお衣裳を、ズボンを履かせて頂くのが初めてだったので、男役さんと同じお衣裳を着させて頂いて、男役さんは大変だなというのを改めて感じ(笑)、でも、その中でも同じ軍服を着ていても紅一点と言いますか女性らしさという物を出せて行ければいいなと思って今日は踊らせて頂きました。

(悠未)劇場の中で、セリを使って盆を使って銀河の中で、空間で踊るということがそれだけで銀河英雄伝説の世界に入ったようなゾクゾクした気持ちになって、それぞれ役のお衣裳で、銀河英雄伝説はこれをきっかけに読み始めたんですけれども、ファンの方の気持ちが分かるなという、、、みんな揃うと、、、はぁっステキ、、、(笑)って思ってしまうようなすごく楽しんでパフォーマンスをさせて頂きました。

(緒月)宙組に組替えになって、このメンバーで踊らせて頂けることがまず楽しくって、ヤンとしてまだ私も一緒で出来上がっていないところがあるので、今日のパフォーマンスは特に新しいメンバーで披露できるって事がとても楽しかったです。

(朝夏)私も組替えが発表されてから、結構長い間がありましたので、今日こうして舞台に皆さんと一緒に立って、本当に今から宙組(の一員として)の始まりだなと。その一員に居られることがすごい今日は嬉しくて、そしてパフォーマンスしながらも音楽と照明とドライアイスの空間で踊っているのがすごくワクワクして、まだキルヒアイスとしては全然役作りは出来ていないんでけれども、このイメージを大切に演じていきたいなと思いました。

(蓮水)今日はパフォーマンスだけでもすごく素敵な舞台が出来上がったので、これが公演になるともっといろいろな個性豊かなキャラクターも増え、素敵なメイクと素敵な衣装とでどんなものが出来上がるのかがすごく楽しみになるパフォーマンスだなと楽しんで踊らせて頂きました。

(凪七)私は出番が最後の方だったので、皆さんの(パフォーマンスを)袖から見ていたんですけれども、すごく興奮しました。これからの本公演がすごく楽しみです。

(七海)私はアニメや小説を見ていたので、自分よりも皆さんを観て、なんかもうそのままで良いんじゃないかというぐらいすごい素敵なので、それですごく興奮してしまいました(笑)。自分自身は、ミッターマイヤーという役がすごく共感できる部分が私はすごくあるので、今日やってみてとても楽しかったので、本公演でもっともっと楽しいだろうなと思うので、すごくこれからが楽しみになりました。




パフォーマンス(その②)


■宙組8名によるパフォーマンス。前回と異なるメンバーの模様をご紹介。


▲写真左より、ジークフリード・キルヒアイス 朝夏 まなと/アンスバッハ 凪七 瑠海

▲双璧の二人 オスカー・フォン・ロイエンタール 蓮水 ゆうや・ウォルフガング・ミッターマイヤー 七海 ひろき




 

宝塚歌劇宙組

NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター

スペース・ファンタジー

『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』

田中芳樹作「銀河英雄伝説」(東京創元社刊)より

 

宝塚大劇場公演 公演期間:8月31日(金)~10月8日(月) 一般前売:7月28日(土)

 

東京宝塚劇場公演 公演期間:10月19日(金)~11月18日(日) 一般前売:9月9日(日)

 

特設サイト

http://kageki.hankyu.co.jp/ginga/

 

 

 

 
 

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